企業局経営5か年計画の実績及び評価 資料3 1 水道用水供給事業 ① より安全で良質な水の安定供給 数値目標:水道施設耐震化率 23年度末目標値 100% → 実績 100% (目標達成) 取組事項 取組目標 ◆滝沢ダム H19年度完成100% 霞ヶ浦導水、八ッ場ダム、思川開発 H27年度完成100% 滝沢ダム H22年度完成 霞ヶ浦導水 H23年度末進捗率 77.7% 八ッ場ダム H23年度末進捗率 80.7% 思川開発 H23年度末進捗率 44.2% ◆大久保浄水場沈砂池等の整備 H21年度完成 21年度完成 ◆吉見浄水場の環境整備 H21年度完成 21年度完成 ◆水道施設のうち、耐震補強の必要な施設の 耐震化率 H23年度100% 耐震化率 100% 水源の確保及び施設の整備、更新 災害・事故に強い水道の構築 実績(平成23年度末) 評価(課題、問題点) 次期5か年計画案での取組 八ッ場ダムは、事業検証において事 業継続との対応方針が示されH24予算 に本体関連工事費が盛り込まれたが、 ◎水源の安定確保 霞ヶ浦及び思川については未だ検証中 であり、結論の時期が未定である。 ◎浄水場施設の老朽化対策と耐震化の推進 水源施設の早期完成に向け、時宜に 応じた適切な行動を取ることが必要で ある。 耐震補強工事の実施、備蓄能力の向 上を計画的に進めたことにより、災 ◎浄水場施設の老朽化対策と耐震化の推進 害・事故に強い水道を構築することが (再掲) できた。 さらに今後は、平成20年度の耐震基 ◎危機管理対策の充実 準の省令改正に適応していく必要があ る。 ◆吉見浄水場危機管理施設の整備 H21年度完成 21年度完成 ◆高倉中継ポンプ所の拡張整備 H20年度完成 20年度完成 浄水処理方法の改善・検討 ◆新三郷浄水場高度浄水施設 H22年度稼働 H22年4月∼高度浄水施設稼働 水質管理の充実と向上 ◆水質管理目標値設定 H22年度末 かび臭物質、トリハロメタン、残留塩素につ 給水末端の水質を注視した水質管理 いて順次、平成22年度までに水質管理目標 を図ったことにより、より安心・安全 ◎水の安全管理の徹底 な水道水の確保ができた。 値設定 利用者との対話の推進 ◆概ね3年ですべての受水団体を訪問し、意見 H19年度63団体、H20年度38団体、H21年度32団 交換の場を設ける(年間約20団体) 体、H22年度38団体、H23年度56団体 すべての受水団体を訪問し、積極的 な意見交換を行うことができた。費用 対効果を考慮した上での県水への転換 現広報(浄水場見学会、広報用パンフレッ ◎水道水のPR を、今後も継続して働きかける必要が ト、出前講座)においては、安全で良質な水 ある。 ◆現広報の検証(19年度上半期) を安定的に供給していることをPRすること 双方向のコミュニケーションによる また、水道水が安全・安心で良質で 新たな広報の実施(19年度下半期) ができた。 あることを認識してもらうため、積極 計画の推進 検証(毎年度) 全国初の取組みとして、平成22年度から首 的な広報活動を展開する必要がある。 都圏の7都県市が共同でキャンペーンを実施 している。 1 高度処理施設の稼働とその効果の検 証によって、更に安全で良質な水の供 ◎河川の水質に対応した浄水処理の実施 給が図れた。 ② 環境保全への貢献 数値目標:浄水発生土有償売却量 23年度目標値 17,300t/年 → 23年度実績 1,048t/年 (放射性物質検出以前のものを売却) CO2排出量(17年度比) 23年度目標値 136千t/年(95%) → 23年度実績 133千t/年(92.5%)(目標達成) 取組事項 取組目標 ◆温室効果ガスCO2排出量 H23年度 136千t/年(H17年度比 95%) 実績(見込み) 132,569t/年(92.5%)(23年度実績) 環境負荷の低減 ◆浄水発生土の有償売却 H23年度 17,300t/年 1,048t/年(23年度実績) 評価(課題、問題点) CO2排出量については、5か年目標値 を上回る成果を達成。 今後はエネルギー対策の観点から も、引き続き電力使用量の削減を進め るとともに、創エネにも取り組む必要 がある。 浄水発生土については、本年度、放 射性物質が検出されたため、再利用を 控え、場内に保管してきた。 次期5か年計画案での取組 ◎創エネルギーの推進(新規) ◎CO2・エネルギー削減対策の検討、推 進 ◎放射性物質の状況を踏まえた浄水発生土 の資源化の推進 ③ 健全経営の維持 数値目標:企業債残高 23年度末目標値 185,557百万円 → 実績 163,976百万円 (目標達成) 取組事項 取組目標 ◆使用電力量の削減 H23年度 △5% (対17年度) ◆建設コスト縮減率 ・施設整備 H23年度 8% 経営基盤の強化 ・業務設備整備 H23年度 13% ・新三郷浄水場高度浄水施設整備 H21年度 15% 実績(平成23年度末) 評価(課題、問題点) 次期5か年計画案での取組 △7.5% △205百万円(23年度実績) 19∼23の5年間で736百万円の電力料削減 浄水場における送水ポンプ回転制御 運転の継続や施設整備費における設 19.5%(23年度実績) 19∼23の5年間で1,757百万円の施設整備費を 計・工法などの見直しにより、電力削 減と建設コスト縮減を図ることができ 削減 た。 ◎運営基盤の強化 今後、水道施設の老朽化対策、耐震 18.5%(23年度実績) 化や水源施設の稼働などに伴い支出の 増加が見込まれることから、より一層 の経営努力が必要である。 30.4%(21年度実績) ※ 次期5か年計画での新規目標 国際技術協力の充実と水道事業の 国際展開 2 2 工業水道事業 ① 工業用水の安定供給 数値目標:料金単価(税抜き) 23年度目標値 22.53円/m3 → 実績 22.53円/m3 (目標達成) 取組事項 取組目標 ◆建設コスト縮減率 H23年度 6% 経営状況を見据えた施設の老朽化 ◆新規企業債の発行額 5年間ゼロ 対策 ◆H23年度企業債残高 1,583百万円 実績(平成23年度末) 評価(課題、問題点) 次期5か年計画案での取組 14.0%(23年度実績) 新規企業債発行 ゼロ H23年度企業債残高 1,526百万円 資材等を見直すことにより、建設コ ◎工業用水道施設の老朽化対策と耐震化の スト縮減を図ることができた。 また、施設更新財源は内部留保資金 推進等 を活用しており、新たな企業債は発行 していない。このことから、企業債残 ◎運営基盤の強化 高は順調に減少している。 ② 健全経営の維持 数値目標:企業債残高 23年度末目標値 1,583百万円 → 実績 1,526百万円 (目標達成) 取組事項 取組目標 実績(平成23年度末) ◆新たに給水契約を締結する受水企業数 15社(H19∼H23年度) 新たに給水契約を締結した受水企業数14社 H19年度3社、H20年度3社、H21年度4社、 H22年度1社、H23年度3社(うち1社の給水 開始はH26年度) ◆内部留保資金活用による受取利息額 2.4億円(H19∼H23年度) 内部留保資金活用による受取利息額 2.8億円(H19∼H23年度) ◆柿木浄水場包括委託の次期実施方針作成 H20年度末 柿木浄水場包括委託の次期実施方針作成 H20年度末 柿木浄水場第2期包括委託契約 委託期間 H22年4月1日∼H27年3月31日 実施状況の検証 収益の確保及び増加対策 契約水量に応じた費用の効率的な 執行 3 評価(課題、問題点) 次期5か年計画案での取組 平成23年度までに14社と新規給水契 約を締結したが、目標には1社及ばな い見込である。 長引く不況や東日本大震災による影 響を受け、企業の経営状況も厳しいも のとなっており、契約水量の減量や契 ◎運営基盤の強化(再掲) 約の中止・廃止の増加も懸念されるこ とから、新規契約獲得に向け営業活動 の強化が必要である。 また、内部留保資金活用による受取 利息額は目標どおりである。 定例打合せの実施により、施設機能 の維持状況を確認し、その適正を確認 ◎運営基盤の強化(再掲) できた。 3 地域整備事業 ① 圏央道沿線における産業集積の先導 ② 健全経営の維持 数値目標:企業債残高 19∼23年度 0円 → 実績 0円 (目標達成) 取組事項 取組目標 圏央道沿線における産業団地の整 ◆企業債残高 0円(H19∼H23年度) 備と地域整備事業の新たな展開 実績(平成23年度末) 評価(課題、問題点) 企業債を発行することなく、自己資金の みにより、川越第二、菖蒲南部、騎西城 南、白岡瀬地区(白岡西部)、幸手中央地 区の5つの産業団地を「田園都市産業 ゾーン基本方針」に基づき事業化すること ができた。 また、事業が完了した川越第二は分譲 地8区画すべてを完売し、菖蒲南部も5区 画中4区画を分譲するなど、分譲も順調 に進んでおり、地域経済の振興と雇用の 拡大に貢献することができた。 白岡西部については、造成工事に着手 したので、未買収地の早期の買収に努め るとともに工事を順次進行していく。 企業債残高 0円 4 次期5か年計画案での取組 ◎圏央道沿線における産業団地整備の継続 ◎圏央道以北における新たな産業団地の整 備 ◎新規産業団地整備における取組(新規) 4 共通部門 ① 財務運営の効率化 数値目標:企業債残高 23年度末目標値 187,140百万円 → 実績 165,502百万円 (目標達成) 取組事項 取組目標 企業債の新規発行の抑制 高利率企業債の繰上償還 ◆企業債の新規発行の抑制額 67億円 水資源機構年賦負担金の繰上償還の実施 資産の有効活用 実績(平成23年度末) 企業債の新規発行の抑制額 87.5億円 評価(課題、問題点) 次期5か年計画案での主な取組 工水会計の内部留保資金により、水 道会計の企業債の新規発行を抑制しつ つ、高金利企業債等の繰上償還を実施 計画に位置づけた取組はなし し、目標を達成した。 ② 組織の簡素・効率化 数値目標:条例定数 24.4.1目標値 418人 → 実績 418人 (目標達成) 取組事項 組織・定数の見直し 給与の適正化 取組目標 実績(平成23年度末) ◆定数削減 H19.4.1 452人 H20.4.1 434人 △18 ◆定数削減 条例定数△34人 H21.4.1 428人 △ 6 452人(H19.4.1)→418人(H24.4.1) H22.4.1 422人 △ 6 H23.4.1 418人 △ 4 H24.4.1 418人 増減なし ◆能力・実績を重視した給与制度への見直し ◆品質管理等研修 アンケートの結果、研修効果を認めた職員 の割合が80%以上 人材育成 ◆経営感覚等研修 アンケートの結果、研修効果を認めた職員 の割合が80%以上 ◆能力・実績を重視した給与制度への見直し ・職員勤勉手当について、課長級以上は 平成18年度から、副課長級以下は平成 19年度から、勤務成績を評価して支給。 ・昇任試験制度の導入等により、能力・ 実績を重視した昇任体系への見直し。 評価(課題、問題点) 次期5か年計画案での取組 34人の定数削減目標を1年間前倒 ◎運営基盤の強化(水道)(再掲) しで達成した。 人事委員会勧告の趣旨等を踏まえ、 毎年度給与改正を実施した。 技術系職員を対象として、平成23年 ◎運営基盤の強化(水道)(再掲) 4月の主査級昇任から新たに試験制度 を導入した。 ◆品質管理等研修 アンケートの結果、研修効果を認めた職員 の割合 業務改善や品質管理に先進的に取り 組む民間企業の工場を見学し、顧客の H19 H20 H21 H22 H23 要望に沿った納品体制などへの取組を 98.4% 94.6% 92.1% 100% 100% 学ぶことにより、職員の意識の向上を 図った。 ◎人材開発の推進(水道・工水) また、企業局の経営の現状及び課題 ◆経営感覚等研修 アンケートの結果、研修効果を認めた職員 を学ぶための研修を実施し、職員の経 営感覚の醸成と事業経営に係る知識向 の割合 上を図った。 H19 H20 H21 H22 H23 86.4% 98.0% 91.5% 91.7% 87.5% 5
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