給水装置工事関係資料

平成26年度 給水装置工事
主任技術者講習会
給水装置工事審査検査に
関する注意点について
給水装置工事審査検査に
関する注意点について
○静岡市給水装置工事施工基準の改訂
○給水装置工事における注意事項
○事前協議について
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○静岡市給水装置工事施工基準の改訂
― 改訂の趣旨 -
1 基準部分と手続き部分の分離
分かりやすい表現への変更
2 受水槽以下の給水設備の基準変更等
3 その他(提出書類の整理等)
1. 基準部分と手続き部分の分離
分かりやすい表現への変更
これまでの施工基準は、基準部分と手続き部分が
混在していたことから、今回、それらを分離しました。
それに伴い、語句や内容を見直し、説明の不足箇
所について、追加しました。
この施工基準案がまとまり次第、意見の公募を実施
しますので、市のホームページや窓口で確認してい
ただければと思います。
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2. 受水槽以下の給水設備の基準の
変更等
(1)これまでの施工基準に、時間差給水の配管図や
メーターユニットの標準図を加え、施工方法が分かり
やすいようにし ました。
(2)これまでの施工基準で説明が不足していた箇所を
追記 修正しました。
(3)吐水口空間等の変更
受水槽の吐水口空間の変更
現在、静岡市の吐水口空間の基準は1.5D(吐水口の
内径×1.5)でしたが、厚生労働省の基準に合わせた
「規定の吐水口空間」に変更します。
「 1.5D 」
⇒
「 規定の吐水口空間 」
(省令第5条第1項)
水が逆流する恐れのある場合においては、下記に示す規定の吐水
口空間を確保すること、・・・
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受水槽設置による定水位弁の取付標準図
※親メーター一括の場合には、泥吐は水栓とする。
※規定の吐水口空間は省令第5条の表(別表第2、別表第3)を参考にすること。
※吐水口空間の下面はオーバーフロー管中心からとする。
1)呼び径が25㎜以下のもの (別表第2)
※「指定給水装置工事事業者研修テキスト2013」 P53に記載
近接壁から吐水口の
越流面から吐水口の
中心までの水平距離
最下端までの垂直距離
13mm以下
25mm以上
25mm以上
13mmを超え20mm以下
40mm以上
40mm以上
20mmを超え25mm以下
50mm以上
50mm以上
呼び径の区分
注 1) 浴槽に給水する場合は、越流面から吐水口の中心までの垂直距離は50mm未満
であってはならない。
2) プール等水面が特に波立ちやすい水槽並びに、事業活動に伴い洗剤又は薬品を
使う水槽及び容器に給水する場合には、越流面から吐水口の中心までの垂直距離
は200mm未満であってはならない。
3) 上記1)及び2)は、給水用具の内部の吐水口空間には適用しない。
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2)呼び径が25㎜を超える場合
(別表第3)
※「指定給水装置工事事業者研修テキスト2013」 P53に記載
区分
越流面から吐水口の
壁からの離れ
最下端までの垂直距離
1.7d'+5mm以上
近接壁の影響がない場合
近接壁が 3d以下
近接壁の
影響が
ある場合
3.0d'以上
1面の
3dを超え5d以下
2.0d'+5mm以上
場合
5dを超えるもの
1.7d'+5mm以上
4d以下
3.5d'以上
4dを超え6d以下
3.0d'以上
6dを超え7d以下
2.0d'+5mm以上
7dを超えるもの
1.7d'+5mm以上
近接壁が
2面の
場合
注 1) d:吐水口の内径(mm) d':有効開口の内径(mm)
2) 吐水口の断面が長方形の場合は長辺をdとする。
3) 越流面より少しでも高い壁がある場合は近接壁とみなす。
4) 浴槽に給水する場合は、越流面から吐水口の最下端までの垂直距離は50mm未満であってはならない。
5) プール等水面が特に波立ちやすい水槽並びに事業活動に伴い洗剤又は薬品を使う水槽及び容器に給水する
場合には、越流面から吐水口の最下端までの垂直距離は200mm未満であってはならない。
6) 上記4)及び5)は、給水用具の内部の吐水口空間には適用しない。
3. その他(提出書類の整理等)
(1)提出書類の整理
ア 掲載箇所の整理
イ 様式の見直し
(施工基準やホームページ)
(2)要綱の制定
ア 要綱の制定について
イ 変更契約について
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(1)提出書類の整理
ア 掲載箇所の整理 (施工基準やホームページ)
イ 様式の見直し
これまで、申請書関係の書類について、施工基準や
ホームページ等に分かれて掲載されていたため、様式
の整理を行う予定です。
また、様式の内容についても、見直しを現在行ってお
ります。記入内容に変更はない予定です。
(2)要綱の制定
ア 要綱の制定について
イ 変更契約について
今回の施工基準の改訂に併せて、受水槽以下の給水
設備に係る工事申請に関する取扱要綱を新たに整理する
予定です。給水装置課の窓口における手続きに変更が生
じることは予定しておりません。
ただし、契約書の内容(戸数の変更に伴う委託料等)に
変更がある場合には、変更契約書の提出をしていただくこ
とになりますので、よろしくお願いします。
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○給水装置工事における注意事項
1. 工事用 給水装置工事について
メーター出庫後、遅くても一ヶ月以内に
必ず完成手続きをして下さい。
⇒ 現地完成検査時に、本設工事が完成されて
いると図面との整合性が確認できません。
※「静岡市上下水道局指定給水装置工事事業所の指定
の取消し等に関する基準」により、処分(指定の効力の
停止)の対象になる場合があります。
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2. 穿孔について
(1) ポリエチレン管・ビニール管は
必ず手動穿孔機を使用して下さい。
(2)穿孔する口径に適したアダプター
の付け忘れに注意して下さい。
3. 止水栓について
(1) 給水装置工事の設計にあっては、既設
「伸縮止水栓」は「ボール式伸縮止水栓」
に取り替える様、計画して下さい。
(2)原則として、官民境界2m以内に同口径
の第1止水栓とメーター止水栓を重複して
設置しないで下さい。
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4. 公道上の止水栓について
公道上に、止水栓筐が複数近接
している場合、「標識番号」を記入
した札を設置して下さい。
5. 洗管について
逆止弁付ボール式伸縮止水栓
において洗管する場合、必ず逆止
弁を外して洗管して下さい。
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6. 金属継手以外の使用
(1)井戸からの切替等でのプラグ等の
継手類
(2)共同管末端のプラグ等
砲金製継手等を使用して下さい。
7. 3階直結給水
(専用住宅及び併用住宅等)
逆流防止措置を確実に実施して下さい。
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8. 2個以上メーター等の立会検査
○マンション・アパート等の集合住宅等
○2世帯住宅
必ず立会にてメーターの水出し検査を入居前に行います。
メーター出庫までに忘れずに日時予約して下さい。
○井戸からの切替
既設井水配管を使用する場合、
立会水圧検査(0.75Mpa×1分間)を行います。
※ 2個以上メーターを設置する場合、止水栓に「標識番号」、
「部屋番号等」を記入した札を付けて下さい。
○事前協議について
(提出する申請書)
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1. 3階直結給水
(専用住宅及び併用住宅等)
※給水方式については、各適用条件を参照して下さい。
直結直圧式の場合
↓
①「水圧測定依頼書」
②「3階専用住宅等、直結給水事前協議申請書」
直結増圧式の場合
↓
①「3階専用住宅等、直結増圧事前協議申請書」
2. 口径40mm以上の給水装置工事
口径40mm以上で直結給水を計画する場合
↓
「給水計画承諾願書」
※中高層建築物等給水計画書を提出する場合はこれを兼ねることが
できるものとし、また管理者が省略できると認めたものは不要とする。
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3. 中高層建築物等給水計画書
受水槽を設置する建築物
↓
「中高層建築物等給水計画書」
※専用住宅及び併用住宅等、管理者が省略できると認めたものは
不要とする。
4. 特定施設水道連結型
スプリンクラー設備
(特定スプリンクラー設備)
消防法施行令別表第1(6)項ロに掲げる防火対象物で延べ面積が1,000
㎡未満のものに設置される特定スプリンクラー設備を設置する場合は、給水
方式及び口径にかかわらず事前協議が必要です。
①「水圧測定依頼書」
②「給水計画承諾願書」
※消防法の規定により必要な事項がありますので、消防設備士の指
導の下に設計・設置して下さい。
※詳しくはホームページをご覧下さい。
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ご静聴ありがとうございました
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