経済指標解説 2015 年 1 月 16 日 経済調査部 主要な経済指標の発表予定と予測 (1/19~1/23) 藤 貴伸 03-3591-1340 【来週の注目材料】※( )内はみずほ総研予想 19日 :11月の設備稼働率 :12月の消費動向調査 21日 :11月の全産業活動指数(前月比+0.3%、前年比▲1.9%) :日銀金融政策決定会合(20・21日) :日銀総裁定例記者会見 22日 :日銀金融経済月報(1月) 景気ウォッチャー調査の 13 日に発表された 12 月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DI 現状判断DIは5カ月ぶり が 45.2 と、前月から 3.7 ポイント上昇した。企業動向関連からは、円安によ に上昇 る原材料コスト上昇分を価格転嫁できないとの声がある一方、家計動向関連か らは、訪日外国人向けの売上が急増したなどのコメントがみられた。また、2 ~3 カ月先の見通しを示す先行き判断DIは、46.7(前月差+2.7 ポイント) と 5 カ月ぶりに上昇した。このところ企業マインドは悪化していたものの、消 費増税の延期による個人消費改善への期待もあり、下げ止まりの兆しがみられ る。 機械受注は2カ月ぶりに増 加 15 日に発表された 11 月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は、前月比 +1.3%(10 月同▲6.4%)と 2 カ月ぶりに増加した。製造業では化学や情報 通信機械など 15 業種中 11 業種と幅広い業種からの受注額が減少したが、非製 造業(船舶・電力を除く)では情報サービス業やリース業などからの受注が伸 び、全体を押し上げた。製造業・非製造業ともに均してみれば上向いている業 種が多いものの、機械受注は夏場から続いていた持ち直しの動きに一服感がみ られる。 来週は設備稼働率、全産業活動指数などが発表される。 設備稼働率は低下 11 月の鉱工業生産がはん用・生産用・業務用機械や電気機械を中心に減産 となったことから、11 月の設備稼働率も低下する見込みである。 1 全産業活動指数は2カ月ぶ りに上昇 21 日に発表される 11 月の全産業活動指数は前月比+0.3% (10 月同▲0.1%) と予測する。鉱工業生産指数が低下した一方、第 3 次産業活動指数が上昇した ため、前月比プラスとなった模様である。 図表1 鉱工業生産と設備稼働率の推移 図表 2 全産業活動指数の推移 (前月比、%) (2010年=100) 110 予測 2 設備稼働率指数 1 105 0 100 ▲1 95 公務等 ▲2 第3次産業 鉱工業生産指数 90 85 ▲3 鉱工業 ▲4 建設業 全産業 80 ▲5 14/1 14/4 14/7 14/10 75 10 11 12 13 14 (年/月) (年/月) (資料)経済産業省「鉱工業指数」 (注)季節調整値。2014年11月はみずほ総合研究所による予測値。 (資料)経済産業省「全産業活動指数」 執筆担当~ 藤貴伸 予測担当~ 全産業活動指数:坂中弥生、米国主要経済指標(ダイアリー掲載分) :山崎亮 ●当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに 基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。 2 【 来週のダイアリー 】 日 付 1/16(金) 米 経 済 指 標 等 予 想 前 回 前々回 鉱工業生産指数(12月) 設備稼働率(12月) 前月比 [+0.1%] 79.9% +1.3% 80.1% +0.1% 79.3% 消費者物価指数(12月) [食品・エネルギーを除く] 前月比 前月比 [▲0.4%] [+0.1%] ▲0.3% +0.1% ±0.0% +0.2% [94.1] 93.6 88.8 N.A. 100.6 99.9 消費者態度指数 N.A. 37.7 38.9 前年比 +7.2% 7月~9月 +7.3% 4月~6月 +7.5% 前年比 +7.4% +7.2% +7.7% 前月比 [+0.3%] ▲0.1% +1.4% 年率 年率 [108.0万件] [105.0万件] 102.8万件 105.2万件 104.5万件 109.2万件 [290千人] 316千人 297千人 N.A. 49.6 50.0 [523万件] 493万件 525万件 ミシガン大消費者信頼感指数(1月速報) 1/19(月) 日 設備稼働率(11月) 消費動向調査(12月) 米 キング牧師誕生日(米国休場) 1/20(火) 日 5年利付国債入札 中 実質GDP(10~12月期) 鉱工業生産(12月) 1/21(水) 日 全産業活動指数(11月) 日銀金融政策決定会合(20・21日) 日銀総裁定例記者会見 米 住宅着工件数(12月) 住宅着工許可件数(12月) 伯 金融政策決定会合(20・21日) 1/22(木) 日 日銀金融経済月報(1月) 20年利付国債入札 米 失業保険新規申請件数(~1/17) 欧 ECB政策理事会 1/23(金) 中 HSBC製造業PMI(1月速報) 米 中古住宅販売件数(12月) 年率 予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、中:中国、伯:ブラジル 3
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