労務法制委員会Q&A

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労務法制委員会Q&A
弁護士法人リバーシティ法律事務所 弁護士 橋 本 拓 朗 氏
先日の労務法制委員会では、「合同労組をめぐ
る諸問題」と題して、主に労働組合対応の基本と
合同労組の特徴についてお話ししました。
今回は、先日お話しした内容のダイジェスト版
をお送りします。
Q1
労働組合との対応で気を付けるべき点は何
ですか?
ください。また、第1
組合と第2
組合以下の取
扱いは平等にしてください。
Q3合同労組の特徴や注意点を教えてください。
A3合同労組は会社の外にある組合なので、交
始めとして、法律に則った対応をするという点で
す。
渉を担当する人は会社の内情を知らないことがほ
とんどです。
また、交渉事項は、組合員個人の雇用契約の内
容など、個別労働紛争に関するものが中心で、団
体的労使関係(たとえば、組合事務所の貸与など)
が交渉事項になることはあまり多くありません。
Q2具体的にはどのようなことに気を付ければ
Q4不当労働行為は法的にどのようなことにな
よいですか?
るのですか。
A1不当労働行為にならないようにすることを
A2
団体交渉を申し入れられた場面、団体交渉
中の場面、それ以外の場面に大きく分けて説明し
ます。
(1
)団体交渉を申し入れられた場面では、申入書
に書いてある回答期限までには、一応連絡す
るようにしましょう。
回答内容を検討するのに時間が必要なので、
一定程度待ってほしい、ととりあえず連絡し、
団体交渉をすべきか否か、回答すべき事項か
否か、回答内容をどのようなものにするか、な
どを検討した後に、正式な回答を行います。
猶予期間は検討のために必要な最小限度の期
間とし、不相当に長い期間としないようにし
てください。
(2
)団体交渉を開始した場合、労働組合からの要
求事項を拒否するならば、拒否する理由を根
拠資料に基づいて説明してください。
根拠資料の提示もなく、拒否するだけの場合
には、不誠実な交渉態度であるとして、不当労
働行為になる場合があります。
(3
)それ以外の場面では、労働組合員であること
などを理由として不当な取扱いをしないでく
ださい。労働組合員とそれ以外の従業員につ
いて異なる取り扱いをする場合には、取扱が
異なる理由をきちんと説明できるようにして
A4
不当労働行為に該当する法律行為(たとえ
ば、組合員であることを理由とする解雇)は無効
となりますし、誠実交渉義務違反の不当労働行為
の場合には、労働組合に対して損害賠償義務を負
うこともあります。
不当労働行為を引き起こすと、団体交渉自体が
紛糾しますし、その後の交渉においても後手を踏
むことが想定されます。
労働組合との対応においては、不当労働行為に
ならないようにすることを常に念頭に置いて行動
してください。
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BAke
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kyo・No396
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