ひめぎん情報 ■ 2015.新春 愛媛どんぐりプロジェクト どんぐり事業事務局 愛媛地域担当 石川 剛士 1.地球環境の変化 昨今、日本においても強大化する台風、豪雨などが各地で甚大な被害をもたらすとともに、 沖縄のサンゴ白化、熱帯の病気が温帯へ拡大するなど、人間にとってはほんの小さな気候の変 化が地球規模で大きな影響を及ぼし始めています。 11月2日、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、地球の気候変動・温暖化に関 する研究成果を取りまとめた第5次評価報告書を公表しました。これによると、我々、人類の 活動がこのような気候変動・地球温暖化の支配的な要因であるとされており、また、地球の平 均気温上昇を2℃未満に抑えるために排出可能な二酸化炭素(CO₂)の総排出量は、残り1兆ト ンに抑える必要があると分析されています。 【地球の気温変化】 10 ひめぎん情報 ■ 2015.新春 2.世界の二酸化炭素(CO₂)排出・吸収量 人類の活動は、様々なエネルギーを利用することで行われており、このエネルギーの使用は、 二酸化炭素を主とする温室効果ガスを排出します。人類の発展に伴いエネルギーの使用は急増 し、温室効果ガスは二酸化炭素換算で、すでに地球が吸収する量の2倍以上を排出するに至っ ています。地球環境を維持するため、 我々は省エネルギー、 省CO₂に取り組まなければなりません。 3.カーボン・オフセット 省エネルギー・省CO₂を促進するために考え出された仕組みに「カーボン・オフセット」があ ります。これは、日常生活や経済活動において避けることができないCO₂等の温室効果ガスの 排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室 効果ガスについては、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に排出権やクレジットの購入 を通じて投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。 11 ひめぎん情報 ■ 2015.新春 4.どんぐりポイント制度 このカーボン・オフセットのより一層の促進と地域への環境貢献を目的として、あらたにどん ぐりポイント制度が経済産業省主導で試行されました。一言で表すと環境版のベルマーク制度 で、①制度の基準に沿って実施されたカーボン・オフセット商品およびサービスにどんぐりポイ ントを付与、②商品およびサービスを利用した消費者がどんぐりポイントを収集(販売量など から事業者や店舗が消費者に代って収集することも可)し、どんぐりポイントコミュニティ(地 域の環境団体等)へポイントを渡す、③渡されたどんぐりポイントは、環境配慮商品や環境活 動資金として活用されます。 【どんぐりポイント制度 概念図】 本年度、公益財団法人えひめ産業振興財団を地域コーディネーターとして、どんぐりポイン ト制度の普及重点地域に愛媛県が選定されました。 制度の普及促進を図るため、2015年1月中 旬から2月末の期間、愛媛県内のテレビ・ラジオ・新聞等のメディアを通じて、広くPRされる 予定です。この期間に合わせて食品、日用品などが一部店舗で販売されますので、皆さまも是 非どんぐりポイント商品を選んでいただければと思います。 12
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