資料 4 おきなわ ICT 総合戦略(素案) 概要 第1章 1 総説 意義 ICTの急速な技術革新に対応し、ICTの利活用を横串で推進することで、21 世 紀ビジョンの施策展開を総合的に推進 2 戦略の位置づけ 沖縄 21 世紀ビジョンで示す 5 つの将来像の実現に向けた施策展開を総合的に 推進するため、ICTの利活用に関する方針を定めるもの。 3 構成と期間 戦略は、「ビジョン編」と「プロジェクト編」の 2 部構成。 計画期間は、平成 26 年度から沖縄 21 世紀ビジョン基本計画・実施計画の終期 である平成 33 年度まで。 プロジェクト編は前期(H26~H29)、後期(H30~H33)に分ける。 4 基本目標 時代を切り拓き、世界と交流し、共に支え合う平和で豊かな「美ら島」おきなわを 作るための ICT 推進 第2章 1 ICT 推進に係る動向 ICT の利活用の動向 (1) インターネットの利用状況 【データ】インターネット利用者数及び人口普及率の推移(個人) 全国及び沖縄県 【データ】年齢階層別インターネット利用率の推移(個人) (2) おもな情報通信機器の普及状況(世帯) 【データ】情報通信端末の世帯保有率の推移 (3) 安全なインターネットの利用に向けた課題 【データ】インターネット利用で感じる不安の内容(世帯) 【データ】インターネット、企業内 LAN 等を利用する上での問題点(企業) 1 (4) クラウドコンピューティングの普及 【データ】クラウドコンピューティングの利用状況の推移(企業) 【データ】クラウドサービスの導入理由 2 我が国の ICT 推進施策の動向 世界最先端 IT 国家創造宣言 電子自治体の取組を加速するための 10 の指針 3 本県の ICT 推進施策の動向 沖縄 e-island チャレンジプラン 沖縄県行政情報化推進計画 おきなわ SMART HUB 構想 沖縄県教育情報化基本計画 第3章 1 各分野の目指すべき方向及び取組等 ICT 利活用による豊かな県民生活の充実 (1) ICT を利活用した健康で安全・安心な暮らしの実現 ア. 母子保健の充実 周産期医療体制の整備(周産期医療情報ネットワークの構築) イ. 住みやすい地域づくり 地域住民等の情報共有のためのシステム構築 ウ. 保健医療サービス等の向上 医療提供体制の充実(電子カルテの導入、遠隔医療) 緊急医療体制の充実(広域災害緊急医療情報システムの導入) 医療・看護・介護における情報連携の強化 エ. 犯罪に巻き込まれないための防犯意識の向上と地域づくり インターネット利用者のマナー・モラル等を向上させる広報啓発活動 ICT を活用した新たな地域見守り体制の構築 オ. 災害に強い県土づくりと防災体制の強化 災害情報の迅速な提供(沖縄県防災情報システムの拡充・強化) 2 ダム情報基盤の整備等による総合雨水対策 土砂災害警戒体制の整備促進(災害情報の共有) センサー等を活用した社会インフラの遠隔監視の推進 カ. 県民生活を守る人材の育成 ICT 等による多様化・高度化した犯罪に対応する警察官の人材育成 (2) ICT を利活用した環境に配慮し便利で快適な暮らしの実現 ア. 自然環境の保全 土壌汚染対策に関するデータベースの構築 環境影響評価に関する評価支援システムの検討 イ. 低炭素島しょ社会の実現 ICT を活用した消費電力制御による省エネルギー化 ウ. 交通インフラの利便性向上 IC 乗車券の導入等 詳細な道路交通情報の提供 エ. 離島における生活環境基盤の充実 離島での医療、福祉、教育、防犯・防災等の分野における ICT 利活用の促進 (3) ICT を利活用したふれあいや交流を促進し活力ある地域の創造 ア. 沖縄の文化の源流を確認できる環境づくり 琉球王国や琉球政府時代の外交文書等のデジタル化 イ. 男女共同参画社会の実現 女性リーダー育成・発掘のための人材情報のデータベース化 ウ. 農山漁村の活性化 地域コミュニティの基盤強化に向けた情報通信基盤の整備 エ. 平和の心の発信と平和学習の推進 沖縄戦体験者の証言等のデジタルコンテンツ化 (4) 教育のICT化の推進 3 ア. 学校教育分野 情報活用の基礎・基本の習得 情報活用能力の育成 校務支援システムの県立学校での導入と小・中学校への普及促進 イ. 社会教育分野 生涯学習情報、図書館サービス及び文化財情報の充実 情報提供システムの充実 ウ. 教育行政 新たな技術による効率的・効果的なシステムの構築、改修 情報セキュリティに係る対策等 (5) 県民のICTリテラシーの向上 2 県民の日常生活における利活用の向上 ICT利活用による産業の活性化 (1) ICTを利活用した農林水産業の振興 あぐー豚等のトレーサビリティーシステムの構築 生鮮食品の出荷情報のシステム化、ブランド認知度向上のための情報発信 土壌診断、施肥処方のシステム化 農林技術情報センターにおける情報提供体制の強化 水産資源の管理方法についてのシステム化 農地データバンクの活用等による意欲ある就農希望者の育成 陸上養殖施設の建設、投資税控除制度の創設 農業クラウドによる生産効率化 (2) ICTを利活用した観光産業の振興 ICTの利活用による効率的な観光客の受入体制の整備 各離島の魅力やイメージの発信 (3) 情報通信関連産業の振興 ア. 情報通信関連産業の立地促進 情報産業クラスターの形成 イ. 県内立地企業の高度化・活性化 技術革新への取組、人材確保、市場拡大、他産業との連携強化、国 内外研究機関との連携等多角的な支援 ウ. 多様な情報系人材の育成・確保 高度で実践的な人材育成機関の設立 エ. アジア・太平洋地域の共通課題に対する技術協力等の推進 4 沖縄 IT 津梁パークアジア IT 研修センターの整備 オ. 国際的な災害援助拠点の形成 国内外の企業等の事業継続体制の構築に資するバックアップ拠点等の 整備 (4) IT産業と他産業の連携による新たなサービス開発の促進 情報通信関連産業と多様な分野の事業者等との連携・融合や、付加価値の 高いビジネスモデルの創出の促進 医療、福祉、教育、防犯・防災等の分野における情報通信技術の積極的な 活用による新たなサービスの創出の促進 (5) ICTの利活用による競争力強化 伝統工芸コンテンツのデータベース化による新たな工芸品開発促進等、工芸品 の高付加価値化 (6) ICTを利活用したワーク・ライフ・バランスの推進 ICTの利活用により、在宅勤務など時間や場所の制約を受けない多様な働き 方の実現など、働きやすい環境の整備 (7) ICTを利活用した知的・産業クラスターの形成 3 沖縄科学技術大学院大学周辺地域における光ファイバー網の整備 知的・産業クラスター形成に向けた電子医療情報を活用した研究開発の促進 ICT利活用による行政サービス向上と業務効率化・ (1) 利便性の高い行政サービスの提供 行政手続のワンストップ化や利便性の向上 オープンデータの推進 (2) 情報システムの効率化 システムの統合や仮想化など全体最適化の推進 調達・運用事務の集約 業務へのモバイル端末の導入 (3) 情報セキュリティの強化、事業継続性の確保 災害発生時の事業継続性を考慮した情報システムの構築・運用体制の確立 (4) ICTガバナンス体制の強化、人材育成 ICT専門外部人材交流制度、ICT構築等専門組織の構築 内部人材の育成と一般職員のセキュリティ意識の啓蒙 5 4 ICT利活用の下支えとなる情報通信基盤整備の推進 (1) 沖縄県総合行政情報通信ネットワークの高度化 総合行政情報通信ネットワーク(防災行政無線)の高度化 (2) 本島~離島間の中継伝送路整備 本島~離島間で高速大容量かつ安定的な情報通信基盤の整備 (3) 全島超高速ブロードバンド環境の実現 電気通信事業者による開局が困難な地域に超高速ブロードバンド環境を整備 (4) 公衆無線 LAN の整備 地域全体で公衆無線 LAN が利用できる環境整備の推進 統合認証基盤の整備 (5) 本土―沖縄―アジア間の通信環境の充実 第4章 1 ICT施策の総合的な推進 現状の ICT 施策を全体から俯瞰し、利活用を底上げ 第5章 1 情報システムのエネルギー効率のよいクラウドデータセンターへの集約 医療・看護・介護等における情報連携の強化 高齢者や児童等の見守り体制の強化 社会インフラの遠隔監視など予防保全的な維持管理 県民の ICT 利活用力向上 産業の競争力強化のためのクラウド活用の促進 ICT の利活用によるワーク・ライフ・バランスの促進 施策の推進に向けて 推進体制 沖縄県高度情報化推進本部を中心に各部局等との連携を密にしながら、着実な 推進を図る。 2 進捗管理 21世紀ビジョンのPDCAを基に、総合情報政策課にて進捗状況を把握 外部有識者等による助言 本戦略の見直し等について検討 6
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