第Ⅰ部 日本におけるヘイト・スピーチ 第 1 章 ヘイト・スピーチとレイシズム

目 次
はじめに
第Ⅰ部 日本におけるヘイト・スピーチ
第 1 章 ヘイト・スピーチとレイシズムの関係性
森 千香子
―なぜ,今それを問わねばならないのか
Ⅰ 問題の所在
3
Ⅱ レイシズムの変貌:科学的レイシズムから文化的レイシズムへ
Ⅲ 草の根のレイシズムと上からのレイシズム
4
8
Ⅳ 憎悪,無視,同情:レイシズムの多様な表現と連続性
12
Ⅴ むすびに代えて:ヘイト・スピーチをめぐる危険と「希望」 15
第 2 章 新保守運動とヘイト・スピーチ
Ⅰ ヘイト・スピーチの実際
安田 浩一
18
Ⅱ 日本におけるヘイト・スピーチ
25
Ⅲ なぜ,ヘイト・スピーチをするのか
28
第 3 章 ヘイト・スピーチとその被害
Ⅰ 問題の所在
中村 一成
35
Ⅱ 京都朝鮮第一初級学校襲撃事件:何が起ったのか
Ⅲ ヘイト・スピーチが与える心的被害
36
37
Ⅳ ヘイト・スピーチによって生じる多岐にわたる被害
46
第Ⅱ部 表現の自由とヘイト・スピーチ
第 4 章 表現の自由とは何か
―或いはヘイト・スピーチについて
iv 遠藤比呂通
Ⅰ 問題設定
55
Ⅱ 個人の尊重と差別禁止
Ⅲ 掟の門の前で
56
58
Ⅳ 小学校の門の前で:表現の自由とは何か
60
Ⅴ 京都朝鮮第一初級の門の前で:条約の趣旨と目的とは何か
Ⅵ 被害者の言葉を聴きとること
第 5 章 表現の自由の限界
Ⅰ 表現の自由の限界とは
小谷 順子
75
Ⅱ 表現内容による限界:表現内容規制
Ⅲ 「行為」規制と集団行動の規制
Ⅳ 媒体の特性による限界
76
80
83
Ⅴ 表現の自由の保障意義(重要性,価値)に照らした限界
Ⅵ むすびに代えて
84
86
第 6 章 言論規制消極論の意義と課題
Ⅰ 問題の所在
64
67
小谷 順子
90
Ⅱ アメリカにおける規制消極論
Ⅲ 伝統的な規制消極論
92
94
Ⅳ 「PC(ポリティカル・コレクトネス)」に反対する規制消極論
Ⅴ 規制効果に対する懐疑論に基づく規制消極論
Ⅵ むすびに代えて
97
99
101
第Ⅲ部 ヘイト・スピーチに対する刑事規制
第 7 章 刑法における表現の自由の限界
―ヘイト・スピーチの明確性と歴史性との関係
Ⅰ 問題の所在
櫻庭
総
107
Ⅱ 刑法における表現の自由
108
Ⅲ ヘイト・スピーチ規制と表現の自由
Ⅳ ヘイト・スピーチの歴史性
Ⅴ むすびに代えて
112
115
119
目 次 v
第 8 章 名誉に対する罪によるヘイト・スピーチ規制の可能性 櫻庭 総
―ヘイト・スピーチの構造性を問うべき次元
Ⅰ 問題の所在
128
Ⅱ 個人的法益侵害としてのヘイト・スピーチ
129
Ⅲ 社会的法益侵害としてのヘイト・スピーチ
135
Ⅳ ヘイト・スピーチの構造性
Ⅴ むすびに代えて
142
144
第 9 章 ヘイト・スピーチ規制の意義と特殊性
Ⅰ 名誉侵害罪とヘイト・スピーチ
Ⅱ 名誉侵害犯における法益
金
尚均
154
Ⅰ 平等保護としてのヘイト・スピーチ規制
166
Ⅱ 集団に対する侮辱的表現の規制のあり方
173
vi 尚均
150
第10章 ヘイト・スピーチに対する処罰の可能性
おわりに
金