平成27年度募集要項(pdf:235KB)

平成27年度
次世代科学者育成プログラム
企画提案募集のご案内
[募集要項]
本募集は平成27年度政府予算の成立を前提としており、
予算の成立状況によっては実施スケジュール・実施内容等、
変更・調整が必要となる場合があることを予めご了承下さい。
独立行政法人科学技術振興機構(JST)
理数学習推進部
平成27年1月
本募集要項は以下からダウンロードできます
http://www.jst.go.jp/cpse/fsp/
1
目次
第1章
はじめに ................................................... 5
1.次世代科学者育成プログラムとは ..................................................................................... 5
(1)趣旨 ............................................................................................................................ 5
(2)概要 ............................................................................................................................ 5
2.募集・選定スケジュール ................................................................................................... 5
3.応募について ..................................................................................................................... 5
(1)応募できる機関 .......................................................................................................... 5
(2)応募者 ......................................................................................................................... 5
(3)応募方法 ..................................................................................................................... 5
(4)応募時の留意事項 ....................................................................................................... 6
4.選定について ..................................................................................................................... 6
(1)選定方法 ..................................................................................................................... 6
(2)結果の通知・公表 ....................................................................................................... 7
(3)採択予定件数 .............................................................................................................. 7
第2章
募集の詳細 ................................................. 8
1.募集する企画について ....................................................................................................... 8
(1)支援対象となる企画 ................................................................................................... 8
(2)実施体制 ................................................................................................................... 11
(3)実施期間 ................................................................................................................... 11
(4)支援金額と支援対象経費 .......................................................................................... 11
(5)その他の応募要件 ..................................................................................................... 11
2.審査の観点 ...................................................................................................................... 11
第3章
実施上の留意点等 .......................................... 14
1.採択後の手続き・報告等 ................................................................................................. 14
(1)計画の策定 ................................................................................................................ 14
(2)実施協定の締結 ......................................................................................................... 14
(3)成果報告等 ................................................................................................................ 14
(4)調査報告等 ................................................................................................................ 14
(5)実施内容の紹介 ........................................................................................................ 14
(6)その他 ....................................................................................................................... 14
2.採択された実施機関の責務等 .......................................................................................... 14
(1)法令・実施協定等の遵守 .......................................................................................... 14
(2)受講生の個人情報の取り扱い ................................................................................... 14
(3)知的財産等の取り扱い .............................................................................................. 15
(4)安全・衛生管理の徹底 .............................................................................................. 15
(5)生命倫理の遵守 ........................................................................................................ 15
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3.その他 .............................................................................................................................. 15
4.お問い合わせ先 ............................................................................................................... 16
(参考)
支援対象となる経費 ...................................... 17
3
本募集要項における用語説明
企画
本事業趣旨に沿って応募する機関が立案した計画であり、応募・
実施計画内容の全体。
受講生の育成方針に基づくカリキュラムの作成、評価手法とその
育成プラン
フォロー指導の方法、個への対応方法、指導の体制(育成のため
の連携機関との連携手法を含む)の開発と実施に関る計画。
取組
実施機関
実施組織
実施機関・連携機関が、育成プランに則って展開する具体的な実
施内容。
企画の実施主体として応募し、採択された機関。法人、大学また
は高等専門学校単位とする。
企画を実施する上で、中心となる組織。大学では学部単位以上、
高等専門学校では学科単位以上の規模とする。
実施組織以外で、必要に応じて取組に参加する実施機関内の組織。
共同組織
大学では学部単位以上、高等専門学校では学科単位以上の規模と
する。
連携機関
企画の実施にあたり、実施機関に協力・連携する機関。
次世代科学者育成
有識者等から構成し、本事業について、1)採択する企画の選定、
プログラム推進委員
2)中間・事後評価、事業の改善を行うため、JST が設置する外
会
部委員会。
受講生
企画に参加し、受講する児童生徒
実施主担当者
実施機関・連携機関において企画を主に実施する担当者。
実施責任者
企画の立案・実施について、対外的に責任を負う実施機関長。
主体的研究活動
受講生が主体的に設定した課題に取り組む研究活動。
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第1章
はじめに
1.次世代科学者育成プログラムとは
(1)趣旨
第4期科学技術基本計画(平成23年8月19日閣議決定)において、我が国が将来にわたり科
学技術で世界をリードしていくためには、次代を担う才能豊かな子ども達を継続的、体系的に育成
していく必要があり、初等中等教育段階から理数科目への関心を高め、理数好きの子ども達の裾野
を拡大するとともに、優れた素質を持つ児童生徒を発掘し、その才能を伸ばすための一貫した取組
を推進していくことが謳われています。
これを踏まえ、独立行政法人科学技術振興機構(以下、「JST」という)では、「次世代科学者
育成プログラム」(以下、「本事業」という)を推進し、理数分野に関して高い意欲・能力を有する
児童生徒を対象とした、大学等の教育機関が実施する体系的育成プランの開発・実施等の企画を支
援します。
(2)概要
大学等が、主に中学校(小学校第5・6学年の児童を含むことも可能)の生徒を対象に、連携機
関、とりわけ教育委員会の主体的な参画を得て、理数分野に関して高い意欲・能力を有する生徒等
を発掘し、さらに伸ばしていく体系的育成プランの開発・実施を行います。*
*初めて応募される場合は、調査を主目的とした試行的取組も可とします(ただし、第2章1(1)
①の「●留意事項」を参照)。
2.募集・選定スケジュール
取組の募集
採択結果の
通知・公表
平成27年1月16日
~平成27年2月16日
正午
平成27年3月第3週頃
3.応募について
(1)応募できる機関
大学(短期大学及び大学院大学を含む)、高等専門学校、公的研究機関、科学館・科学系博物
館、公益法人、NPO 法人及び民間事業者(法人格を有すること)
*営利法人の場合、本事業による業務は非営利であることが必要です。
(2)応募者
本事業に応募する際は、機関長(実施責任者:大学であれば学長、高等専門学校であれば校
長、等)からの応募としてください。
(3)応募方法
応募の際は、以下のWebから提案書(Word形式)をダウンロードし、必要事項を入力してく
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ださい。募集内容の詳細や評価の観点等、応募に必要な情報は、
「第2章
募集の詳細」に記載
していますので、ご覧ください。
本事業 Web
http://www.jst.go.jp/cpse/fsp/
作成した提案書は、電子メールに添付し、次の提出先まで提出してください。
提出先メールアドレス
[email protected]
電子メールの受信後2営業日または募集最終日18時のいずれか早い日時までに、JST から
受理確認メールを送ります。この受信確認メールをもって応募手続完了とします(ただし、下
記(4)①に留意)。受理確認メールが届かない場合は、「第3章
4.お問い合わせ先」に
記載の連絡先までご連絡ください。
(4)応募時の留意事項
①実施主担当者は、実施機関において研究倫理に関する教育プログラム等(CITI のe-ラーニ
ングプログラム等)を受講し、募集期間中または応募書類提出後1ヶ月以内に、別途指定する
様式の誓約書、又は、e-ラーニング等の場合は受講修了書を提出して下さい。募集開始より
前に所属機関で研究倫理講習または CITI を受講している場合は、それをもって誓約書等を提
出して下さい。提出がない場合は、要件不備と見なし、以後の審査を行いませんのでご注意下
さい。所属機関での受講が困難な場合は速やかに JST に相談下さい。
なお、実施主担当者は、本事業において生徒等が研究を実施する際、指導者や生徒本人に対
して研究倫理を周知徹底する必要があります。また、実施期間中に実施主担当者が変更となる
場合は、交代後においても、応募時と同等の義務(同等の教育プログラム等の受講と必要書類
の提出)が発生します。
②本事業に応募する企画の全部または一部が、他の補助金等による支援を受けている場合は、
本事業に応募することはできません。そのため、応募にあたっては、既存事業と十分に整理・
仕分けした形で応募してください。
③応募内容が「第2章
1.募集する企画について」に合致していない場合、提案書の記載内
容が指示に従っていない場合、虚偽の内容が記載されていた場合等には、当該応募を審査の
対象外とします。採択後にこれらが発覚した場合には、採択の取り消しや実施の中止、経費
の返還等を含めた必要な措置を講じますので、ご注意ください。
④応募内容に重複がなければ1機関による応募数の制限はありません。ただし、特定機関や地
域への支援の集中を避けるため、採択数は原則として1機関につき1件とします。
⑤一部経費が審査時に承認されなかった場合等においては、減額条件を付して採択する場合が
あります。
⑥本募集は平成27年度政府予算の成立を前提としており、予算の成立状況によっては実施ス
ケジュール・実施内容等、変更・調整が必要となる場合があることを予めご了承下さい。
4.選定について
スケジュールは「第1章
2.募集・選定スケジュール」を参照ください。
(1)選定方法
次世代科学者育成プログラム推進委員会が書面審査を行い、その結果に基づいて JST が採択
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機関を選定します。なお、書面審査にあたり、追加資料の提出を求める場合があります。
(2)結果の通知・公表
選定の結果は、採否に関らず、応募機関宛に文書で通知します。また、採択された機関につ
いては、本事業 Web( http://www.jst.go.jp/cpse/fsp/ )でも公表します。
(3)採択予定件数
採択件数は、5件程度とします。ただし、応募数や企画の実施規模等により変動する場合が
あります。
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第2章
募集の詳細
1.募集する企画について
(1)支援対象となる企画
①企画の3ヵ年のステップ
理数分野に卓越した意欲・能力を有する中学校段階を中心とした児童生徒を発掘し、高
度で発展的な学習環境を継続的に提供することにより、その意欲・能力をさらに伸長させ
る育成プランの開発を目的とします。
なお、応募・実施の初年度目においては、調査研究を中心に、試行的取組を実施するも
のとします(ただし、下記の留意事項参照)。初年度目の(調査研究及び試行的な)企画に
ついて拡大することを念頭に事業を実施する観点から、応募機関は通算3年間の事業計画
を提出することとし、2年度目以降の本格運用後の内容も含めて審査をすることとします。
ただし、単年度の採択のため、各年度において応募することが必要です。後年度に採択さ
れなければ、結果的に1年又は2年で支援が終了することがありますので、ご留意くださ
い。
●留意事項
・各年度の内容例を、以下に示します。この内容例の全体または一部をそのまま採用す
ることも構いませんが、実施機関での類似の実績があればそれを踏まえることや専門
分野の特性等も踏まえて、実施機関で独自の考慮を加えることが望まれます。また、
先行実施機関の事例を参照する等して、できるだけ早く本格運用するような事業展開
が 望 ま れ ま す 。( 先 行 実 施 機 関 の 事 例 は 、 本 事 業 Web に 掲 載 の 報 告 書
( http://www.jst.go.jp/cpse/fsp/about/report.html)をご覧ください。 )
- 初 年 度:中学生における才能教育の在り方及び方法に関する調査研究として、育
成プラン(カリキュラム作成、参加児童生徒の募集(選抜)手法、評価
手法、教育委員会等との連携手法)の開発及び試行・本格運用、初年度
の各種取組の効果検証、など
- 第2年度:協議会の設置など関係機関との連携体制の強化を含めた育成プランの本
格運用の実施、取組の改善、効果検証、など
- 第3年度:関係機関との体制構築を含めた育成プランの運用、取組の改善、教育委
員会との具体的な連携推進(参加生徒の募集・選抜のみならず、受講修
了後のフォローアップや育成プラン実施に実際に関わる教員のネット
ワーク化支援等)、など
・初年度においては、調査研究を中心とした企画とする場合においても、育成プランの
試行的な実施を必須要件とします。
・初年度においても、先行実施機関の事例を参照する等して、できるだけ初年度内に、
本格的な運営に移行する計画であることが望まれます。
・自己財源等によって、小・中学校段階における才能育成に係る活動実績を有する場合
は、教育委員会との連携方策(受講生発掘のより効果的な方策、教育課程内での取組
への拡充)等、今までの活動をさらに発展させる調査及び試行に取り組むことを条件
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として、既存のシステムを運用する内容を募集対象に含めることとします。
②受講生の対象範囲
中学校の生徒(中等教育学校にあっては前期課程の生徒)を主たる対象者とします。ただし、
小学校第5・6学年の児童を対象に含めることも可とします(児童を含める場合は、全体の
3分の1以下であること)。
③受講生の募集・育成・評価
受講生の募集方針、育成方針、評価方針、ならびに組織方針のそれぞれにおいて、以下の
すべての観点を満たすことが必要です。
(イ)受講生の募集方針
●要件
・理数分野に関して原則として意欲・能力が共に高い児童生徒を対象とすること。
・受講生の意欲・能力を見出す方法が具体的であること。
・募集は原則として公募とし、公立学校の児童生徒のみならず、同一域内の国私立の中
学校等も募集対象に含めること。
・受講生の選抜を実施すること(希望者を選抜せず受け入れることは不可)。
・選抜においては、目標とする人材像で求められる育てたい能力や資質を評価する明確
な基準を有していること。
●留意事項
・目安として、1学級から2名程度とします。
・実施機関と連携機関である市区町村教育委員会が、密に協力・連携の上、募集方針を
設定・共有し、選抜してください。
・
「意欲・能力が共に高い」とは、成績だけではなく、理数分野における高い潜在能力を
有するかどうかを判断基準とします。
(ロ)受講生の育成方針
●要件
・育てたい人材像が本事業の趣旨に沿ったものであり、かつ育てたい人材像を実現して
いくために求められる能力や資質を具体的に定義し、目標化されていること。
・中学生を主たる対象とする事業であることを踏まえ、必ずしも一律に研究活動を中心
とするのではなく、受講生の発達段階に応じた育成(指導)方針を設定すること。少
なくとも研究意欲の高い受講生には、その希望に応える取組が提供されることや、取
組の発展的段階で多くの受講生(または段階を経て選抜された受講生)が研究活動を
体験できることが望ましい。
・見出した児童・生徒の意欲・能力を伸長させるため、年間を通じて行われる、個に応
じた育成プランが提供されていること。
・具体的な取組内容が目標とする資質・能力に適切に結びついている企画であること
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(個々の取組の目的が明確であること)。
・講座開始時(または選抜時)、及びそれ以降において、適宜受講生の意欲・能力調査を実
施し、育成プランの効果検証を可能とする企画であること。
(評価と関連づけることを推
奨します。)
・受講生の理系の進路・職業に関する意識を醸成する取組が位置づけられていること。
●留意事項
・
「個に応じた」育成プランは、受講生全員に共通する講義・セミナー・実験実習等の実施
を完全に排除するものではなく、多様な意欲・能力に応じて受講生を個別に伸ばす視点か
らの具体的な方法が組み込まれたプランを意味します(「発達段階に応じた」育成ステッ
プを受講生全員に一様に画一的に運用するだけでは、
「個に応じた」育成プランとしては
十分ではなく、始めから極めて意欲・能力が高く研究意欲の旺盛な受講生や、特定の分
野・テーマに強い興味・関心を有している受講生、研究よりも幅広く高度なことを学び
たいという志向の強い受講生等、多様な受講生の存在を想定し、個々の受講生の特性に
応じて、育てたい人材像を実現していく観点から、それぞれの受講生の才能を伸ばして
いくための個別的な対応が求められます)。
・科学技術系コンテストや科学の甲子園ジュニアへの参加も視野に入れた取組が望まれま
す。
(ハ)受講生の評価方針
●要件
・児童生徒の意欲や能力がどのように伸長したかについて、育てたい人材像に照らして、
評価する観点と方法が具体的に示されていること。
●留意事項
・達成水準に達しているかどうかを評価する観点例を以下に示します。この観点例の全体
または一部をそのまま採用しても構いませんが、専門分野の特性等も踏まえて、実施機
関で独自の考慮を加えることが望まれます。
- 少なくとも講座で扱う科学の分野では、中学校教育課程の水準を超える高度な知識
を習得しているか。
- 課題解決に挑戦する高い意欲を有しているか。
- 自ら科学的探究を遂行する能力を有しているか。
- 学習した事柄を実生活や実社会の事物や現象に関連させて考える力を有しているか。
- 科学技術に関係する職業につきたいという意識が向上しているか。
- 数学の知識を駆使して定量的に考える力を有しているか。
- 自分の学習や研究成果を他人に説明する力を有しているか。
- 海外における同様の学習や研究に対する興味・関心を有しているか。
・達成目標については、観点だけでなく、達成の指標・基準(どの水準まで達成すれば、
目標を達成したと言えるのか)が、具体的に計画されていることが望まれます。
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(ニ)組織方針
●要件
・募集、育成、評価の各計画が安定的かつ効果的・効率的に実行・運営できる要員を配
置し稼動する計画であること。
・目標に対する達成状況を確認し、見つかった課題に対しては迅速に解決・改善が図れ
る体制がとられた計画であること。
・取組の手法・ノウハウ・各種情報が組織として共有・蓄積・継承されていく計画であ
ること。
●留意事項
・下記「(2)実施体制」を参照。
・連携機関として民間事業者の参画を得ることも推奨しますが、取組において営利活動
を行うことはできません。
(2)実施体制
企画を効果的・効率的に実施するために必要な体制とします。なお、主に中学生を対象とし
た企画であることから、市区町村教育委員会が連携機関として参画することを必須とします。
また、その他の連携機関や共同組織の参画を得て、相乗効果を生む企画とすることが望まれ
ます。
(3)実施期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日
ただし、実施協定締結日が平成27年4月2日以降の場合、実施協定締結日からとします。
(4)支援金額と支援対象経費
①支援金額
JST が負担する支援金額は、1企画あたり400万円を上限とし、これを超える経費につい
ては実施機関の負担とします。
②支援対象経費
支援対象経費は、企画の実施に直接的に必要となる直接経費及び一般管理費です。詳細につ
いては、「(参考)支援対象となる経費」をご覧ください。
(5)その他の応募要件
JST が求める情報提供及び情報収集活動に協力することが必須となります。特に、プログラム
の普及や分析のため、各機関に対し企画に関する資料等の提出を求めることがありますので、
ご留意ください。
2.審査の観点
選定に係る書面審査については、以下の観点で行います。選定方法については、「第1章
4.
選定について」をご参照ください。なお、初年度(「第2章1. (1) ①●留意事項」参照)の応
募については、下線部を審査の観点として重視します。2年度目以降に関しては、全ての観点
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のもとに、開発した育成プランの具体的内容及び連携の状況、育成手法等の仮説に関する検証
の手法などを中心に審査します。
【基本項目】
1)目的・目標が本事業趣旨に合致し、かつ具体的であるか。
・本企画を行う目的・実現したい目標・背景となる問題意識が具体的に示されているか
・年度毎の達成目標(・指標)が具体的に示されているか。
・とくに受講修了時の受講生の達成水準(達成目標と基準を示す指標)が具体的に示され
ているか。
2)受講生の募集方針・育成方針・評価方針が、合目的かつ合理的であるか。
・育てたい人材像を実現していくために求められる育てたい能力や資質が具体的かつ適切
に定義され、目標として設定されているか。
・受講生の発達段階、才能の程度に応じた段階的な指導・評価方針を研究・実施するもの
であるか(発達段階や才能において、多様な生徒に対して「個に応じた」育成を行う方
針・方略を有しているか)。
・単に受講生の理系に対する興味関心を喚起したり、理科好きを増やしたりする水準の活
動のみに終始していないか。
・少なくとも中学校教育課程の水準を超える知識の習得をめざすものであるか(学校教育
の補完レベルに止まっているものは不可)。
・地域が有するアクセス可能な資源に基づいた提案であるか。
3)育成手法・取組の有効性に係る検証を含む、明確な実施計画が設定されているか。
・育てたい能力や資質に対して、効果的な取組が行われる合目的かつ具体的な育成プラン
となっているか。
・中学校段階の高い意欲・能力を有する生徒の育成プラン、指導法、専門家との連携手法
の検討及び開発方法が具体的に示されているか。
・受講生の発達段階及び意欲・能力、研究の進捗状況等に応じた適切な評価とフォロー指
導が工夫されているか。
・育成手法等に関して適切な仮説を設定し、それを実証する計画となっているか。
・講座開始時、及びそれ以降において、適宜受講生に意欲・能力等の調査を実施し、育成
プランの効果検証を可能とする企画であるか。
・有効性の高い手法・取組について、客観的な抽出が可能であるか。
4)円滑かつ効果的に実施できる体制であるか。
・連携機関である教育委員会の役割が具体的に設定されているか。
5)経費の効率的執行が図られるなど、費用対効果の高い計画となっているか。
6)他機関への波及効果を考慮しているか。
・本事業の成果を、当該実施機関・連携機関の利益に限定せず、社会全体の科学技術関係
人材の育成という利益に還元することを目指すものであるか。
・本事業の情報や成果等を対外的に広く発信するものであるか。
7)支援終了後の独自取組としての継続性を考慮しているか。
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・3年間の支援を得られたと仮定して、その後の継続プランがあるか。
※本事業の過年度の採択機関(継続応募の機関)の場合、審査の観点に以下が追加されます。
・過年度の取組の目標に対して、達成成果と課題が適切に総括され、また課題の解決の方向が
具体的に示されているか。
・過年度から継続して受講生を受け入れる場合は、新規募集した受講生に実施する育成プラン
との相違が考慮され、その相違が具体的に記述されているか。
【加点対象となる項目】
上記に加え、次のような要件を満たす企画は審査において加点対象とします。
・地域において複数の連携機関を設定したり、複数の共同組織の参画を得たりする等して、
より高い成果が期待されること。
・育成プランの開発や取組のサポートなど、連携する教育委員会の積極的な参画が明示され
ていること。
・科学技術系コンテストや科学の甲子園ジュニアへの参加を積極的に位置づけた育成プラン
とすること。
・修了する受講生の学校種間の連携・接続や研究及び学びの継続性に関する課題認識や方針
を有していること。
・JST の経費負担分に加えて自己資金を投入するなどにより、より安定した体制で、質・量
ともにより充実した取組が期待できること。
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第3章
実施上の留意点等
1.採択後の手続き・報告等
(1)計画の策定
採択決定後、取組の具体的な計画(年間計画や経費等)を記載した業務計画書を実施機関に
作成していただきます。業務計画書は JST の承認を得て、確定とします。
(2)実施協定の締結
業務計画書の確定後、JST と実施機関との間で、本事業の実施にあたっての合意事項を定め
た実施協定を締結します。その後、取組を実施していただきます。
(3)成果報告等
取組終了後、業務成果報告書を提出していただきます。業務成果報告書には、取組の実施報
告に加えて、それぞれの目標達成度について効果検証を行い、その結果も記載していただきま
す。本事業の成果を広く普及する観点から、業務成果報告書は本事業 Web などに掲載する場合
があります。
また、JST が指示するその他各種提出物による報告については、期日までに提出を行ってい
ただきます。
(4)調査報告等
本事業の成果、効果等を把握して今後の事業に生かす観点から、実施機関における効果検証
とは別に、JST が指定する項目にて受講生や実施機関担当者等を対象とするアンケート調査を
必ず実施していただきます。また、JST から実施機関に対し、実施期間および終了後において、
受講生の意識調査や進路調査等を依頼することがあります。この調査の結果は、個人情報を除
き公開することがありますので、受講生および関係者に対しては、この旨を周知して了解を得
てください。
(5)実施内容の紹介
Web や学内外誌等で本事業での実施内容を公表、発表する場合は、本事業の一環である旨を
必ず記載するとともに、マスコミ等の取材を受ける際にも必ず伝えてください。
(6)その他
本事業の関係者間における情報交換、成果報告等を目的として、連絡協議会を開催すること
があります。また、受講生間の切磋琢磨と情報交換を目的とする受講生研究発表会を開催する
ことがありますので、ご参加をお願いします。
2.採択された実施機関の責務等
(1)法令・実施協定等の遵守
取組の実施にあたっては、法令、実施協定等を遵守し、適切な実施について責任を負ってい
ただきます。
(2)受講生の個人情報の取り扱い
受講生の個人情報の取り扱いに関しては、本人の同意に基づかない目的外使用等が行われな
いように厳格に管理を行ってください。
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(3)知的財産等の取り扱い
実施機関と連携機関の間で、知的財産に係る取り扱いについて、契約等により明確化してお
くことが必要です。
(例えば、受講生の企業等への派遣活動を実施した場合に、受講生が当該企
業等において知り得た秘密等についての取り扱いなどが想定されます。)
(4)安全・衛生管理の徹底
全ての育成プランに係る安全・衛生について、実施機関の規定を適用してください。
(連携機
関の規定が、実施機関の規定よりも厳しい場合に限り、連携機関の規定に則ることができます。)
受講生の安全・衛生管理については、実施機関が責任を負うこととしますので、賠償責任保険
に加入するなど、必要な措置を講じてください。
(5)生命倫理の遵守
育成プランが、下記の内容を含む場合は、いずれの場所で実施する場合においても、実施機
関が実施する研究と同等の活動とみなして、実施機関の規定を適用してください。
(ただし、連
携機関の規定が、実施機関の規定よりも厳しい場合に限り、連携機関の規定に則ることができ
ます。)
・相手方の同意・協力を必要とする取組や個人情報の取り扱いに配慮を必要とする内容が
含まれる場合(ヒト遺伝子等に係る実験等)
・動物愛護に関わる内容が含まれる場合(哺乳類や爬虫類等の動物実験等)
・その他、実施機関における通常の研究活動等において、法令等に基づく手続きが必要な
内容と同等の内容が含まれる場合(遺伝子組換え生物等の使用・作成等)
3.その他
(1)応募内容は、応募者の利益の維持、
「独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法
律」その他の観点から、選考以外の目的に使用しません。応募内容に関する秘密は厳守いた
します。詳しくは下記 Web を参照ください。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15HO059.html
(2)採択された個々の取組に関する情報(採択機関名、取組名、実施責任者名、実施主担当者
名、連絡先および予算額)については、「独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法
律」(平成13年法律第140号)第5条第1号イに定める「公にすることが予定されてい
る情報」であるものとします。また、本事業のために使用するとともに JST が推進する各
種事業情報のご案内に使用させていただく場合があります。
(3)本事業において、経費を他の用途に使用したり、JST から経費を支出する際に付した条件
に違反したり、あるいは不正な手段を用いて研究活動費を受給する等、本事業の趣旨に反する
経費の不正な使用等が行われた場合には、当該企画に関して、中止、経費等の全部または一部
の返還の措置を取ることがあります。また、経費の不正な使用等を行った実施主担当者等(共
謀した者、不正使用等に関与したとまでは認定されなかったものの善管注意義務に違反した者
等を含む)に対して、国または独立行政法人が運用する資金制度等への応募資格を制限する場
合があります。
(4)大学等の研究機関は、本事業における研究活動の実施に当たり、
「研究活動における不正行
為への対応等に関するガイドライン」(平成26年8月26日 文部科学大臣決定)を遵守す
15
ることが求められます。また、経費の配分を受ける大学等の研究機関は、
「研究機関における
公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」(平成19年2月15日
文部科学大
臣決定・平成26年2月18日改正)に基づき実施することが求められます。
4.お問い合わせ先
募集に係るお問い合わせは、下記のアドレスまでお願いします。
次世代科学者育成プログラム Web
http://www.jst.go.jp/cpse/fsp/
に最新の情報を掲載しますので、質問等の前にご覧ください。
独立行政法人科学技術振興機構
〒332-0012
理数学習推進部教員支援グループ
埼玉県川口市本町4丁目1番8号
E-mail: [email protected]
16
川口センタービル 14 階
(参考)
支援対象となる経費
支援対象となる経費は、企画の実施に直接的に必要となる直接経費及び一般管理費です。不明な
点については、お問い合わせください。
① 直接経費
単価を含む支出ルールは、以下に記述がない限り、原則として経費を執行する実施機関の規定
に従うものとします。各費目に計上する経費と留意点は以下のとおりです。
(ア) 物品費
取得単価10万円(税込)未満の物品費を計上できます。これを超える単価の物品費につ
いては、提案書において理由等が詳述され、採択時に承認されたものに限り執行できます。
※ 本企画に必要な施設、設備等については、原則として、実施機関及び連携機関の所有
する既存の施設、設備等を活用していただくこととします。
(イ) 人件費・謝金
・ 本件業務を主体的に実施する者に係る人件費は計上できません。
・ 取組に必要な業務に従事したことによる講演・原稿の執筆・研究協力等の作業対価とし
ての謝金を計上できます。
・ 実施機関に雇用されている者に謝金を支払うことはできません。
・ 採択後における人件費・謝金の総額の増額は原則認められませんので、ご注意ください。
(ウ) 旅費
・ 公共交通機関の利用が原則となります。
① 実施機関及び連携機関の担当者、講師等
原則として、内国旅行の旅費に限り計上できます。ただし、提案書において理由等が
詳述され、審査時に承認されたものに限り、調査実施に必要な外国旅行の旅費を計上
できます。
② 受講生
実施機関等が開講する定期的な講座の受講のため、受講生が自宅又は在学校から講座
実施場所に移動するために必要な交通費については、原則として、受講生の負担とし
ます。ただし、フィールドワークや学会発表等のため、通常の講座実施場所を離れて
遠方に移動が必要な場合の旅費については、実施機関の判断において計上できます。
(エ) その他
・ 本企画の実施に直接的に必要な経費を計上できます。主な例は以下のとおりです。
企画の実施に必要な物品の借料(リース料、レンタル料等)
外部関係者が出席する会議開催のための会場借料、会議費等
物品の運搬、郵送及びデータ送信等のための通信運搬費
データ分析、設備等の修理、調整・校正、広報用HPの開設等のための雑役務費
受講生の傷害保険料等
講座テキスト、広報用チラシの印刷・製本費
(調査(試行結果)報告書の印刷・製本費も計上可能)
② 一般管理費
直接経費の10%を上限として、支援総額内で計上できます。
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