Study of Low-noise Railway Gear Unit using Virtual Performance

Study of Low-noise Railway Gear Unit using Virtual Performance Solution
VPS を用いた鉄道用歯車装置低騒音化の研究
Railway Technical Research Institute (RTRI)
Drive Systems Vehicle Control Technology Division
SASAKURA Minoru
(公財)鉄道総合技術研究所 動力システム研究室
笹倉 実
Abstract / アブストラクト
在来線電車の駆動装置から発生する騒音のうち、主電動機騒音は密閉型(全閉式)
主電動機の普及などにより低騒音化が進んでいるが、さらなる騒音低減には歯車装
置の対策も必要となりつつある。また新幹線の歯車装置についても高速化とともに
振動や騒音の詳細な把握や、沿線騒音の対策が重要である。
本講演の前半では、新幹線の歯車装置から発生する振動や、騒音の発生部位につ
いて走行測定事例を紹介する。
VPS(Virtual Performance Solution)はスムーズコンタクトと呼ばれる歯接触面
形状の曲面処理能力に優れることから実車歯面形状や実測歯面形状など、様々な噛
合い解析に応用が可能である。後半では、VPS を用いた噛合い解析事例、
①新幹線歯車の詳細な振動解明を目的として実施した実車歯車振動解析結果
②低騒音化を目的とした球状黒鉛鋳鉄(FCD900)歯車の基礎研究で、実車に置
換えた歯面なじみと振動低減の解析結果
について昨年度に続き紹介する。