新年ごあいさつ 2015 年、明けましておめでとうございます。旧年中は、南堺病院 の診療にご協力いただき誠にありがとうございました。昨年を振り 返って、明るい話題といえば、スケートの羽生選手やテニスの錦織 選手など日本人スポーツ選手の活躍と青色 LED のノーベル賞。暗い 話題といえば異常気象と隣国の無礼、東京のデング熱とアフリカの エボラ出血熱。そして STAP 細胞不正問題が取りざたされましたが、 一方では、同じ理化学研究所が IPS 細胞を用いた世界初の再生医療 が行われたことが報じられました。 我が南堺病院はというと、新病院発足 1 年目の一昨年とは異なり、 病院が目指す「地域密着型医療」に一歩近づいた 1 年であったと実 感しています。その要因の一つは、4 月から導入した地域包括ケア 病棟の設置が挙げられます。 高次病院で急性期医療を受け、すでに退院が許可されたが、もう 少し病院で療養を継続したい患者さん、あるいは在宅療養を行って いたが、一時レスパイト入院を受けたい患者さんを、この病棟で受 け入れることが可能になりました。これに伴い、急性期病棟におけ る平均在院日数を大幅に短縮することができ、一定以上の病床稼働 率を維持することにより安定した病棟管理が行えるようになりまし た。 もう一つの要因は、手術件数の増加です。外科は、半年余り私一 人でしたが、3 月に中川副院長が入職され、その後 10 月になって常 に 3 人の外科医が勤務する体制となり、安全な術後管理が行え、手 術件数が大幅に増加しました。整形外科、脊椎・脊髄手術、眼科な どの手術も増え、1~3 月の 3 カ月を残して、すでに昨年度 1 年間の 手術件数を上回りました。 2012 年度と比較すると倍以上の増加です。 外科系充足の一方で、内科医不足が懸念されていましたが、2 月に は 2 名の内科医が入職する予定です。 すでに新病院発足 3 年目に突入し、私もまた 3 年目の真価を問わ れる時期です。 「石の上にも 3 年」 。私が掲げた 3 本柱、1、障がい者 とお年寄りに優しい医療、2.断らない2次救急医療、3.内視鏡を 駆使した体にやさしい医療、を充実させ、さらに地域医療に貢献し たいと考えています。そして、今年 9 月 5 日には、全国の在宅医療 関連者に大阪に集まっていただき、第 20 回 PEG・在宅医療研究会を 大阪国際交流センターで開催させていただくことになりました。皆 様のご協力をよろしくお願い申し上げます。 平成 27 年元旦 医療法人浩仁会南堺病院 院長 永井祐吾
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