121107 第 4 回トキ 飼育繁殖小委員会 資料 4 トキ ペレッ トの改 良につい て 1.背景 と試験 の 概要 タ ン パク 質 ・脂 質 の 割合 を従 来品 より 下 げた 試作 品 の トキ 用ペ レッ ト (ト キ EP) に つ い て 、 2012年 1 月 か ら 4月 ま で の 3 か 月 間 、 ト キ 7 羽 ・ 近 縁 種 9 羽の 採 食 試験 を 実 施 し た 。 その 結果 、試 験 個体 は体 重 ・ 血液 性状 とも に 異常 は認 め ら れず 、 健 康 を 保ち 、ま た 、 トキ に おい ては 従来 品 と 同等 以上 の 嗜好 性が確 認 できた 。ト キ につ いては 、そ の 3ヶ 月後 にも 血液検 査 を実施 したが 、 健康状 態 に著変 はなか った 。 2.対応 方針 ト キ EPは 製 造 工 程 上 、 最 低 ロ ッ ト が 2t( 製 品 量 で 1.5t)と な っ て お り 、 従 来 品 と 試作 品 の両 方 を 平行 して 製造 ・供 給 する こと はで きな い 。 この た め 、 1 の 試 験結 果 を踏 まえ 、次 回製 造 ロ ット か ら 、 試作 品 の 組成 に切 り替 え る 。 一 方 で、 近 縁種 の供 試個 体 は 狭い ケー ジ に隔 離 さ れて いた こと 、ト キ の供 試 個 体 にペ ア が含 まれ てお らず 繁殖 への 影 響 が 不明 であ るこ とか ら 、 と もに 多 数 の 在庫 が 残る 従来 品 と 試作 品 の ペレ ッ ト を 活用 しな がら 給餌 試験 を 継続 し 、 問 題 が 生 じれ ば 従 来品 に再 度切 り替 え るこ とも 視野 に入 れつ つ 、 通 常飼 育 状 態 での ト キ 近 縁種 への 安全 性及 びト キ への 繁殖 への 影響 等 の 確認 を 長期 給餌に より 確認 するも のとす る 。 3.具体 的 な方針 案 (1)トキ 給餌試験 育 雛 期間 中 を除 き、 一定 期間 、試 作品 ペ レッ ト を 給餌 する 試験 群 を 設 け、 繁殖に 支障 がな いかど うか 確 認 ※す る (多摩 動物公園 )。 他 の トキ 分 散飼 育地 にお いて も 、 各飼 育 地 の 実情 に応 じて 従来 ペレ ッ ト と 試作品 ペレット を併用 した 給 与試験 を実施 す る 。 ※ 捕 獲 によ る 体重 測定 ・血 液検 査等 は行 わ ず 、 目視 と繁 殖成 績 に よる 評 価 と する 。 ※1年 間 の実施 を予定 する 11 121107 第 4 回トキ 飼育繁殖小委員会 (2)近縁 種等 での 試験 を 継続 通 常 飼育 ケ ージ の状 態 で 、現 行品 を試 行 品 に 変更 し、 嗜好 性 と 健康 状 態 を 確認※ する 。 (多 摩 の場合 、約120羽 で6kg/日 ) ※捕 獲 による 体重測 定 ・血 液検査 等 は行わ ない ) ※2012年10月 から 開 始 、2013年9月まで を 予定 。 ※群 に何らか の 異常 がみら れた 場 合 には 給 与 を中止 する 。 ※ 各 分 散飼 育 地 で 、ト キ 近 縁種 の飼 育 を し てい る 場 所 に おい ても 給与 試 験 が 可能 な場合 は 、試作 品 を送 付 する 。 ※ ト キ EPは、 トキ 近縁 種 だ けで なく 、食 性 の似 てい る 他 の鳥 種 で も 使 用 され てお り 、人工 育雛 に おいて も 需要 が高い。 12
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