平成２６年度２学期終業式校長講話平成 26 年（ 2014 年） 12 月 26 日長野県諏訪二葉高等学校長田澤直人みなさん、こんにちは。担任の先生からこの「校長講話」を書きとるメモ用紙をもらいましたか。このメモ用紙と筆記用具を机の上に出してください。（ 5 秒）準備ができましたか。それでは、始めます。みなさん、「今年の漢字」というものを知っていますか。「今年の漢字（ことしのかんじ）」とは、漢字一字を選び、その年の世相を表す字であるとして決定し、公表する、日本漢字能力検定協会のキャンペーンです。例年、 12 月 12 日、漢字の日に発表しています。それでは、今年は、どんな漢字が選ばれたのでしょうか。それは、「税」という漢字です。メモ用紙に「税」という漢字を書いてください。なぜ、「税」なのか。協会によりますと、今年４月からの消費税率の引き上げ、さらに、税金の有効な使い方を決める側の国会議員や県議会議員の“政治とカネ”の問題が数多く取り上げられるなど、税金について考えさせられる出来事が多かったことを理由に挙げています。ところで、みなさんの今年１年を象徴する漢字１字は何でしょうか。ぱっと思いつくものはありますか。これから 30 秒間時間を与えますので、メモ用紙に書いてください。（ 30 秒）その書いたものを、隣の人と見せ合ってください。なぜ、その漢字を選んだのかは、また、別の機会に話し合ってほしいと思います。（５秒）私も考えてみました。それは、「しん」です。この「しん」と音読する漢字、結構たくさんあります。これもこれから 30 秒間測りますので、おもいつくだけメモ用紙に書いてみてください。もう一度言います。「しん」です。「用意、始め」。（ 30 秒）それでは、これからいくつか漢字を言いますので、自分が書くことのできなかったものをメモ用紙に書きとってください。親を示す「親」。森の「森」。進むの「進」。深いの「深」。侵入・侵略、侵す（おかす）の「侵」。浸透圧、浸す（ひたす）の「浸」。信濃の国、信用・信頼の「信」。真実、まことの「真」。身体の身（み）をあらわす「身」。慎重、慎む（つつしむ）とよむ「慎」。清い、日清戦争の「清」。心（こころ）も「心」ですね。神（かみ）、ＧＯＤ、例えば神社の神ですが、これも「しん」ですし、総理大臣の「じん」の字、臣（おみ）ともよむ「臣」、伸びるも「伸」とよみますし、紳士淑女の「紳」の字もあります。（他にも晋・審・秦・芯・娠・沁・疹・寝・賑・振・唇・榛・槇・津・申など）。読み取れなかった人は、メモ用紙の裏面を見てください。私としては、新しいと読む「新」を、今年の漢字としました。諏訪二葉高校に「新た」に赴任したことが、主な理由ですが、「日々、心を新たにする」といった気持ちの持ちようを大切にいているからでもあります。繰り返しますが、今年の漢字１字、是非、記憶にとどめるだけでなく、今書いたものを、大切な手帳などに貼り付けながら、記録として残しておいてください。また、始業式の日に会いましょう。終わります。