1.1.3 1.2 気象 1.2.1 調査実施状況大橋川の地形・大橋川の延長は約 7.5km、最深河床高は概ね H.P.-5m 前後であり、河床勾配はほとんどなくレベルである。・大橋川の平均川幅は約 140m であり、上流部の新大橋付近で約 120m と最も狭い。・大橋川上下流端の大橋川呑口部および大橋川河口部は全体的に浅く、そのなかの浚渫航路部が澪筋となっている。大橋川呑口部および大橋川河口部には部分的に周辺の平均河床高より地盤の高いマウンド部が存在する。・中流部は中州を挟み剣先川を分流して、再び合流している。剣先川の河床高は HP-2m ～-1m と浅い。・斐伊川流域内の雨量観測所(気象庁所管の観測所は降水量)は 31 地点である。・その他の気象(気温、湿度、気圧、風向・風速、雲量、日射量、日照時間)は、10 地点(湖上 3 地点)において観測している。国交省による気象観測は、湖上 3 地点（宍道湖湖心,中海湖心,米子湾）と湖沿岸 1 地点（平田）で実施している。宍道湖湖心と中海湖心では、気温、湿度、気圧、風向・風速、日射量を観測している。米子湾と平田では、風向・風速を観測している。また、気象庁所管の観測所には、地上気象観測所とアメダスがある。中海宍道湖マウンド部マウンド部宍道湖大橋川幅(m) 500 中海大橋川幅縦断図宍 400 300 中道中州 200 剣湖 100 先海川大橋川 0 8 7 6 5 標高(H.P.m) 0 4 3 2 川0 1橋大橋川河口からの距離(km) 河床高縦断図マウンド部 -2 大大橋川平均河床高マウンド部剣先川平均河床高 -4 -6 大橋川最深河床高 -8 -10 9 8 7 6 5 図 1.3 4 3 2 1 0 -1 大橋川河口からの距離(km) 図 1.4 大橋川の河幅・河床高縦断図 1-2 気象観測実施状況 1.2.2 1.2.3 気温と降水量の変動特性湖面風の状況・中海・宍道湖の風向は、ともに東西方向が卓越する。冬場は季節風が強く、毎年 11 月頃～翌年 3 月頃にかけて風速 10m/s 以上の西風が多くなる。・中海・宍道湖の風速は、いずれも年間を通じて 5m/s 未満が全体の約 6 割を占め、次いで 5～10m/s が約 3 割、残る 1 割が 10m/s 以上である。・近年 10 ヵ年(平成 6～15 年)の平均気温は約 15℃、最高気温は 36.9℃(H7.8/24)、最低気温は-5.8℃(H15.1/29)である。年降水量は 10 ヵ年平均で約 1,800mm であり、平成 6 年が 1,506mm と最も少なく、平成 9 年、15 年が 2,188mm、2,224mm と多い。・近年 10 ヵ年平均の月別気温は、最高が 8 月の約 27℃、最低が 1 月の約 5℃である。同じく月別降水量は、梅雨期の 6 月(約 190mm)、7 月(約 250mm)と台風期の 9 月(約 220mm)が多い。また、冬場の降水量も比較的多く日本海性気候の特徴が見られる。宍道湖では、湖の北側と南側に山地をひかえていることから卓越する風向は東西方向である。中海（数値はいずれも松江気象観測所）湖心についても北側と南西側に山地をひかえるため、卓越する風向は東西方向であり、弱いながらも南よりの風も見られる。【宍道湖湖心】年降水量【経年変化】降水量(mm) 2500 平均気温【中海湖心】北 20% 気温(℃) 25 北西 15% 北西北東 20% 15% 2000 20 10% 10% 1500 15 5% 5% 1000 10 500 5 0 西 0 H6 降水量(mm) 300 250 200 150 100 50 0 1月 H7 H8 H9 H10 H11 3月 H13 降水量【月別変化】 2月 H12 H14 南西 H15 平均気温 5月 6月 7月 8月 9月南東南西 [5-10] [10-15] 7-9月 10-12月東南東南図 1.6 [0-5] 4-6月北東 0% 南気温(℃) 30 25 20 15 10 5 0 4月西東 0% 1-3月北風配図（平成 15 年） [15以上] (m/s)【宍道湖湖心】 100% 80% 60% 40% 10月 11月 12月 20% 図 1.5 気温と降水量の変化（松江気象観測所：H6～15 年） 0% H6.1 H7.1 [0-5] [5-10] H8.1 H9.1 [10-15] H10.1 H11.1 H12.1 H13.1 H14.1 H15.1 H12.1 H13.1 H14.1 H15.1 [15以上] (m/s) 【中海湖心】 100% 80% 60% 40% 20% 0% H6.1 H7.1 H8.1 H9.1 H10.1 H11.1 図 1.7 月別の風速頻度分布（H6～15 年） 1-3