(No.2,027)〈マーケットレポートNo.3,944〉 2014年12月25日 2014年の振り返り(世界のリート市場) 世界的な金利低下を背景に上昇 金利の動きに沿う展開 9月の調整局面を経て、再び上昇 ■2014年のグローバルリート市場は、世界的な金利 低下を背景に、前年末比+30%近い上昇となりま した。米国10年国債利回りが前年末の3.0%台から 足元2.2%台へ低下するなど、世界的な金利低下 が背景です。 ■米国でのQE(量的金融緩和)の終了見込みなどか ら、米国10年国債利回りが一時上昇し、グローバ ルリート市場は9月頃に下落しました。しかし、米 FRBが低金利政策を 長期間維持する観測が強 まったことや世界経済の減速懸念が強まったこと などから、足元まで金利は低下傾向となり、グロー バルリート市場は再び上昇基調となりました。 S&Pグローバルリート指数と米国10年国債利回り 130 ■2014年のリート市場は全地域が上昇しました。特 に北米市場が前年末比+30%を超える上昇となり ました。金利低下に加えて、景気の力強い回復が 市場を押し上げました。一方、欧州市場は景気に やや減速感が見られ、アジア・パシフィック市場は 底堅く推移したものの、世界経済の先行き不安な どが影響し、やや出遅れました。 ■新興国株式やハイイールド社債は原油安を背景 に不安定となる場面もありましたが、リート市場は 不動産市況が好調なこともあり、原油安の影響を 大きく受けずに底堅く推移しました。 2015年はアジア市場に注目 ■米国では2015年半ば以降に利上げが行われる 見方が強まっているものの、物価上昇圧力が緩 やかなため、金利上昇も緩やかになる見込みで す。また、日本、欧州では金融緩和策が強化さ れる見込みもあり、2015年も世界的に低金利環 境が続くと見られます。 3.6 S&Pグローバルリート指数(左軸) 米国10年国債利回り(右軸) 120 3.2 110 2.8 100 2.4 90 13/12 14/2 14/4 14/6 14/8 2.0 14/12 14/10 (年/月) (注)データ期間は2013年12月31日~2014年12月24日。S&Pグローバルリート指数 は2013年12月末を100として指数化。同指数は配当込みの現地通貨ベース。 (出所)FactSet、Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 全地域が好調 米国市場は30%超上昇 (%) (ポイント) 140 地域・国別リート指数 (ポイント) 130 アジア・パシフィック(除く日本) 北米 欧州 日本 120 110 100 90 13/12 14/2 14/4 14/6 14/8 14/10 14/12 (年/月) (注)データ期間は2013年12月31日~2014年12月24日。2013年12月末を100として 指数化。データはS&PREIT指数の国、地域別指数に基づく。いずれも配当込み の現地通貨ベース。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ■世界景気の緩やかな回復や低金利環境の継続 などから世界の不動産市場は好調さが続くと見 られます。その中で2014年にやや出遅れたアジ ア市場は、生産年齢人口の増加や中間所得層 の拡大、都市化の進展などにより高い経済成長 が見込まれることから注目されます。 2014年12月24日 2014年を振り返るキーワード「QE(量的金融緩和)」の縮小と拡大(グローバル) 2014年12月09日 主要国のリート市場の最近の動向(11月) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘す るものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想で あり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完 全性を保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者お よび許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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