グローバル企業が競争優位を創出する戦略とは

Prowise Business Forum in Tokyo
グローバル企業が競争優位を創出する戦略とは
2015年1月15日
株式会社日立ソリューションズ
ハイブリッドインテグレーションセンタ
松本 匡孝
© Hitachi Solutions, Ltd. 2015. All rights reserved.
Contents
1. グローバル経営層スタディからの考察
2. 現状の課題
3. 取り組み事例:某製造業 知識共有基盤の構築
4. 活文 Managed Information Exchange(活文MIE)のご紹介
5. 取り組み事例:某損害保険会社 代理店向けコミュニケーション基盤の構築
6. 取り組み事例:某不動産販売会社 物件情報共有システムの構築
7. 新システムの導入・定着のポイント
8. コンサルティング
最後に
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1. グローバル経営層スタディーからの洞察
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1-1 グローバル経営層スタディーの概要
70以上の国、20以上の業種 4,183人(*)の経営層と対面インタビューを実施
(*)4,183人内訳
役職別
国別
CSCO:201
CMO:
524
CEO:884
CFO:
576
CIO:1,656
CHRO:342
出典:IBM「The Customer-activated Enterprise」
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3
1-2 CEOが考える自社の将来への影響は・・・
CEOは自社の将来に影響を及ぼす最も重要な外部要因は
「テクノロジー」と認識
テクノロジー
市場の変化
マクロ経済要因
人材・スキル
法規則
社会経済要因
グローバル化
環境問題
地政学的要因
出典:IBM「The Customer-activated Enterprise」
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4
1-3 今後の変化は・・・
経営層は今後3ー5年の間に大きな変化が起こると予測
ビジネス・パートナーの
絞り込み
フェイス・トゥー・フェイス
(対面)でのコミュニケーション
効率向上のための提携
ビジネス・パートナーの
ネットワーク拡大
ソーシャルなど
情報技術を活用した
コミュニケーション
事業価値向上のための提携
セグメンテーションによる
顧客へのフォーカス
個々の顧客へのフォーカス
組織内部の
オペレーション管理を強化
外部に開かれた組織を推進
出典:IBM「The Customer-activated Enterprise」
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5
1-4 社内の経営層のつながりは・・・
高業績企業と低業績企業を区別するのは、経営層が
「いかにチーム一丸となって機能しているか」であることが判明
出典:IBM「The Customer-activated Enterprise」
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6
1-5 日本のCEOの認識は・・・
日本のCEOは「グローバル化」を重要な戦略と位置付け
全体
日本
テクノロジー
1 市場の変化
市場の変化
2 テクノロジー
マクロ経済要因
3 グローバル化
人材・スキル
4 社会経済要因
法規則
5 マクロ経済要因
社会経済要因
6 人材・スキル
グローバル化
7 法規則
環境問題
8 環境問題
地政学的要因
9 地政学的要因
出典:IBM「The Customer-activated Enterprise」
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7
1-6 企業のグローバル展開モデル
優位性を維持するためには、
グローバルで展開する企業ならではの「強み」を持つことが重要
マルチナショナル企業
グローバル企業
適応 Adoption
裁定 Arbitrage
知識
Knowledge
地域ニーズへの適応
知識の相互移転による
価値の創出
コスト
Cost
地域内での最適化
コスト差を活用した
グローバル最適化
出典:IBM「The Customer-activated Enterprise」
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8
1-7 目指すべき姿
顧 客
企 業
コラボレーション
基盤の整備
経営層
国内
パートナー
部門A
外部との連携
(知識の創造)
コラボレーション
の推進
(知識の共有)
部門B
海外
パートナー
社外
パートナー
部門C
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2. 現状の課題
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2-1 エンジニアリングチェーンにおけるIT
企画
設計
試作
生産
保守
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2-2 課題は・・・
企画
設計
試作
生産
保守
なぜ
この形状に?
寸法公差は?
データ作成にかかわるナレッジは属人化
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2-3 課題の解決方法は・・・
正規化されたドキュメント・ノウハウを
ナレッジDBに登録し、共有する
ITの活用
・文書管理システム
・エンタープライズサーチ
・社内SNS/社内Wiki
専門組織が継続的にメンテナンス
を行わないと情報が陳腐化
本来の業務外である情報の登録
に対してユーザは消極的
従来の概念から脱却した新たな解決方法が必要!
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2-4 (ご参考)ビジネス・ソーシャルの運用面での課題
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2-5 新たな解決方法
企画
データの
修正理由
設計
試作
設計根拠
課題解決
プロセス
生産
保守
仕様確定経緯
顧客要望
調査データ
データとナレッジを関連づけて管理、組織として共有
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3. 取り組み事例:
某製造業における知識共有基盤の構築
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3 取り組みの背景
■ 海外メーカーとのコスト競争が激化する中、顧客から選定
される企業になるために製品に新たな付加価値が必要
■ 付加価値を強化するには、市場ニーズをいち早く察知し
先読みした未来型製品を開発する
■ そのために、社内ノウハウの蓄積・活用と社外パートナー
とのアライアンスを推進する効率的なコラボレーションと
ノウハウ流出防止を考慮した、新たなコラボレーション基盤
を構築
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3-1 製品ごとにカテゴリーを作成
エンジン関連
Managed Information Exchange
シャシー関連
ボディ関連
・・・
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3-2 カテゴリーごとに組織横断でナレッジを共有
Managed Information Exchange
エンジン関連
出力向上と低燃費化・・・
可変バルブの樹脂化を行い、
コストの低減と軽量化を・・・
可変吸気部にロータリー
バルブを採用し・・・
研究データ
図面管理システム
コメント 1:
可変バルブについては素材の
変更により、一体化が可能・・・
外部研究機関と共同研究
を行ったデータです・・・
設計部門
研究部門
Team Idea Sharing
コメント 2:
ロータリーバルブ部分に動的
干渉があり・・・
形状の修正を・・・
コメント 3:
確認ありがとうございます。
指摘個所の設計データ
に反映させました。
生産技術部
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3-3 海外拠点のメンバーと効率的にファイルを共有
Managed Information Exchange
エンジン関連
海外拠点
図面データを展開します
至急、モーターのローター
コアの内部部分の材料構成
を検討願いたく、3次元CAD
図面を展開します。
多重化通信
多重化通信
Upload
985MB
985MB
Download
コメント 1:
内側部分は高強度が必要な
ため、Fe-Ni-Cu-C系材料で構
成し、焼結拡散融合により・・・
3次元CADにデータを記載・・
設計部門
研究部門
多重化通信
多重化通信
1,170MB
Download
コメント 2:
記載箇所を確認しました。
特に問題ありません。
Upload
1,170MB
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3-4 特定のメンバーに公開を限定
Managed Information Exchange
エンジン関連
全メンバーに公開
パートナーA社
インバータ用リアクトル・・・
HV/EV用に搭載されるインバー
タ用リアクトル・コアには、ヒス
テリシス損を低減した損失の少
ない材料が求められ・・・
公開先をB社に限定
ヒステリシス損の低減について
御社は他業界のR社に同様の
技術を提供していますが、
どのような・・・
パートナーB社
コメント 1:
高温の熱処理による歪み
除去が有効であり・・・
技術資料を送ります・・・
公開先をC社に限定
米国への展開に向けて現地の
ニーズをデザイン
に反映させたく・・・
パートナーC社
コメント 1:
現地のニーズを反映しデザインを
修正しました・・・
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3-5 ノウハウ流出防止を考慮した社外との情報共有
Managed Information Exchange
社外パートナー
エンジン関連
出力向上と低燃費化・・・
可変バルブの樹脂化を行い、
コストの低減と軽量化を・・・
可変吸気部にロータリー
バルブを採用し・・・
コメント 1:
可変バルブについては素材の
変更により、一体化が可能・・・
外部研究機関と共同研究
を行ったデータです・・・
プロジェクトメンバー
認証
許可
不可
不正に入手
第三者
プロジェクト終了
メンバー
失効処理
ローカルファイル
プロジェクト管理者
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3-6 リアルタイムで調整
TV会議システム
他拠点
社内
Team Idea Sharing
外出先
資料をリアルタイム共有
同時に手書きで書き込み
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3-7 調整結果をナレッジ化
Managed Information Exchange
エンジン関連
Team Idea Sharing
議事録を展開します
フォローアップ会議の議事録
を展開します。
不足事項があれば追記願い
ます。
当日参加できなかった方は、
資料確認いただき、不明な点
はコメント願います。
コメント 1:
お客様の計画とのアンマッチ
が発生しています。
試作品のイメージだけでも・・・
コメント 2:
現状の試作品データです。
お客様の3Dプリンターにて
出力いただき・・・
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4. 活文 Managed Information Exchange (活文MIE)
製品概要
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4-1 製品概要
グローバル化とセキュリティへの対応
知識活用を
強力に支援
活文
Managed
Information
Exchange
社内
グループ企業
大容量ファイルも
ネットワーク環境
に依存せず高速
に転送
パートナー企業
公開先グループを
限定してメッセージ
を共有
コミュニケーションと
紐付けてコンテンツ
を共有し、コンテンツ
の版も管理
㊙
社内ユーザと社外ユーザ
を同一システム内で一元
的に管理
ADサーバー 社外ユーザ
(社内ユーザ)
顧客企業
DRM*保護や送信後
の閲覧権の失効が
可能
*DRM:Digital Rights Management
企業間連携をサポート
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4-2 機能概要
海外拠点
社外パートナ
日本拠点
エンタープライズ・ソーシャル
■作成者への変更/修正を指示
■変更/修正理由を回答
・コミュニケーションを記録
・コミュニケーション履歴を
ノウハウとして活用
コミュニケーション記録
技術 図面
文書
コンテンツ管理
■正しく、最新のデータを活用
技術
文書
図面
■大容量データを高速で
アップロード/ダウンロード
・コミュニケーション記録の
添付ファイルを管理
・ファイルのバージョン管理
・ファイル編集時の排他制御
コンテンツ管理
高速転送
・大容量のCAD、図面データを
高速且つ途切れることなく転送
・自動転送
・送信先制御
・送受信記録管理
セキュリティ
・PDFで技術情報を保護
・情報アクセスに認証
・印刷/ダウンロード可否を制御
・期間を決めて失効
・即座に失効
■変更/修正理由を質問
■変更/修正個所を記載
多重化
通信
技術
文書
送受信ログ
多重化
通信
図面
■大容量データを高速で
ダウンロード/アップロード
■アクセス/ダウンロード
図面
許可
技術
文書
ポリシーサーバ
不可
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4-3 他製品との連携を実現する各種APIを用意
コミュニケーション
コミュニケーション記録
様々なデバイス
技術 図面
文書
コンテンツ管理
コンテンツ管理
高速転送
多重化
通信
多重化
通信
BigData
セキュリティ
図面
技術
文書
業務システム
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4-4 他製品との連携を実現する各種APIを用意
コミュニケーション
Microsoft®
SharePoint など
コミュニケーション記録
ユーザー
技術 図面
文書
コンテンツ管理
コンテンツ管理
高速転送
多重化
通信
多重化
通信
セキュリティ
図面
技術
文書
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4-4 例:SharePoint用Webパーツによる連携イメージ
SharePointに活文機能のメッセージ/ファイル
共有/ファイル暗号化(DRM)・高速転送用の
情報共有Webパーツ(UI)を埋め込み
活文の特徴機能をWeb Serviceでコー
ルし、SharePointからシームレスに利用
Managed Information Exchange
社内ポータル
全社ポータル
情報
全社公開
ドキュメント
社外PJ
大容量・セキュア
コンテンツ
Webパーツとして
SharePointのサイトへ
組み込み。
活文MIE Webサービス
APIを呼び出す。
Web API
活文MIE
リポジトリ
メンバー選択
(アクセス権設定)
記事一覧
SharePoint
リポジトリ
DRM
高速転送
多重化
通信
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4-4 SharePointと活文MIEを連携することで・・・
既存のSharePointを活用し、グローバル情報共有基盤を実現
社内
活文
Managed
Information
Exchange
グループ企業A
グループ企業B
㊙
パートナー企業
ADサーバ 社外ユーザ
(社内ユーザ)
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4-5 製品画面:記事参照
「カテゴリ」
クライアント名や
プロジェクト名
「記事(トピックス)」
の一覧
「記事(トピックス)」
の詳細
「添付ファイル」
「記事(トピックス)へのコメント」
タイムラインにて表示
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4-5 製品画面:記事投稿
投稿先「カテゴリ」
「記事(トピックス)」
の投稿
「大容量ファイルの
高速転送」設定
「記事(トピックス)」
の属性を設定
「記事(トピックス)」
の公開先メンバー/
グループを設定
「添付ファイル」の
セキュリティポリシー
確認
※ポリシー設定は
カテゴリ管理者
にて実施
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4-5 製品画面:既読確認
「記事(トピックス)」
の既読者/未読者の
ソートが可能
「記事(トピックス)」
の既読者と既読日時
を表示
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4-6 導入形態
httpsポートのみ
外部ネットワーク
Webクライアント
オンプレ環境
DMZ
お客様ごとにハード/ソフト/
ネットワーク環境の設計/構築
を行います。
活文MIEサーバ
DRMサーバ
DBサーバ
Webクライアント
社内ネットワーク
外部ネットワーク
httpポートのみ
クラウド環境
クラウド環境
Webクライアント
活文MIEサーバ
お客様ごとにクラウド環境の
設計/構築を行います。
※SaaSは検討中。
DRMサーバ
DBサーバ
社内ネットワーク
Webクライアント
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5. 取り組み事例:
某損害保険会社における
代理店向けコミュニケーション基盤の構築
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5 取り組みの背景
■代理店とのコミュニケーション強化により顧客接点の情報を
共有し、お客様のニーズに対応する
■ 代理店が使いやすいシステムを提供し、代理店業務の
生産性の向上に貢献する
■ 業務ノウハウが属人化しており、保険会社内の人事異動は
代理店への対応に関する影響度が大きい
■ コミュニケーションデータを収集・分析し、お客様ニーズや
代理店サービスの改善等、データ活用戦略を実現する
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(ご参考)保険商品の一般的な販売モデル
保険会社
代理店
お客様接点
お客様接点の情報
加入者(消費者)
お客様接点の情報
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5-1 新システム全体イメージ
保険会社
Managed Information Exchange
商品情報の提供
参 照
A代理店用
コミュニティ
A代理店担当
代理店
A代理店
アクセス
不可
契約書の送付
質 問
回 答
B代理店担当
B代理店用
コミュニティ
B代理店
アドバイス
代理店サポート担当
補 足
全代理店共通
コミュニティ
C代理店
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5-2 コミュニケーションデータの収集・分析
保険会社
Managed Information Exchange
投稿/参照
エンタープライズ
ソーシャル
代理店
投稿/参照
・
・
・
アクセス管理
ファイルセキュリティ
分散処理基盤
解析
データ解析
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40
(ご参考)データ活用の難易度
難易度低い
公開された
アクセス可能な
Data
難易度高い
自社システム内
に存在し
取出しが容易な
Data
自社システム内
に存在し
取出しが困難な
Data
社外に存在し
アクセス不可な
Data
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5-4 ポイント
■ 代理店は便利だから使う
・ポータルに情報が集約
・必要な情報への容易なアクセス
・情報の双方向性
・保険会社からの質の高いサポート
■ 情報が蓄積する
従来はメール、電話、専用問い合わせサイト、
営業マンの個別対応等、分散していた情報がDB化
■ ナレッジとして活用する
コミュニケーションデータの収集・分析を行い、
お客様ニーズを商品・サービスに反映
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6. 取り組み事例:
某不動産販売会社における
物件情報共有システムの構築
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6 取り組みの背景
■ 個々の営業マンが獲得した「売り物件」は、社内に公開
されず、結果的に売れ残り物件が増加する傾向
■ 「売り物件」が公開されないため、「買い物件」を求める
顧客に最適な物件がありながら販売することが困難
■ 個々の営業マンの営業プロセスが見えないため、営業
ノウハウは属人化、また営業マンの評価は販売成績のみ
■ 営業マンは営業プロセスを公開しない業界特有の風習
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6-1 新システムイメージ:物件情報の共有
Managed Information Exchange
○○物件
投稿者:日立一郎
御客様の希望物件
*******
*******
タグ:3,000万円台 4LDK 港南台
営業マンA
(日立一郎)
予算:3,200万円
間取り:4LDK
場所:港南台
コメント 1:
本物件は、商談中です ・・・
コメント 2:
お客様の探している条件に適した
物件のため、
紹介したいのですが・・・
コメント 3:
今週末にお客様から回答いただく
予定です。
1月25日に結果をコメントします・・・
営業マンB
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45
6-2 新システムイメージ:物件情報の検索
Managed Information Exchange
タグ検索
~1,000万円 1,000~1,500万円
○○物件
*******
*******
1,500万円~2,000万円
1K 2LDK
港南台
3LDK
洋光台
4LDK
・・・
・・・
キーワード検索
1,800万円 洋光台
検索
日立一郎
検索
○○物件
*******
*******
・・・
人/組織で検索
○○物件
*****
*****
△△物件
*****
*****
□□物件
*****
*****
・・・
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46
6-3 新システムイメージ:営業マンの評価
Managed Information Exchange
○○物件
投稿者:日立一郎
*******
*******
タグ:3000万円台 4LDK 港南台
○○物件
コメント 1:
本物件は、商談中です ・・・
投稿者:日立一郎
*******
*******
○○物件
投稿者:日立一郎
*******
タグ:3000万円台*******
4LDK 港南台
営業プロセス評価
コメント 2:
お客様の探している条件に適した
物件のため、
紹介したいのですが・・・
コメント 3:
今週末にお客様から回答いただく
予定です。
1月25日に結果をコメントします・・・
○○物件
投稿者:日立一郎
*******
コメント 1:
*******
タグ:3000万円台
4LDK 港南台
本物件は、商談中です
・・・
コメント 2:
コメント 1:
お客様の探している条件に適した
本物件は、商談中です
・・・
タグ:3000万円台
4LDK 港南台
物件のため、
紹介したいのですが・・・
コメント 2:
コメント 1:
お客様の探している条件に適した
コメント 3:
本物件は、商談中です ・・・
物件のため、
今週末にお客様から回答いただく
紹介したいのですが・・・
予定です。
1月25日に結果をコメントします・・・
コメント 2:
お客様の探している条件に適した
コメント 3:
今週末にお客様から回答いただく
物件のため、
予定です。
紹介したいのですが・・・
1月25日に結果をコメントします・・・
コメント 3:
今週末にお客様から回答いただく
予定です。
1月25日に結果をコメントします・・・
ログ解析
マネージャ
貢献度評価
・記事の投稿数
・記事のアクセス数
・コメントの投稿数
・ファイルのダウンロード数
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6-4 ポイント
■ 営業マンは獲得した「売り物件」を新システムに公開しても
ステータスを入力することで、他の営業マンが販売できない
仕組み
■ 「売り物件」を公開することで、公開した営業マンはプロセス
評価の対象になるメリット
■ 新システム内のコメントのやり取りにより、営業プロセス
(営業ノウハウ)が見える化
■ 公平な評価を行うために「いいね!」機能は利用せず、
貢献度評価はログを解析
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7. 新システム導入・定着のポイント
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7-1 新システム導入におけるグローバル比較
CEO/CIOの判断
・企業の成長
・トップの意向
労働組合の合意
・社員へのメリット
・社員の保護
現場の協力
・現場へのメリット
・現場の風土に適合
日本企業は現場の賛同がないと新システム導入は困難
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50
7-2 新システム導入・定着のポイント
コンセプトを策定し、それを実現するための
最適なツールを選定する
業務システムとして利用することで、
ユーザが利用することに必然性を持たせる
対象業務の選定・運用ルールの作成は、
ユーザ部門主導で推進する
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7-2 新システム導入・定着のポイント
コンサルティングサービスの活用
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8. コンサルティングサービス
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8-6 コンサルティング実施項目・スケジュール
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54
最後に
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真に重要なことを優先する
第1領域
第1領域 第2領域
第1領域
第2領域
第2領域
緊急で
今は重要なこと
緊急ではないが
緊急ではないが
目標達成のために
目標達成のために
重要なこと
重要なこと
第3領域
第4領域
緊急だが
重要でないこと
緊急ではなく
重要でもないこと
If it (saying “no”) isn’t to the apparent, urgent things in your life,
it is probably to the more fundamental, highly important things.
- Habit 3 Put First Things First -
第3領域 第4領域
第3領域
第1領域
第2領域
第2領域
第3領域
第4領域
出典:スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」
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56
ご清聴ありがとうございました
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57
Prowise Business Forum in Tokyo
END
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