ALPHA GUARD TYPE

4 ALPHA GUARD TYPE-XX 施工マニュアル
TYPE−XX の概要
アルファガード TYPE−XX は、2009 年 2 月より発売開始した、アルファシリーズで第 2 弾となる 2 液型の親水性コーティング
剤です。構造的にはベースにアルファガード皮膜を形成し、トップコートにシリカ複合ポリマーを共有結合させています。これにより、
アルファガードと比較し、限りなく親水性に近づき、皮膜強度や、光沢性、持続性が飛躍的に向上していますが、硬化時間がアルファ
シリーズで最も早い為、マニュアルをしっかりと理解した上で施工に臨んで下さい。
1. 施工前の準備
・アルファガード TYPE−XX A液及び B 液 ・白ガソリン(シリコンオフ) ・人工セーム 1/4( 添付品)
・新品で上質のマイクロファイバークロス 4∼ 5 枚 ( 大型ミニバンでは、7 ∼ 8 枚程度必要な場合もあります。)
・バケツに水(5 ∼10ℓ位)
2. 磨き点検及び脱脂処理
(1)ポリッシュアップが終了したら、磨き残しや濃色車ではバフ目、オーロラマークなどが残っていないかを点検しながら、シリコンオ
フなどで 脱脂処理をして下さい。
(2)水分は禁物ですので、エアガンなどを使い、コンパウンドの磨き滓といっしょに完全に除去して下さい。
(3)黒樹脂パーツの復元もいっしょに行う場合は、マスキングを全て取り外して下さい。
3. アルファガード TYPE−XX を、ボディをブロック毎区切り、湿らせた人口セームで塗布し、すぐに拭き取る
(1)アルファガード TYPE-XX の A 液と B 液を混ぜ、10 秒以上に渡り良く振り、すぐに塗布します。
※ワゴンやミニバンにも対応できる量が入っていますが混合比が微妙な為、若干無駄な感じもするのですが全てを混ぜます。
(2)ドア 1 枚分程度の大きさにボディをブロック毎に区切り、水につけ固く絞った人口セームで塗り込みを開始します。塗り込み
方向は、上面部分は後部から前部に向け、サイド面は上から下へ向けて塗り込みます。
※TYPE-XX は人工セームに取り出す際、毎回よく振って攪拌して下さい。
※人工セームは 1 ブロックの塗布が終了したら、水でよく洗い軽く絞って同様の作業を繰り返します。
(3)拭き取りは塗布してからすばやく行い、決して放置し乾燥を必要以上に促進させないで下さい。
※ガード TYPE-XX は、エクスプレッションと違い、塗布したらすぐに拭き取るようにしないと、硬化が早い為、タイミングを逃すと
斑が出来てしまいますので、細心の注意を払って下さい。
(4)拭き取りと仕上げ拭きを交互に繰り返し、一パネルを仕上げます。
※拭き取りは新品のクロスを用い、塗布と同様の向きに作業を進めて下さい。
4. 次のパネルに移る時は、混合液を必ず良く振り、すぐに塗布、すぐに拭き取る
次のパネルに移る時は、混合液の分離を防ぐ目的で、必ず良く振り、すぐに塗布して、すぐに拭き取るようにして下さい。要領につい
ては「3」と同様です。
※拭き取りにくくなったクロスは、新しいものに替えて作業を続けます。仕上げ拭きを行ったクロスの再生は、すぐに洗濯をすれば、
数回の使用は可能です。
5. 雨天時の納車では、ポリッシャーによる水(精製水)研ぎ仕上げ
シングルポリッシャーに極細ウレタンバフを取り付け、低速で水(精製水)研ぎ仕上げを行います。これはアルコキシシランの硬化を促進
させる為と、コーティング剤の平滑性を出す為に行います。
(1)水研ぎに用いる水は水道水ではカルキ成分が残り、コンディション良く仕上がりません。必ず精製水をご使用ください。
(2)シングルポリッシャーは最も低速の (500 ∼ 700rpm) 程度で作業して下さい。水(精製水)スプレーの量は、ボンネットクラスで
3 ∼4 回プッシュ程度です。
(3)バフはコンパウンド用として使用していないものか、良く洗って乾かしたもの、又は新品を使って下さい。粒度目は細目から極細目
ウレタンバフが最適です。
(4)仕上がり目安はスプレーした水(精製水)が摩擦熱で無くなり、程よい艶が出てくれば大丈夫ですが、21やガードの時よりも時間
をかけじっくりと多目に作業して下さい。特にボンネットやルーフはさらに丁寧にポリッシュして下さい。
(5)濃色車の場合、ギアアクションポリッシャーを使用する事により バフ目やオーロラマークを付けずに済みます。
※施工後、数時間以内に雨や雪などに当たると白濁現象などが起こる場合がありますので、やむを得ず納車しなければならない時は、
必ず水研ぎ仕上げを行ってください。
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6. 仕上げ拭きと点検
水研ぎ仕上げが終了したら、乾いたマイクロファイバークロスと、お湯で濡らし固く絞ったマイクロファイバークロスの 2 枚を用意し
ます。水研ぎ仕上げした部分は埃を払う程度で構いませんが、ポリッシング出来なかった奥まった部分などは、お湯で濡らし固く絞っ
たマイクロファイバークロスでよく拭き取り、乾拭き仕上げをして下さい。一通りの作業が終わったら早めに外へ出し、自然光の下で
点検をして下さい。
7.TYPE−XX のメンテナンス
アルファガード TYPE-XX は、硬化してしまうとかなり丈夫な樹脂皮膜を形成しますので、通常のシャンプーや鉄粉除去液などではび
くともしません。また超微粒子目のコンパウンドで、ある程度磨いても、コーティング層は残っていると考えられます。時間経過と共
に、親水効果は次第に薄らいできますが、その際はアルファガード用メンテナンストリートメントで効果を持続させて下さい。
8. 塗装補修直後のコーティング作業は避けて下さい
塗装補修直後の TYPE-XX は、リフティングなどの可能性があり大変危険です。特にボカシ処理をした所がある場合、完全に溶剤が
抜けて安定するまで2ヶ月程度待ってもらうのが無難です。また、ボカシ作業が無く、パーツの丸塗りを行なった所でも 最低一週間位
の乾燥期間を設けてからコーティング補修の施工をして下さい。
9. 作業後の片付けと納車の注意点
作業で使用したコーティング剤塗布用人口セームは、再生が出来ませんので廃棄して下さい。TYPE-XX の最初に拭き取りに使用し
たマイクロファイバークロスはすぐに洗っても多少ゴワゴワしてしまいますので、再度の拭き取りには使用できません。廃棄するかウ
エスなどに活用して下さい。バフや仕上げで使用したマイクロファイバークロスは、すぐ洗っていただければ再使用可能です。尚、雨
や雪が降っている時の納車は極力避けて下さい。
※作業終了後、6 時間以内で雨や雪に当ってしまうとシミができてしまう事があります。やむを得ず納車する場合は、降り止んだ後に
すぐ水を拭き取るようお願いして下さい。
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