13号 - ジュネーブ日本語補習学校

新しい年を迎えて、皆様お元気でお過ごしのことと思います。
さて、補習校も平成27(2015)年の始まりとともに、3学期が始まりま
した。3学期は1年の内で最も短い学期ですが、1年間のまとめという大切な時
期でもあります。新しい年になり、「新しい気持ちで頑張るぞ 」ときらきらと瞳
が輝いている人もいることでしょう。きっと元旦には,今年1年頑張ることをしっかりと決めたのでしょう
。そのことは、人に言わなくてもいいのです。自分で決めたことを緊張感をもって過ごすことが大切です。
今の気持ちを忘れないでくださいね。
さて,ジュネーブ日本語補習学校は1週間に1回、4時間(小学部45分×4、
中学部50分×4)の授業を実施して、年間41回の授業日になっています。2学
期までに、このうちの32回が終わりました。3学期は残り9回です。
その間に今年度の総仕上げと次の学年への準備をしっかりとしなくてはいけません。これからお話しする
3つのことができているかどうかを点検して,次の学年へのステップにして欲しいと思います。
1つ目は,学習についてです。学習したことはきちんと身に付いたでしょうか。その学年で身に付けるべ
きことは,しっかりと身に付けなければなりません。家庭学習で頑張ってください。
2つ目は,心の成長についてです。友達にやさしくできたでしょうか。けんかしても仲直りができたでし
ょうか。困っている人に親切にすることができたでしょうか。
3つ目は,得意になったことです「自分はこれが得意だ。」自分自身ですごいと思えるものができたでし
ょうか。スポーツでも勉強でも得意なことが1つできると他のこともよくできるようになります。
あっという間に3学期の9回は終わってしまいます。一日一日を大切に,充実させて
ください。
保護者の方々には十分ご理解を得ていると思いますが、基本的に補習校の学習は家庭
学習が中心であり、それを学校で補習するという形になります。よって「補習校のあゆ
み」の観点別評価を確認して、自分自身の不得手な部分を家庭学習で補ない、宿題など
の課題を着実にこなしていかなければ徐々に授業についていくのが難しくなり、子どもたちにかなりのスト
レスを与えることとなります。
学習に対する支援を各家庭で行っていけるように、また普段の子どもの様子を知っていただけるように、
担任より学年通信を出しています。ご家庭では学年通信等を必ずお読みいただき、その中の学習内容を活用
してください。
子どもたちが現地校やインター校で頑張りながら、さらに補習校で頑張っている姿にはとても感心させら
れます。その忙しい中ですが、親子で補習校の学習にしっかりと取り組んで頂きたいと思います。保護者の
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。子どもたちの成長に協力できますよう、教職員一同、一層の努
力を行っていきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
行 事 予 定
連 絡 ・ 配 布 物 等
・瑞風 13 号(家) ・入学説明会案内(新入学者、年長) ・卒業式出欠確認用
紙(小5A,高1.2)・オープンスクール案内 日(家)英・仏語案内(全) ・始業式
・学級連絡・図書委員会案内(メール配信) ・標準学力テスト 1/18(日)
[転出]年中
小1
小5
(12/20)
小2
(12/20) 小3
(12/17)
(12/20)
(12/17)
小4
(12/17)
(12/20)
本校では、ずっと「あいさつ」を大事に実践してきました。
子どもたちの朝のあいさつもとても元気がよいです。「型」と
してのあいさつももちろん大事なことです。ですから、これはずっと続けていきますが、マニュアル通りのコン
ビニ風の「アイサツ」で終わってしまうのではあまりにも情けないことだと思います。その意義をよく考え、深
まり、本当の意味での「挨拶」になっていくよう、根気よくあらゆる機会を使って教えていかなければいけない
と思っています。
挨拶・・・心を開いて相手に近づくこと。コミュニケーションの基本が挨拶であることは多
くの方々が語っています。
入学試験でも、きちんとした挨拶ができないとマイナス印象からスタートします。就職試験だったら、挨拶が
できない人はまず採用してもらえないでしょう。
ところで、児童生徒の皆さんは「挨拶」の語源を知っていますか。私は高校生の時、「挨拶とは、心を開いて
相手に迫ること」と教わりました。久しぶりに、辞書を紐解きながら調べてみました。挨拶の語源は、禅僧と弟
子との押し問答の様子を表わす「一挨一拶」という言葉にあるようです。後に略されて「挨拶」となり、お辞儀
や返礼のことも「挨拶」というようになったそうです。
挨拶の「挨」には心を開くという意味があり、「拶」には相手に迫るという意味があります。
つまり、挨拶は「心を開いて相手に近づくこと」という意味になります。
また、朝の挨拶「おはようございます」は、「早くから、ご苦労さまです」の略で、朝早くか
ら働く人をねぎらう言葉です。「こんにちは」は、「今日は、ご機嫌いかがですか」の略で、相手の体調や心理
状態を気づかう言葉です。「こんばんは」は、「今晩は、よい晩ですね」などの略です。
だから、「こんにちわ」、「こんばんわ」と書いている人は、間違っているので要注意です。
挨拶の言葉は、いずれも決まり文句のように、何気なく使われている言葉ではありますが、相手に対する思い
やりを込めたメッセージなのです。だから、挨拶は形だけの儀礼的なものなどと軽視せず、返礼がなくても(自
分のメッセージは届いているのだから)気にしないで、どんどん、自分から大きな声で挨拶することを心がけま
しょう。
2学期の終業式で「正月は日本の文化をたくさん経験できるときです。」という話
をしました。その中で「お雑煮」の話をしましたが、私は京風の白味噌仕立て(具も
白物で大根、小芋など)と関東風のおすましと両方作ってもらい楽しみました。皆さんは食しましたか?