NEWS RELEASE

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2015 年 1 月 9 日
報道関係各位
日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
ケイデンス、第 4 世代のテンシリカ HiFi DSP アーキテクチャを発表
広がりつつあるマルチチャンネル・オブジェクトベース・オーディオ規格に
対応する新ソリューション
電子設計のイノベーションで世界をリードするケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォ
ルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、1月6日(米国現地時間)
、SoC(system-on-chip)設計向けケ
イデンスのテンシリカ HiFi 4オーディオ・ボイス DSP(digital signal processor)IP コアを発表しました。
このコアは、32ビットオーディオ・ボイス処理について、ライセンス可能なデジタル信号処理コアとして
は業界最高の性能を誇ります。この第4世代 HiFi アーキテクチャは、広がりつつあるマルチチャンネル・オブ
ジェクトベースのオーディオ規格に対応し、HiFi 3 DSP と比較して2倍超の性能を提供しますので、デジタル
TV、セットトップボックス(STB)
、ブルーレイディスク、車載インフォテイメントといった DSP 処理の重
たいアプリケーションに理想的なものとなります。
テンシリカ HiFi 4 DSP テクノロジの詳細は、www.cadence.com/news/hifi4をご覧ください。
広がりつつあるオブジェクトベース・オーディオ規格では、個々の音源はオブジェクトとなり、リスニング
ルームの好きな位置に配置することができます。レコーディング・スタジオで予めミキシングされるのとは異
なり、それぞれ再生される位置でオンザフライにミキシングすることができます。オブジェクトベースのオー
ディオ・システムは、音の放出位置を計算して決定しますので、スピーカーの配置によらず、(録音時と)ほぼ
同一の空間で再生されているように聞こえます。その結果、より自然で深く没入できる音響経験を得ることが
できますが、そのためにはより大きな DSP 処理性能が必要となります。従来は複数の DSP を使用しなければ
なりませんでしたが、HiFi 4 DSP コアでは1コアで必要な DSP 処理性能を得ることが可能となりました。
ケイデンスのテンシリカ HiFi 4 DSP は、オーディオコーデックや音声コーデック、音響のプリ/ポスト処理
は元より、無線通信といった DSP 性能要求の厳しい処理を効率的良く実行できるように、高度に最適化され
たオーディオ・ボイス DSP です。主要な機能は以下のとおりです:

サイクルあたり4ウェイ32x32ビット MAC(積和演算ユニット)は、72ビットのアキュムレータを
備え、FFT や FIR といった演算負荷の大きい処理について、他のオーディオ DSP の倍を上回る
性能を実現

サイクルあたり8ウェイ32x16ビット MAC
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
サイクルあたり64ビットロードが最大2命令まで発行可能な4スロット VLIW(very long
instruction word)アーキテクチャ

オプションのベクトル浮動小数点ユニットは、サイクルあたり最大4つの単精度 IEEE 浮動小数点
MAC を提供

既存の HiFi DSP ファミリとのソフトウェア互換性を持ち、140を超える HiFi 向けに最適化され
たオーディおよびボイスコーデック、オーディオ・エンハンス・ソフトウェアパッケージが利用
可能
パートナー各社のコメント:
John Couling 氏(Senior Vice President, Dolby Laboratories):
「オーディオ処理への要求は、特にホームエンターテイメント分野でオブジェクトベース・オーディオへと移
行していることから、増大の一途をたどっています。ハイエンドなホームエンターテイメントシステムが、オ
ブジェクトベース・オーディオが持つ音響改善を活用して、より高音質で没入的、そしてパーソナライズされ
た体験を提供する際に、ケイデンスの HiFi 4は必要な処理性能をもたらします。」
Joanna Skrdlant 氏(Vice President, Solutions Licensing, DTS):
「DTS:X™は、オブジェクトベース・オーディオを活用した DTS の次世代オーディオコーデックで、聴き手
に新たな没入的かつ双方向的な体験を届けるものです。4ウェイの32ビット MAC を持つ HiFi 4は、エキサイ
ティングなオーディオ体験を提供する DTS:X のように、オブジェクトベース・オーディオのデコードが求め
る厳しい要求に対応する理想的なプロセッサです。」
Robert Bleidt 氏(Division General Manager, Fraunhofer USA Digital Media Technologies)
:
「MPEG-H Audio Alliance が推奨する新たな MPEG-H Audio 規格により、それに対応する TV やメディアデ
バイスでは、コンシューマーはほどなく没入的なサウンドを体験し、聴取体験をパーソナライズすることがで
きるようになるでしょう。没入的なサウンドは、10あるいは12チャンネルのオーディオで構成されます。さ
らに、音声、各国言語、ホームあるいはアウェイ・チームのコメント、ドライバーやスポーツ選手のマイクと
いった追加のオーディオ要素があることを考えると、ハイプロファイルの放送の伝送にはさらに多くのチャン
ネルが必要となり、デコーダーの負荷も増大します。このため、ケイデンスのテンシリカ HiFi 4 DSP のよう
な DSP が、将来のコンシューマーエレクトロニクスの新しい規格を効率的に実現するために重要な役割を果
たすようになります。
」
Tomer Elbaz 氏(EVP and General Manager of Waves Consumer Division):
「Maxx テクノロジは、Waves 社の20年を超えるプロ用オーディオの知識や革新を活かして、TV、PC から
モバイルや車載インフォテイメントに至るまでの広範な機器の音質を劇的に改善するものです。ケイデンスの
テンシリカ HiFi 4 DSP は、ベストなユーザー体験を実現するために、我が社のすべてのテクノロジを最高の
性能で効率的に動作させる理想的なプロセッサです。」
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Cadence および Cadence ロゴは Cadence Design Systems, Inc.の登録商標です。
その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。
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