資料6-2 JCF/JGRF概要(PDF形式:162KB)

資料6−2
JCF/JGRF概要
日本カーボンファイナンス㈱
JCF
2005年7月
1.ファンドの概要
(1)目
的:京都議定書に定められた我が国の温室効果ガス削減
目標の達成等に貢献するために、海外事業から生じる
温室効果ガス排出削減クレジットを開発・購入し、出資者
に配分する。
(2)参 加 者 :国際協力銀行、日本政策投資銀行、民間企業31社
(3)規
模 :約140百万ドル
(4)設
立 :2004年 12月1日
(5)存続期間 :2014年 12月31日まで
➾京都議定書上の 第1約束期間(2008∼ 2012年)
に有効な 排出削減クレジットが購入対象。
➾出資者の合意で延長も可能。
2
2.ストラクチャー
日本カーボンファイナンス㈱
クレジット購入契約
JCF
日本温暖化ガス削減基金
転売契約
(株式会社)
CDM/JI
買取代金
事業
JGRF
出資契約
(任意組合)
転売代金
資金貸付
プロジェクト
モニタリング
JBIC
・両行のネットワークを活用
したプロジェクト・ファインディング
・国際機関、開発金融機関
との連携
クレジット転売
出資(コール)
(助言委員会)
出資者
(民間企業)
(JBIC)
(DBJ)
(特別委員会)
クレジット仕入
出資者
クレジット
$141.5M
運営方針意見
(特別、助言委員会)
DBJ、JBIC
3
3 . J G R F 出 資 者
業
種
電
力 中部電力、東京電力、東北電力、関西電力、
九州電力、四国電力、中国電力、北陸電力、
北海道電力、沖縄電力、電源開発
ガ
ス 東京ガス
石
油 新日本石油、出光興産、九州石油、ジャパンエナジー
鉄
鋼 日本鉄鋼連盟
セ
機
メ
ン
企
業
名
ト 太平洋セメント
械
( 自 動 車 ) トヨタ自動車、
( 電 機 ・ 電 子 ) ソニー、東芝、シャープ、富士ゼロックス
( 医 療 機 器 ) テルモ
商
社 三井物産、三菱商事、住友商事、伊藤忠商事
丸紅、双日
エ ン ジ ニ ア リ ン グ 日揮
政
府
系
銀
行 日本政策投資銀行(DBJ)、国際協力銀行(JBIC)
4
4.業務フロー(CDMの場合)
①開発フェーズ
プロジェクトフロー 事前準備(フィージビリティスタディー)
CDM手続きフロー
JCFの関与
(PIN作成)
事業計画作成
ー
ー
PDD作成
承認
(投資国、ホスト国)
有効化
登録
承認取得サポート
開発費支出
ERPA締結
CER代金の前払い
各種アドバイス
LOI締結、排他的交渉開始
事業化: ファイナンス等の資金調達、
開発費支出
関連機器の調達、
技術評価等
京都メカ: 適用方法論の検討、
デベロッパー、DOEの紹介等
(注)開発費とはPDD作成費用、有効化費用等。開発費を支出するかどうかはプロジェクト毎に個別に判断して決定
②購入フェーズ
プロジェクトフロー
プロジェクト建設
プロジェクト稼働
−
−
CDM手続きフロー
−
モニタリング
検証
認証
CER発行
CER移転
JCFの関与
ー
ー
(イニシャルベリフィケーション)
CER移転
CER代金の引換払い
JGRFへのCER転売
5
5.プロジェクト起源クレジットの獲得方法とリスク
条件
獲得方法
カーボン・
ファイナンス
(購入保証)
融資/補助金
の対価
出資の対価
引き換え
払い
代替調達義務
有
獲得者のリスク
リスクの類似性
価格
―
―
高
先物/先渡契約
代替調達義務
デリバリーリスク
無
電力の購入保証
前払い
デリバリーリスク
+
信用リスク
海外融資
前払い
デリバリーリスク
+
信用リスク
海外融資
(代物弁済)
前払い
(現物出資を含む)
事業リスク全般
海外直接投資
低
6
6.案件のスクリーニング/審査にあたっての主な基準
(1)京都メカニズムの適格性
方法論 (ベースライン調査とモニタリング計画)
追加性 (投資分析、バリア分析等)
ホスト国/投資国による承認取得の可能性
環境・社会配慮: 法令順守 等
(2)プロジェクトの実現可能性・採算性
プロジェクトスポンサーの信用力及び実施能力
建設計画、資金調達計画
商業的に実現可能な技術
プロジェクト運営主体のマネージメント能力
原料調達計画、製品販売計画
プロジェクト関連諸契約・許認可
資金収支 (キャッシュフロー、感度分析等)
(3)ホスト国の持続可能な発展に寄与
環境・社会・経済的なインパクト、技術移転効果 等
(4)ポートフォリオ基準と購入条件
7
7.JCF/JGRFの特徴
(1)排出権の買い手としての高い信用力
➾政府系銀行2行と高格付けの有力民間企業による出資
(2) プロジェクトの円滑な実施を支援
①プロジェクト開発コスト負担
➾排出権取得に必要な付加的コストをJCFが一部負担
②仲介機能
➾プロジェクトのノウハウ・技術を持つ日本企業との緊密な関係
③政府承認取得等の支援
➾政府系機関であるDBJ,JBICの有する日本政府、途上国政
府とのネットワークを活用
④プロジェクト本体へのファイナンス面での支援
➾JBIC固有のファイナンス、DBJ/JBICの有する各国開発金融機
関とのネットワークを活用
8