Energy investment opportunities (Japanese version)

シェル社のプレリュード・プロジェクト、韓国・巨済造船所
エネルギー
エネルギー資源への
投資機会
陸地における石油・ガス探査
クラレンス海峡の潮力発電プロジェクトおよび潮力試験センター
December 2014 | 3rd Edition | Directory of Investment Opportunities
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陸地における石油・ガス探査
即時
エネルギー
ノーザンテリトリーの大陸部において、商業ベース相当量の液体炭化水素や気
体炭化水素を含む将来的な新資源エリアを特定する、探査事業が主な機会となり
ます。
ノーザンテリトリーの広大な土地の大部分では、既に石油・ガスの探査が許可されて
いるか、探査申請が提出されています。2014年1月から、新規リースの申請が募集されてい
ます。
• 近年、シェールガスおよび関連する石油資源への関心が高まっています
• このような探査はまだ初期段階ですが、世界有数とされる地質は将来的にも大きな可能
性を秘めており、国内外の有数の石油会社が懸命に探査作業を進めている状況です
• 大陸部における潜在資源の量は、200兆立方フィート (Tcf) 以上と推定されています
• 探査成功の折には非常に大規模な新規パイプラインの建設が見込まれ、パイプラインの
建設と投資への大きなチャンスが広がることとなります
ノーザンテリトリーには現在、大陸部に2500km、沖合部に500kmのガスパイプライン
が敷かれており、ダーウィンとボナパルト・ベイスン(0.8Tcf)、バユ・ウンダン・フィールド
(4Tcf)、さらにオーストラリア内陸部のガス田をつないでいます。
イクシス天然ガス・プロジェクトの一環として、巨大天然ガスの埋蔵地であるブラウズ・
ベイスン(イクシス・ガスフィールドの12.8Tcfを含む全30Tcf超)とダーウィンが、間もなく
890kmのパイプラインで連結される予定となっています。
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潜在的な
投資機会の
バリエーション
その他、下記のような機会が挙げられます。
• 沿岸部から3海里以内の水域において、相当量のエネルギー資源埋蔵量を
有する可能性のあるエリアの探査
• 資源の採掘および市場への輸送を行う生産事業への投資
• 将来的な資源輸送のためのパイプラインの開発および所有
• 遠隔地域や鉱区、大型運搬車両向けの移動式LNG設備の開発および所有
の機会
• 液化天然ガスプラント、精製所等、採掘済資源の付加価値を高める下流部
門事業の展開
立地
ノーザンテリトリー全土のほぼ90%の地域において、既に探査が認可されてい
るか、あるいは探査の申請が行われています。当準州には、既に有望な成果を
挙げはじめている将来性の高い地域がいくつか認められています。
当準州内、または当準州から容易にアクセスできる近隣地域および海域では、
様々なエネルギー資源の有望地域が存在します。
ご関心をお持ちの方は、準州鉱物・エネルギー省までお問い合わせください。
同省では資源の有望地域および個々の事業に関する最新の詳細情報や分布図
等を提供しています。
エネルギー資源の潜在埋蔵量は当準州内の需要をはるかに上回るため、その
大部分がダーウィン港からの輸出向けとなります。
推定総事業費
探査費用はプロジェクトにより異なります。通常、探査活動には掘削や地球物
理探査、さらに地質学的研究が伴うため、莫大な投資が必要となります。
Directory of Investment Opportunities | 3rd Edition | December 2014
探査費用は、プロジェクトにより異なります。
ご利用いただける
支援サービス
ノーザンテリトリーにおける石油・ガス産業は高度に成熟を遂げており、ガ
ス/油田開発および主要パイプラインの計画、建設、所有、運営等に関するあ
らゆる支援の準備が整っています。
支援サービスを行う企業の多くは大規模な事業を運営する国際企業で、当準
州における様々な事業にワールドクラスの生産機会をもたらしています。
ご利用いただける
投資の種類
• 直接投資または受動的投資
• 提携 − 資金または経営面での協力
• 合弁事業
次のような
投資家および
企業に最も
適しています
ノーザンテリトリーの異なる地域に類似した地質の探査作業に実績のある、
経験豊富な探査会社に適しています。
鉱物資源への理解が深まるにつれて、また資源の商業化への可能性が高まるに
つれて、探鉱会社はしばしば他の会社をパートナーとして迎え入れるケースが
あります。有望な初期探査結果の後に、鉱床を本格的に採算のとれる生産拠点
へと導く開発・運営事業は大変複雑で、多岐にわたる専門技術と知識を必要と
します。過去の事例を検証すると、事業の推進に必要な専門技術は時代と共に
変化しており、個々のプロジェクトの可能性を最大限に達成するには、異なる知
識や技能を備えた複数の事業者による協力が必要な場合もあることが示され
ています。
投資家の財務
成果に影響を
与え得る不定
要素
•
•
•
•
•
•
•
開始時期
ノーザンテリトリーの各地において、探査事業が活発に展開されています。
商業的な可能性を秘めた鉱床の発見は、しばしば探査活動の増加・拡大をもた
らします。
探査活動水準は、今後しばらくの間は最低でも現在と同程度のレベルが維持さ
れる見通しとなっています。
さらなる詳細
Fiona Park
Director Investment Attraction
Northern Territory Geological Survey
Northern Territory Department of Mines and Energy
+61 8 8999 1385
[email protected]
www.minerals.nt.gov.au
エネルギー
必要とされる資本
探査費用
技術費用
探査技術の進歩の速度
採掘資源の質
採掘資源の推定サイズまたは量
事業の拠点となる場所
市街地、輸送網等、支援的インフラへの近さ
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クラレンス海峡の潮力発電プロジェクト
および潮力試験センター
中期
エネルギー
テナックス・エナジー社は、潮力発電事業を開始するために設立されたダーウィン
の企業です。潮流の時間や強さは何年も先まで正確に予測できるため、潮力発電は
信頼性の高いエネルギーとして多くの人々に期待されています。
テナックス・エナジー社は、革新的な技術により潮流および海流を持続可能な再生可能エ
ネルギーとして利用する世界的な将来性を認識しています。同社はまた、オーストラリア全土
およびアジア太平洋地域において潮力発電事業の鑑定、パッケージ化および開発も行ってい
ます。
テナックス・エナジー社がノーザンテリトリーで運営する潮力発電プロジェクトには、以下
に示された2つの目標があります。
1. 潮力エネルギー部門における革新および知識の礎として、2015年までに10メガワットのパ
イロットプロジェクトにサポートされた熱帯潮力研究・試験設備を、ダーウィン一帯に設立
2. 世界最先端となる100メガワット以上のタイダルアレイ(潮力発電設備群)を2020年まで
に構築、さらに今世紀中頃には456メガワットまで拡大
テナックス・エナジー社は、ダーウィンのパイロットプロジェクトおよび熱帯潮力研究設備
で得た知的財産の活用を通して、ダーウィンからアジア太平洋全域に及ぶ潮力発電施設の開
発を目指しています。
アジア太平洋地域への事業拡張の可能性は、事業パートナーをダーウィンへ誘致する重要
なビジネスチャンスを示しており、建設、運営、維持管理およびサービス産業を含む様々な分
野において雇用機会を創出する可能性があります。
同プロジェクトは現在、準州政府および連邦政府による規制認可の過程にあります。環境
に関する認可要件が分かり次第、基本設計(FEED)業務の開始および完了に必要な詳細も
明らかになります。
潜在的な
• テナックス・エナジー社は、オーストラリアおよびアジア太平洋において、潮力発電の可
投資機会の
能性を秘めたその他の地域にも注目しています
バリエーション
立地
• バーノン諸島に接する狭い水域はクラレンス海峡と呼ばれ、ダーウィンの北方約50km
かつメルビル島(ティウィ諸島)のすぐ南方に位置しています。クラレンス海峡の航路は、
西のビーグル湾と東のバン・ディーメン湾を結んでいます
• ダーウィンの電力供給網には、ガン・ポイントまで伸びている既存の電力線からアクセ
スできるようになります。フル稼動の際、オンショアからの接続にはグライド・ポイント
港の開発計画に関連したインフラ回廊が用いられます
推定総事業費 • 10メガワットのパイロットプロジェクトに要する概算費用は3000万豪ドルから4000万
豪ドル程度と予想されていますが、基礎的な環境調査や基本設計(FEED)業務の完了
まで、正確な費用の見積もりは困難です
• 試験段階の完了時には産業界が地球規模で成長を遂げ、商業的に持続可能な設備の運
営を可能にするスケールメリットをもたらすものと期待されています
必要とされる • テナックス・エナジー社は、プロジェクト達成のため株式発行および負債の組み合わせ
により資本を調達します。パイロットプロジェクトは、政府支援の有無や産業界によるベ
資本
ンダーファイナンスの提供能力、さらに国内発行の社債をはじめとした負債資金の種類
にもよりますが、20%に上る資本を株式で調達しなければならない可能性があります
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• 同プロジェクトに必要な潮力発電技術は、現在国内および海外で開発段階にあります。
ご利用
このため、プロジェクトの設備建設および運営の段階において、国内の産業界からどれ
いただける
だけサポートを得ることができるのか不透明な部分もあります
支援サービス
ご利用
いただける
投資の種類
•
•
•
•
•
エネルギー
• 潮力発電設備の支援向けインフラは、大部分が国内で調達可能となっています。日常業
務の管理に必要なソフトウェアおよびそのノーザンテリトリー配電網への接続は、現場
に合わせて設定されます
• ノーザンテリトリーの技術および建設産業は非常に成熟しており、大規模な発電施設の
計画、建設、所有および運営に必要なサービスはすべて整っています
• こうしたサービスを提供する企業の多くは大規模な事業に携わる国際的企業であり、
ワールドクラスの生産能力をもたらす機会を提供します
テナックス・エナジー社への株式投資
プロジェクト向けに設立された特別目的媒体(SPV)への株式投資
社債
提携 − 資金または経営面での協力
合弁事業
• 潮力エネルギーは未だオーストラリア国内で利用されていないため、新たな技術や新興
次のような
産業への投資に関心を持つ経験豊富な投資家の方々に適しています
投資家および
• 事業の設立、運営および維持に必要な幅広い関連産業で協力が可能であり、合弁事業
企業に最も
および産業パートナーとしての提携にご興味をお持ちの方は、テナックス・エナジー社ま
適しています
でご連絡ください
技術コスト低減の可能性
技術リスクおよび不確実性低下の可能性
業界のファーストフォロワー(迅速な追随者)としての役割
現在まだ軽減に至っていない規制および建設リスク
ノーザンテリトリーの卸売市場にサービスを供給する公共事業向けに生産された電力
の販売価格設定
• プロジェクトの設立および運営に影響を与え得るノーザンテリトリーおよび連邦政府の
政策方針
投資家の財務
成果に影響を
与え得る不定
要素
•
•
•
•
•
開始時期
• テナックス・エナジー社は、2015年までに10メガワットのパイロットプロジェクトにサポ
ートされた熱帯潮力研究・試験設備をダーウィン一帯に設立する予定です
• 同社は、10メガワットで開始したパイロットプロジェクトを2020年までに100メガワッ
ト以上のタイダルアレイへ拡張することを目指しており、さらにオーストラリアおよびア
ジア太平洋の他の地域においても同様のプロジェクトを設立することに関心を示してい
ます
さらなる詳細 Alan Major
Managing Director
Tenax Energy Pty Ltd
+61 8 8941 7688
[email protected]
www.tenaxenergy.com.au
当プロジェクトについての詳細な概要は、ノーザンテリトリー環境保護局に提出された意向
通知書(Notice of Intent)に記されており、下記ウェブサイトにてご覧いただくこともでき
ます。
www.ntepa.nt.gov.au/environmental-assessments/projects-current
潮力エネルギーについての概要は、国際エネルギー機関が協賛する米エネルギー省の
ウェブサイト(下記)をご参照ください。
http://mhk.pnnl.gov/wiki/index.php/Tethys_Home
潮力エネルギー技術およびデザインの工業化を準備するOEMメーカーについての概要は、
欧州海洋エネルギーセンターのウェブサイト(下記)をご参照ください。
www.emec.org.uk
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シェル社のプレリュード・プロジェクト(予想図)
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