この期に及んでも…

この期に及んでも…
JJ1SXA/池
植村隆元朝日新聞記者が、インタビューに答えた記事がハンギョレ新聞(2012 年
12 月 22 日)に掲載された。
そこでの主たる主張は、「私の慰安婦記事はねつ造ではない」、「…右翼の脅迫に
は屈服しない」だ。
…ハンギョレ新聞記事抜粋…
ハ紙…あなたが右翼からとんでもないバッシングを受けていたころ、「朝日新聞」では
慰安婦記事に関する検証記事を発表した。
植村…8 月 5 日朝日が慰安婦記事を検証し、私が書いた記事は 「捏造ではない」と
確認した。私はこれで自分の名誉が回復するものと思っていた。しかし、私に対する
記事と吉田証言が嘘であることを認めた記事が共に出、私が吉田証言と関連した記
事を書いたというデマも広がった。
…中略…
植村…「私は日本を愛する愛国者だ。日本がアジアで尊敬される国になることを願っ
ている。そうなるためには、私たちが周辺国に謝罪することがあるなら謝罪し、直すべ
き点があるなら直すべきだと考える。過去の問題をきちんと解決しなければ、アジアの
中で日本は尊敬や信頼を勝ち取れない。
私が金学順さんの記事を書いたのは 32 歳の若い時だった. 当時 「太平洋戦争開戦
から 50 年が過ぎ、ようやく歴史の暗部に光が当たろうとしている。
この歴史に対して、われわれ日本人は謙虚であらねばならない。これを放置すること
は、ハルモニたちを見殺しにすることに他ならないのだ」と書いた。
…中略…
ハ紙…日本の右翼があなたを「捏造記者」と呼ぶことについてどう思うか。
植村…「捏造記事は書いていない。私への批判は、金学順さんに関する記事で 「女
子挺身隊」と「従軍慰安婦」を混同して書いたということであり、もう一つは、金学順さ
んが 慰安婦として連行される前に キーセン学校に通った事実に言及しなかったとい
う点だ。
…中略…
植村…金学順さんが「強制連行」されたとも書いていない。個人的には朝鮮では慰安
婦の強制連行はなく、少なくとも今までは、これと関連した資料は発見されていないと
思う。金学順さんも 一貫して言っていることは、 強制連行ではなく「だまされて行っ
た」 「意に反して行った」ということだ。
私は記事に 「女子挺身隊の名で連行され、日本軍を相手に売春行為を強いられた」
と書いた。ここでの「連行」は、 まともな人たちを狩りをするようにつかまえるという意味
の強制連行ではない。嘘であることが暴露された吉田清治証言(自分が済州島で女
性狩りをするように強制連行したと語った証言)に基づく記事は 1 本も書いていない。
…記事抜粋終わり…
「私は日本を愛する愛国者だ…」だと、笑わせるなと言いたい、開き直りもいい加減
にしろ。
「…個人的には朝鮮では慰安婦の強制連行はなく、少なくとも今までは、これと関
連した資料は発見されていないと思う。…」とも言っているが、では何故、「慰安婦の
強制連行」という記事が書けたのか?
今更弁解を重ねても、空々しい、どういう積りで、韓国の新聞のインタビューに答え
たのか、国際社会に広がった日本に対する誤解を解く気があるのか?
「海外の誤解」を招いた大きな原因であることは間違い無い、前記インタビュー記事
が掲載されたハンギョレ新聞の発行日と同日の 12 月 22 日、朝日新聞慰安婦報道検
証委員会の報告が発表された。
何やらうやむやの部分もあるが、概ね日本批判にはずみがつき、韓国世論に火を
つけたであろうという意見が大半だ。
植村の勤務する北星学園大学に、「大学を爆破する」「学生に危害を及ぼす」など
の脅迫文が届いたと、大学側が 9 月 30 日に発表、植村が 10 月 7 日の朝日の紙面で
「家族や職場まで攻撃するのは卑劣だ」と訴えた。
脅迫はまずいと思うが、同紙面で「記事を捏造した事実は断じてない」とし、今後、
手記を発表すると記している。
韓国紙のインタビューに答える前に、さっさと手記を発表するのが本筋だろう、どこ
までも頬被りで済ます積りか?論理をいかにすりかえるかに手間取っているのか?
北星大学や植村を支援する(守る)会が発足したことでいい気になっているのか、
日本社会は、責任を放棄することは許さない、肝に命じよだ。
慰安婦像が、世界の方々に建っている現実をどう思っているのだ、前記インタビュ
ーで答えた、「私は日本を愛する愛国者だ」はちゃんちゃらおかしい、この期に及んで
も「私の慰安婦記事はねつ造ではない」との開き直りは許し難い。
本当に、日本を愛するなら、のうのうと学校に留まるより、身体を張り、私財を投げ打
ってでも、日本が被っている汚名を晴らすことに全身全霊を傾けよと言いたい。
口先だけでのごまかしは許されない、真摯な姿勢があれば、勤務先や家族に迷惑
がかかることも無いのだ、そうすれば、まやかしの「守る会」では無く、本当の応援者が
現れるだろう、自分のことは棚上げで、他を批判するのはとんでもない、「…右翼の脅
迫には屈しない」と言っているが、怒っているのは一部の右翼だけでは無い、日本人
の大半が怒っていることを知るべきだ。
(25.Dec,2014 記)