・訪問先:Norwaygian Ministry Of Fisheries And Coastal affairs (8:00~9:00) ・対応者: ASTRID HOLTAN(Deputy Director General) MARIE BJORLAND(ADVISER) <組織> <漁獲> ・漁業者数:98,324(1950)→70,375(1960)→27,518(1990)→12,051(2012) 専業及び一種兼業者(9,825)、二種兼業者(2,226) ・漁船数:17,391(1990)→7,722(2005)→6,214(2012) ・漁獲量(2012:万トン):総漁獲量(228) Herring(61)、Cod(36)、Capelin(27)、Saithe(18)、Mackerel(18)、Haddock(16)、 海藻類(14)、Blue whiting(12) ・底魚類輸出(2012:万トン):総輸出量(38) Cod(17)、Haddock(10)、Saithe(7)、Greenland halibut(1) 51 Cod の主要輸出先(ポルトガル 42 千トン、中国 25、デンマーク 24) ・浮魚類輸出(2012:万トン):総輸出量(87) Herring(39)、Mackerel( 27)、Blue whiting(10)、Capelin(9) Herring の主要輸出先(ロシア 91 千トン、ウクライナ 61、ドイツ 53、リトアニア 35、デンマーク 25) Mackerel の主要輸出先(中国 48 千トン、日本 48、ナイジェリア 27、ロシア 20、 トルコ 19、オランダ 19、韓国 14) <養殖> ・ライセンス数(Atlantic Salmon、Rainbow trout、Trout) 1995(Smolt 344、Farmed fish 807、Brood stock 41、R&D 28) 2012(Smolt 235、Farmed fish 963、Brood stock 33、R&D 44) ・ライセンス数(その他の魚種) 384(1995)→393(2012) 384(1995):Cod 200、Marin 75、Char 45、Atlantic halibut 39 896(2012):Cod 249、Wrasse 114、Atlantic halibut 83、Wolffish 58、Char 39、 Turbot 32) ・ライセンス数(貝類) 213(1995)→284(2012) 944(2006):Blue mussel 580、Oyster 117、Scallop 104 564(2012):Blue mussel 212、Oyster 80、Scallop 61 ・Atlantic salmon 輸出(千トン) 361(2002)、477(2005)、783(2010)、996(2012) 主要輸出先(2012):フランス 137、ロシア 133、ポーランド 116、 デンマーク 71、スペイン 49、英国 40、スエーデン 38、日本 36 ・Rainbow trout 輸出(千トン) 62(2002)、43(2005)、40(2010)、56(2012) 主要輸出先(2012):ロシア 32、日本 4、ベラルーシ 4、ウクライナ 3、タイ 2 ・Cod 輸出(トン) 2543(2005)、11069(2010)、4503(2012) 主要輸出先(2012):デンマーク 996、スエーデン 945、ドイツ 823、スペイン 690 <産業構造> ・漁獲漁業には最低価格制度(Raw Fish Act:四半期ごとに生産者と加工業者間で協議) があるが養殖業には産業保護措置がなく、競争原理によるコスト低減が常に求められて いる。 ・Aquaculture Law(?)があり、その中で環境汚染、病害対策等を規定 52 ・養殖可能水面は豊富にあり、養殖ライセンスはまだまだ発給増の余地十分ある。 発給増の判断はマーケットとの関係。 ・ライセンス料は高くないがライセンスの買収価格は高い。 1 ライセンス 1 千万 NOK(1.7 億円、2012 年)←8 百万 NOK(2009 年) ・ライセンス発給は Directorate of Fisheries の管轄 ライセンスの有効期限はない・・・永続?(Firda によれば) ・ライセンスはバイオマスに基づく(750~800t/ライセンス:Firda によれば) ・最近 41 ライセンスを発給したが、これはいずれもグリーン・ライセンスと呼ばれるも ので、生産者に厳しい環境対策を要請するもの。 ・salmon の餌には salmon の残渣は利用できない(10 年ほど前にできた EU の規則に従 う) ・課題:ウオジラミ対策 <オスロからベルゲンへ移動(飛行機)> ・訪問先 Firda Seafood ・対応者 Carl-Erik Arnesen(Managing Director) ・設立 1986 年 ・種苗生産から加工販売(輸出) 国内のマーケティングに失敗し、輸出に傾注。 ・保有ライセンス:smolt 4、farming 15 ・従業員 40 名(その 2/3 はリトアニア、エストニア人→寮完備) 平均年収 35 万 NOK(約 600 万円、うち 35%は所得税) 同邦人の雇用もあり、小さな集落で重要な雇用先となっている。 ・生産魚種:サーモン 60%、トラウト 40% <法令> ・餌料量、魚体重量を毎月報告 ・ウオジラミ感染状況を隔週で報告・・・0.5 個体/尾(20~30 年前から問題に) <生産> ・平均体重 4kg ・feed conversion ratio:1.20(サーモン)、1.13(トラウト) ・抗生物質は一部使用可能だが、使用していない(ISA はウイルス病なので効果ない) チリは抗生物質を使用。 ・ケージ 直径 50m など 53 深さ 20m(幼魚期) 、45m(成長すると) 1 ケージ約 1000 トン収容 ・育成(トラウトの場合) 9 月に 60g の魚を投入、翌年の 9 月(3kg)から出荷を始め、その翌年の 3 月(5kg)いっぱ いで出荷終了→9 月までケージを空ける(規則により)。 ・加工場の作業終了後は 2 人で 8 時間かけて清掃。 <販売> 分養はしない。 ・台湾は大型魚を好む(時に 7kg 超) 小型魚は国内向け ・1 日の出荷処理能力 150 トン 冷凍出荷はヘッドレス、フィレ加工はしない フィレ加工品を他社から仕入れて販売することはある ・ロシア、ポーランド(加工基地→再輸出)、デンマーク(貿易中継地) 自社ブランド出荷と他の輸出業者経由あり(輸出業者の利益は少ない) ロシアについては先払いで出荷。 ・品質基準(3 段階+1) superior(92%:36NOK/kg)、ordinary(6%)、production(2%:法令で輸出禁止)、 黒(パテ用:6NOK/kg) <検査体制等> ・検査 月 2 回、NFSA(Norwegian Food Safety Authority)によるチェック(書類、水、細菌 等)。 検査基準は世界共通(ロシアは合意しない)で、日本はノルウェーの規則をチェック して OK。 ・EU HACCP の認定は難しくない。 NFSA の基準をクリアしていれば問題ない。 <物流経路> ・ロシア向けにはトラック 12 台、デンマーク向けには 2 台を確保。 ・日本向けは冷凍中心 出荷タンク→箱詰め(1 時間) ↓ -38℃で一晩 54 ↓ グレーシング ↓ 箱詰め(22~25kg 箱) ↓2 時間 ベルゲン ↓冷凍コンテナ アムステルダム ↓大型コンテナ船で 4~5 週間 日本(横浜、東京、函館等) <その他> ・新たにライセンスを取得し、工場を新設した。 投資額は 1 億 NOK(17 億円):1/3 は養殖施設、2/3 は加工施設 ・新しい会社がライセンスを取得するのは容易ではない。 企業として長い積み重ねの中で今日の事業がある。 FIRDA SEAFOOD社の車両 FIRDA SEAFOOD社の事務所・工場 加工場内部(セミドレス加工) 生簀からフィッシュポンプで加工場へ 55 Carl-Erik Arnesen氏 その後、FIRDA SEAFOODの養殖場へ。 10月11日 ・訪問先 Food Saftey Authority ・対応者 Lise Torkildsen<Head of Section Dr.scient Section Seafood> Grethe Bynes<head of Section Section for Import and Export> Martin Hlinka<Adviser Section for Import and Export> 56 Helen Christiansen<Adviser Section for Import and Export> <沿革> ・2004 年設立 ・本部(オスロ:6 カ所)、地域(regional)事務所 8、地区(district)事務所 54(70 カ所) ・ベルゲンは水産物と輸出に関する担当部署 ・職員 950 名 ・事業内容 食品産業の現状解析・情報収集、法令遵守検査、検査・監督、情報配布・アドバイス fish health は対象外 ・3 省に対応する Ministry of Agriculture and Food (administrative responsibility) Ministry of Fisheries and Coastal Affairs Ministry of Health and Care Services ・・・3 省からは完全に独立 食料産業の全課程(一次生産者、加工、流通、輸入、小売、外食)を対象とする。 2004 年までは別別の組織が対応していたが、これを統合。 →デンマークも同様の組織 <関連法令> ・The Food Safety Act Act concerning the welfare of animals Act relating to cosmetic products and other body care products <EU との関係> ・EU27 カ国+EFTA(ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)=EEA(1994) EU と EFTA は EU の regulation を共有し、同一域内市場を形成。 <検査> ・通常は定期的な書類の検査と施設の検査。 ・検査証は全国 70 カ所にある地区事務所が対応する。 ・現物に対する直接の検査が必要な場合は、流通経路の途上の空港などの近くの事務所 に検査を依頼する。 ・訪問先 ① ベルゲン市内の小売店を調査 港に面する鮮魚店 57 店内に寿司のキットを販売。 サーモン、タラ類が鮮魚の状態で並ぶ<加熱レベルの鮮度が中心>。 地元の人気店か、絶えず来客あり。 ② 港にあるFISH MARKET・レストラン 観光地にある魚売場、魚を中心にしたレストランの施設。 タラ類を中心に、ハリバット、サーモン類が並ぶ。 レロイ社が製造する寿司も並ぶ。 魚売場で簡単な調理も。 港にある小売市場的な施設 サーモン類等の鮮魚が並ぶ 58 寿司セットも 同じ場所に飲食できるスペースも 10月12日 <午前中、ベルゲンからトロムソへ移動> ・訪問先(トロムソ市内の小売店調査) FISK REKER ① トロムソ港に所在 タラ類(フィレー、切身)、サーモン(天 然、養殖)、底魚(赤魚)等、惣菜(マリ ネ) イガイ、エビ、カ ニも並ぶ。 NSCが 作成しているパ ンフレット、ポス ターが並ぶ(中に は、SUSHIのパ ンフも) パパママ的な鮮 魚小売店 鮮度的には、漁船が出漁していないため、加 熱用のレベル。 ② 移動販売車 広場に魚(冷凍及び生鮮)の移動販売車があり、生のタラ類、サーモン、冷凍魚 59
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