[Report]ベトナム銘柄レポート_ダナン・ゴム(DRC)、南部

<顧客配布資料> ベトナムレポート
ベトナム 個別銘柄 レポート
作成:2014年11月14日(金)
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大手タイヤ・メーカー2 社の 2014 年第 3 四半期および年初来 9 ヶ月間決算
―ダナン・ゴム(DRC)、南部ゴム産業(CSM)―
ダナン・ゴム(DRC)の会社概要
前身が米軍のタイヤ再生工場からスタートした、ダナン・ゴム(DRC)は、自転車、バイク、自動車、
トラック、特殊車両用のタイヤ、チューブの生産、販売を手掛ける大手タイヤ・メーカーです。
DRC は、ベトナムのタイヤ業界のトップ 3 の一角を占めており、タイヤの国内市場シェア(2013 年)
は、南部ゴム産業(カシュミナ、CSM)に次ぐ第 2 位となっています。
小型・大型トラック、特殊車両用のタイヤ製品に強みを持っており、その国内シェアは、第 1 位を誇
っています。昨年、ラジアル・タイヤ工場の第 1 期工事が完了し、国内メーカーとして初めて、ラジア
ル・タイヤの生産を始めました。
ダナン国際空港とティエン・サ海港に近接した、ベトナム中部の中央政府直轄市、ダナン市に、DRC
は本拠地を構えています。
ダナン・ゴム(DRC)の 2014 年第 3 四半期および年初来 9 ヶ月間決算
2014 年第 3 四半期の売上は前年同期比 26%増の 7916 億ドン、売上原価は同 37%増の 6322 億ドン、
売上総利益は同 5.2%減の 1594 億ドン、税引前利益は同 31%減の 828 億ドンの増収減益決算となって
います。
年初来 9 ヶ月間の売上は前年同期比 16%増の 2 兆 3372 億ドン、売上原価は同 20%増の 1 兆 8022 億
ドン、売上総利益は同 4.7%増の 5350 億ドン、税引前利益は同 14%減の 3198 億ドンの増収減益決算と
なっています。
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ニュース証券株式会社 【関東財務局長(金商)第138号】
加入協会
主な事業
日本証券業協会
金融商品取引業
外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス
ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、 上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に
て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.10%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外
国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。
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増収に寄与した大きな要因は、ラジアル・タイヤの生産能力が、今年 6 月末に、30 万本から 60 万本
に拡大し、ラジアル・タイヤの売上が伸びたことです。
一方、減益要因は、ラジアル・タイヤ工場が立ち上がってから、あまり時間が経っていないことから、
損益分岐点をまだ下回っていること、バイアス・タイヤ工場を、バク・マイ・アンから、リエンチウ工
業団地に移転したことによる一時的な費用が、2014 年第 3 四半期に計上されたことが影響しています。
この移転費用は、一時的な費用であり、第 3 四半期の利益率の縮小は、一時的なことと考えています。
ダナン・ゴム(DRC)の直近 1 年間の株価の動き
直近 1 年間のダナン・ゴム(DRC)の株価と VN 指数の動きを比較してみますと、DRC の株価は、
今年 6 月末までは、概ね VN 指数と連動していましたが、7 月以降は、DRC が VN 指数を大きくアウト
パフォームしている状態が続いています。しかも、競合会社の南部ゴム産業(CSM)の株価に対しても、
アウトパフォームしています。国内のトラック・タイヤ市場は需要超過状態にあり、トラック用タイヤ
生産でシェアトップの DRC が、CSM よりも市場で相対的に高く評価されていると考えています。
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ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、 上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
投資ガイド及び契約締結前交付書面をよくお読みいただき、商品特性やリスク及びお取引ルール等を十分ご理解の上、投資家ご本人様の判断に
て行ってください。ベトナム株式へのご投資には、 取扱手数料(【対面取引の場合】約定代金×2.10%(最低手数料800,000ドン)、が必要です 。外
国株式の売買にあたり、円貨と外貨を交換する場合には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします。
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南部ゴム産業(カシュミナ、CSM)の会社概要
1976 年に設立された南部ゴム産業(カシュミナ,CSM)は、タイヤ・タイヤ・チューブ生産において、
国内トップシェアを誇っているタイヤ・メーカーです。
自転車、バイク、自動車、トラック、特殊車両用のタイヤ、チューブを生産し、全国に張り巡らして
いる代理店および直営店を通じて、製品を販売しています。
ラジアル・タイヤの新工場は、今年 7 月後半から生産が始まりましたが、その生産量は新工場の年間
生産能力の 10%程度に留まっています。
カシュミナもダナン・ゴムも売上の大部分は国内からですが、カシュミナの売上に占める輸出比率は、
ダナン・ゴムよりも高く、日本、ドイツ、東南アジア諸国に輸出を行っています。
南部ゴム産業(カシュミナ、CSM)の 2014 年第 3 四半期および年初来 9 ヶ月間決算
2014 年第 3 四半期の売上は前年同期比 0.4%減の 8018 億ドン、売上原価は同 1.2%増の 5909 億ドン、
売上総利益は同 4.7%減の 2109 億ドン、税引前利益は同 15%減の 783 億ドンの減収減益決算となって
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年初来 9 ヶ月間の売上は前年同期比 2.7%減の 2 兆 2702 億ドン、売上原価は同 3.3%減の 1 兆 6580
億ドン、売上総利益は同 1.1%減の 6122 億ドン、税引前利益は同 6.9%減の 3178 億ドンの減収減益決算
となっています。
国内では、小型トラック向けのバイアス・タイヤの需要が伸び悩む一方で、大型トラックのタイヤが、
バイアス・タイヤからラジアル・タイヤへの転換が進んでいます。CSM のラジアル・タイヤ新工場は、
7 月後半から生産が始まったばかりで、2014 年第 3 四半期および年初来 9 ヶ月間の売上に、ほとんど寄
与しなかったことが減収の一因と考えています。また、新工場の減価償却費と設備投資に伴う金利負担
の増加が減益に影響しています。
しかし、昨年来、原材料の天然ゴム価格は、低下傾向が続いており、2014 年第 3 四半期の EBITDA
利益率は、前年同期の 18.99%から 19.42%へ拡大しています。
南部ゴム産業(カシュミナ、CSM)の直近 1 年間の株価の動き
直近 1 年間の南部ゴム産業(カシュミナ、CSM)の株価と VN 指数の動きを比較してみますと、CSM
の株価は、今年 6 月末までは、概ね同指数と連動していましたが、7 月以降は、CSM が同指数を大きく
アウトパフォームしている状態が続いています。
2015 年の見通し
トラック用タイヤの国内需要は、ひっ迫しており、生産能力が向上するにつれて DRC、CSM 両社の
ラジアル・タイヤの売上は増加すると予想しています。
原材料の天然ゴム価格は、供給過剰から低迷が続いています。また原油価格が下落していることから、
合成ゴム価格も弱含んでおり、タイヤ製造メーカーの DRC と CSM には、まだ追い風が吹いています。
海外株調査室
小畑 直樹
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外国株式は、価格変動リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、会計基準変更リスク、流動性リスク、取引相手先リスク(カウンターパーティーリス
ク)、機会損失、その他リスクがあります。ご投資をする際には、 上記価格変動及び為替変動により投資元本を下回るおそれがありますので、約款・
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