プレスリリース - 富山大学薬学部

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平成26年12月22日
富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)における、日医工株式会社による
寄附講座「製剤設計学講座」の設置について
平成 27 年 4 月より、富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)に、日医工株式会社による寄
附講座「製剤設計学講座」が新たに設置されます。期間は平成 27 年度から平成 31 年度まで
の 5 年間です。担当教員として、教授 1 名、助教 1 名を予定しています。
富山大学薬学部では、地方の国立大学法人の地域貢献の重要性が叫ばれている中、富山
県ならびに県内の製薬企業から、製剤技術等を専門とする研究室の設置を、数年前より頻繁
に強く要望されてきました。「薬学部における製剤技術研究」は、極めて重要な課題であり、富
山大学薬学部では、本流(プロフェッショナル)の研究室の設置を模索してきました。
日医工株式会社は、国内ジェネリック医薬品メーカーの最大手であり、製剤開発の段階より、
患者様や医療関係者等の立場に立ち、服用性や使用性など、独自の製剤工夫を取り入れた、
より利便性が高く、より優れた高品質(超品質)な医薬品開発を常に目指しています。そのため
に更なる製剤技術の向上に取り組んでいます。
このたび、寄附講座「製剤設計学講座」が立ち上がることは、1)富山大学の製剤技術に関
する教育・研究レベルの飛躍的向上、2)日医工をはじめとする富山県の製薬企業の製剤技
術レベルのさらなる向上、3)富山大学から輩出される学生の製剤学に関する知識および技術
レベルの飛躍的向上、4)国内外における富山県(薬都富山)の認知度のさらなる上昇等に大
きく貢献することが確実であると考えられます。
寄附講座「製剤設計学講座」における主な研究・教育内容として以下の4点が挙げられます。
1)実際の製剤開発・製造現場から研究課題を抽出し、統計的・計量化学的手法や分子イメー
ジング技術を駆使して、製剤研究における実学研究発展への貢献を目指すこと、2)製剤設計
技術に関する先端研究を推進し、日医工との共同研究を展開させるとともに薬都富山のさらな
る活性化に貢献すること、3)「製剤研究」を共通項として、様々なバックグランド(企業・大学・
医療機関など)を有する人々が交流できる研究拠点の構築を目指すこと、4)将来の富山県の
医薬品業界を担う有能で魅力的な製剤研究者の育成を行うこと。
以上のように、「製剤設計学講座」は今後、薬都富山の核となるものと考えられ、富山県の産
官学連携のさらなる強化につながることが期待できます。