参考資料C

磁粉探傷試験 Magnetic Particle Testing


鋼材(強磁性体)の表面欠陥を検出するもの
鋼橋ではき裂検出のため溶接部を対象に実施
極間法による湿式蛍光磁粉探傷
電磁石式磁化装置
磁粉指示模様
ブラックライト
磁粉検査液
探傷方法
①電磁石により検査面を磁化する.
磁束線
S
N
S
N
②表面きず部で磁束が漏洩し,磁極が発生
③きず部に蛍光磁粉を吸着させる.
漏洩磁束
N
磁極
NS
S
蛍光磁粉
N
S
④ブラックライトによる蛍光磁粉の観察
ブラックライト
※ブラックライト:紫外線照射灯
超音波探傷試験 Ultrasonic Testing


溶接部の内部欠陥を検出するもの
鋼橋では完全溶込み溶接部を対象に実施
斜角探触子(屈折角70°)による超音波探傷
超音波探傷装置
Wf
Wf
70°
斜角探触子
Wf:ビーム路程(きずまでの距離)
超音波とは
超音波:周波数20KHz以上の音波
可聴音:周波数20Hz∼20KHzの音波
超音波になると音の伝達に指向性が生まれ,
反射源の方向が特定できる.
鋼材の探傷では,2MHz∼数十MHzの周波数が使用されている.
探傷方法(斜角探傷)
①超音波を鋼材内部に斜め入射する. ③ビーム路程から表面距離,深さを計算
超音波
100%
50%
Wf=50mm
0
50mm
100mm
屈折角:70°
②空隙など固体の不連続部で反射する.
検出欠陥
音速:3230m/s
Yf=Wf×sin70°=47mm
df=Wf×cos70°=17mm
Yf
70°W f
df