医薬・医療 [M112] “未来へのバイオ技術”勉強会 プラズマで拓くライフイノベーション 日 時:2015 年 2 月 5 日(木)14:00~16:50(終了後、簡単な交流会 17:00~18:00) 会 場:(一財)バイオインダストリー協会(JBA)会議室 東京都中央区八丁堀 2-26-9 グランデビル 8F → http://www.jba.or.jp/pc/access/ プラズマは、高速電子との衝突に伴う気体分子の電離や解離により生じる反応性に富んだ粒子[イオン、 ラジカル、電子、光]から構成され、高い反応性を利用した材料の超微細加工や機能化が可能であるこ とから、先端産業でモノづくりに不可欠なツールとして、今日の最先端科学を支える基盤技術となって いる。プラズマを究め、医療、ライフ、安全・安心イノベーションを興そうという試みについて紹介い ただく。 14:00~14:10 オープニング 15:50~16:00 休憩 17:00~18:00 交流会 14:10~15:00「プラズマとは何か~新ナノ物質の開拓から医療・農業への応用まで」 (仮題) 東北大学工学部 情報知能システム総合学科 教授 金子俊郎 氏 人の手で触ることのできるような低温非平衡プラズマ中のイオン、電子、活性種(ラジカル)を制御し て生成する技術(イオン制御プラズマ)は、低侵襲・高効率の遺伝子導入装置、人に優しい次世代農業 システム、高効率電池電極材料創製等に応用されている。ナノエレクトロニクス分野ではナノ粒子・ナ ノカーボン・生体分子の複合物質を創製でき、医療分野では極めて低侵襲で細胞内に薬剤や遺伝子を高 効率で導入することができ、さらに農業分野では農薬に代わって殺菌・殺虫を行うことができる。講演 では、プラズマの基礎から応用例、プラズマの新たなナノ・メディカル・アグリ応用技術を産業界で活 用するための産学連携の可能性について述べる。 15:00~15:50「低侵襲性医療の実現に向けたプラズマの応用」(仮題) (独)産業技術総合研究所 バイオメデイカル研究部門 病態病理・検出制御技術 特別研究 チーム(池原特別研究チーム)特別研究チーム長・病理専門医研修指導医 池原 譲氏 プラズマ発生・制御技術は、近年、治療機器や医用材の加工製造にも急速に取り入れられ、ヘルス ケアから高度医療を支える医材の製造加工において不可欠な基幹技術となっている。この分野での 更なる技術進歩は、より生体親和性の高い医材製造や低コスト幹細胞培養技術に反映され、近く実 用化する医療を支える基盤技術になると思わる。講演では、次世代の医療・健康産業基盤を担う 位置づけられているプラズマ技術の、医療・健康産業への取り組みについて紹介いただく。 16:00~16:50「がん治療に向けたプラズマ照射溶液の研究開発」(仮題) 名古屋大学未来社会創造機構 特任講師 田中宏昌氏 演者らは、非平衡大気圧プラズマが、正常細胞に影響を与えることなく卵巣がん細胞を選択的に殺傷可 能であることを世界で初めて発見した。より詳細な解析により、非平衡大気圧プラズマは卵巣がん細胞 にアポトーシスを誘導することがわかった。アポトーシスは炎症反応を起こしにくいため、大気圧プラ ズマが周りの組織へのダメージを極限に抑えながら卵巣がんを治療する有望な方法であると考えられ、 今後、早期発見が困難で再発頻度が高い卵巣がんに対するサルベージ療法としての応用が期待される。 参加費:JBA 法人会員:無料 非会員:10,000 円(税込) JBA 個人会員(対象:法人会員でない企業(事業者)に所属の個人会員):5,000 円(税込) 申込先:参加希望者は 2015 年 2 月 3 日(火)までに、JBA ホームページからお申込み下さい。 問合先:(一財)バイオインダストリー協会 担当:矢田・丹羽・穴澤 電話:03-5541-2731
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