平成26年12月 普及活動状況報告

飛騨農林事務所の普及活動状況
平成 26 年 12 月 26 日現在
今月の重点活動
■宿儺かぼちゃ
「 飛騨 高山食 の匠 推進協 議会」 開催さ れる
12月16日、宿儺 かぼちゃ研究 会、イオン リテ ール株式
会社、JAひだ 、高山市、岐 阜県で組織 する 「食の匠推
進協議会」の運 営会議が 開催 され、今年 度の 各機関にお
ける取組みと来 年度の方向性 について協 議 を 行った。
イオンリテール では、宿儺か ぼちゃの加 工品 として昨
年度から販売を 開始したプリ ンに加え、 今年 度はパンや
かき揚げにも取 組み、加工品 の販売額が 青果 分を上回っ
たこと、販売量 が青果を含め て45tとな った ことの報告
とともに、来年 度は50tを目 標に販売し たい との提案が
【来年度の方向性を協議 】
あった。
農業普及課か らは、今年度 8月の長雨 によ る地上部病
害の多発状況や 有機質肥料試 験の結果等 を説 明するとともに 、次年度に向 けた病害対 策と
栽植密度の改善 等による単収 向上対策に つい て提案を行った 。
宿儺かぼちゃ 研究会では 、 すでに打ち 出し ている新たな栽 培者の掘り起 しに向けて 努力
する方針ととも に、以前の疫 病多発前の 水準 である 出荷量 200t台までの 回復を目標 に、
各機関が連携し て取り組むこ とが確認さ れた 。
活力ある新産地づくり
■夏秋トマト
飛 騨トマ ト部 会全体 研修会 を開 催
飛騨蔬菜出荷組 合トマト部会 は、 12月5 日に 全体研修
会を開催した 。飛騨トマ トの生産者約 250名が 参加し、26
年度の生産・販 売等について 検討した。
部会活動として 生産者からは 、葉先 枯れ対策 や pFメー
ター活用による 土壌水分管理 、生育状況 分析 等の栽培面
の取組みが発表 された。
26 年 産 ト マ ト は 夏 の 集 中 豪 雨 や 天 候 不 順 の 影 響 に よ
り出荷量が減る 結果となり 、農業普及課 から は、天候不
順に対応したト マトづくり について、着 果や 収量が毎年
安定している生 産者の栽培技 術等を紹 介 した 。
■ 夏ほう れん そう
飛騨蔬菜 出荷組合 ほうれ んそ う部 会では、 毎年栽培終
了後に土壌診断 を実施して いる。その結 果を 基に 、農業
普及課で見直し を提案して いた、リン酸 を減 らした 施肥
体系が来年度よ りスタートす ることとな った 。
それに伴い部 会では、12 月 11 日に部 会員 を対象とし
て開催した全体 研修会にお いて、東京農 業大 学後藤教授
による「見直そう !ほうれん そう栽培の ため の土づくり」
と題した講演会 を開催し、 土づくりに対 する 部会員の理
解を深めた。
【飛騨トマト部会全体研修会】
【全体研修会の様子】
農業普及課では 、その後、各 地域で開催 され た出荷反省会に おい て、全体 研修会で提 案
した施肥体系の 見直しについ て、その必 要性 と変更点 をさら に詳細に説明 を行い、普 及に
努めている。
売れる農畜産物づくり
■水稲
玄 米の品 質分 析を実 施
農業普及課では 、今年度管内 で生育調査 を行 った水田
11 カ所について、12 月上旬 に農業技術セ ンタ ーの計測機
器を用いて食味 値と外観品質 検査を行っ た。
その結果、殆ど の調査地点で 食味値がS ラン ク(スコ
ア 80 以上:静岡製機(株)製)となり、良 食味 との判定結
果となった。しかし、外観品質は整 粒率が平 均 69.3%と、
昨年の 75.6%を 6.3 ポイント下回 り、今年度 は水稲の登
熟に重要な8月 の天候が、 日照不足で推 移し た影響が現
れた結果となっ た。
今後は、今年度 の調査結果を 過去に蓄積 され たデータ
と合わせて分析 を行い、次 年度の高品質 米の 生産に向け
た対策を講ずる 予定である。
【出力された品質評価票 】
■大豆
大 豆の収 量調 査を実 施
飛騨市古川大豆 生産組合では 、新 品種「 里の ほほえみ」
の試験栽培に取 り組んでいる 。
農業普及課では 、市内2カ所 で坪刈りを 行い 、単収等
を調査した。そ の結果、100 粒重が既存 品種 より1~2
割重く大粒で、 収量も1割 ほど高かった 。ま た、コンバ
インでの刈り取 り易さの目 安である着莢 位置 が高く、作
業オペレータか らも「刈り こぼしも少な く、 刈取りが楽
だった。」と高 評価であった 。
農業普及課では これらの結果 を整理し、 次年 度の作付
け計画をどうす るか生産組合 やJAと検 討を 進める。
■リンゴ
第 17 回 り んご「 ふじ」 品評 会 開 催!
12 月5日、JA ひだ果実出荷 組合協議会 主催 の『第 17
回りんご「ふじ 」品評会』 が開催された 。当 品評会は生
産者の技術向上 、産地のP Rを目的に毎 年開 催され 、農
林事務所も審査 員として開催 を支援し て いる 。
今年度は 49 点のリンゴの出 品があり、平 均糖 度や硬度
が高く、酸度も 程良く歯切 れ良く濃厚な 味わ いで、外観
も優れ、甲乙付 けがたい素晴 らしいりん ごが 並んだ 。
農業普及課では 、審査結果を 活かし更な る果 樹栽培技
術の研鑽、並び に飛騨の果 樹の発展につ なが るよう支援
を進めていく。
【刈取りの高さを調査 】
【高品質なりんご生産をPR 】
多様な担い手の育成・確保
■担い手
「 知って 得す るミニ 講座」 を開 催!!
岐阜県女性農 業経営アド バイザー飛騨 ブロ ックでは、
管内の女性農業 者及び新規 就農3年目の 方々 に広く呼び
かけて、
「 知って得する ミニ講座 」を3回 に分 けて開催 し
ている。
初回の 12 月9日には、ベジ タブル &フル ーツ マイスタ
ーの桜本さんか ら「あ なたも野菜 ソムリエに !」、病害 虫
防除所飛騨支所 浜崎技術主 査から「病害 虫対 策」につい
て講義をしてい ただいた 。2回目 は1 月 15 日に「土壌肥
料」
「県内で 活躍する農村 女性」、3回目は2 月 9日に「農
薬の正しい使い 方」
「農 産物流通 」をテー マに 講義を行う
【熱心に受講する出席者】
計画である。
農業普及課で は、今後も企 画・運営の 支援 を継続予定であ る。
■担い手
県 外視察 を実 施
ひだあねさ特産 グループでは 、 12 月 12 日に名古屋市
オアシス 21 に開設された「 清流の国ぎふ アン テナショッ
プ ジ・フーズ 」と農家レ ス トラン「も くも くファーム
風の葡萄」の視 察を行った。
当日は 30 名以上が出席し、農業の6次産 業化 を目指し
開発された商品 の販売状況や 農家レスト ラン の運営 など
について熱心に 視察を行い、 「グループ での 新たな商品
開発や生産・販 売する既存商 品の 改良に 向け て参考とな
った」と好評で あった。
農業普及課では 、2月に 高山 市内の量販 店に おいて同
グループの特産 品を展示・即 売 する「あ ねさ フェア」に
向けて引き続き 活動を支援し ていく。
【清流の国ぎふアンテナショップ
「ジ・フーズ」】