連続確率分布

「連続的な確率分布」
キーワード
• 連続的な確率変数 (p.42)
• 確率密度関数 (p.42)
• 平均(平均値、 期待値)、 分散 (p.48)
目標 : 語句の意味と求め方について理解する!
1
連続的な確率変数と確率密度関数
2
復習
例:
: 離散的な確率変数
試行:サイコロを1回投げる
(1より大きく4以下の目がでる確率)
単純に加えればよい!
3
: 連続的な確率変数
試行 : 100m走り、何秒かかるか調べる
事象
: t 秒かかった
時間 t
…
12秒
12.25秒 12.5秒
13秒
…
根元事象をすべて書く事はできない!
連続的な確率変数に対して、確率分布を次のように定義する。
4
定義 (確率密度関数) : (⇒ 教科書 p.42)
連続的な確率変数
が、任意の
に対して
重要 : 定義は覚えよう!
となるような関数
確率変数
の確率密度関数といい、
をもつとき、
を
は確率分布
に従うという。
5
: 離散的な確率変数
: 連続的な確率変数
確率を積分で定義する!
6
確率変数の範囲について (⇒ 教科書 p.43 )
この部分
などで定義してもよい(定理2.4( ⇒ p.44 )で詳しく解説 )。
が
や
が
のときは等号なしの不等号となる
7
定理 2.4:
(⇒ 教科書 p.44)
連続的な確率変数 X の確率密度関数を f (x) とするとき,
次の式が成立する。
(1)
定理は証明を理解して、結
果を使えるようになろう!
(2) 任意の実数 a に対して
(3) 任意の実数
に対して
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【証明】
(⇒ 教科書 p.44)
(1) 全事象を
とすると、
(2)
を求めるため、
(ただし、
)を考える。
全事象
9
(2) の証明のつづき:
のとき積分する領域が小さくなり、値が
に近づく。これを式であらわすと、
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(3) の証明:
と
(2)より
は排反事象
の値はゼロ
他の式も同様に求める事ができる。 (証明終)
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(⇒ p.45)
(2) 省略
積分する範囲で関数が異なるので注意!
12
(⇒ p.45)
重要 :初めは解答を
見ないで考えよう!
13
(⇒ p.46)
積分する範囲で関数が異なるので注意!
14
例題18の続き:
(⇒ p.47)
15
(⇒ p.47)
重要 :初めは解答を
見ないで考えよう!
16
平均(平均値、 期待値)と 分散
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定義 (平均(平均値、期待値)、分散) : (⇒教科書 p.48)
連続的な確率変数
を
の確率密度関数を
とするとき、
の平均(平均値または、期待値)という。また
(ただし、
) を
の分散という。
重要 : 定義は覚えよう!
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平均、分散の説明
:
(⇒ 教科書 p.48の下)
分散
平均
(意味):
平均 ⇒
の分布の平均的な値
(意味):
(ミュー)の記号
分散 ⇒
分散の正の平方根
といい、記号
の分布のちらばり具合
(シグマの2乗)の記号
を
の標準偏差
を使う事が多い。
平均 :
(左のグラフでは0)
標準偏差 :
19
平均、分散の説明
: (⇒ 教科書 p.48の下)
2つのグラフの平均 : 0 (平均が等しい!)
⇒ 青のグラフの分散
とする。このとき、上のグラフでは
⇒ 緑のグラフの分散
となる。
※ 分散の値が小さい方が平均の周りに多く値が
分布している。
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定理 2.5:
(⇒ 教科書 p.49)
連続的な確率変数
の確率密度関数を
とし,
定理は証明を理解して、結
果を使えるようになろう!
とするとき、
が成立する。
2乗の付いている位置に注意!
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【証明】: (⇒ 教科書 p.49)
2乗を展開する
全体の無限積分を個々の部分積分に分ける事ができる
とすると、
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証明のつづき:
平均の定義
定理2.4 (1)
(証明終)
⇒
の 1次のモーメント
⇒
の 2次のモーメント
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定理 2.6:
(⇒ 教科書 p.50)
を定数とするとき、次式が成立する。
(1)
(2)
定理は証明を理解して、結
果を使えるようになろう!
【略証明】:
(1)
(平均の定義)
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(⇒ 教科書 p.50)
個々の部分積分に
分ければよい。
⇒ 平均の定義
教科書 p.48
⇒ 定理2.4 (1) p.44
25
(⇒ 教科書 p.50)
(2)
(定理2.5)
平均の定義 p.44
定理2.4 (1) p.44
定理2.5 p.49
(1)の結果と合わせればよい。 (証明終)
26
(⇒ p.51)
平均
積分する区間に注意!
分散
標準偏差は
(解終)
27
(⇒ p.51)
1
1
2
-1
-1
28
(⇒ p.52)
確率分布
(⇒ p.46)
平均
積分する区間に注意!
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(⇒ p.52の真ん中)
部分積分
適用する
平均の値
適用する
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(⇒ p.52
からp. 53)
部分積分 ( 2回やる )
分散
定理2.5 (p. 49)を用いる
分散の値
標準偏差の値=1
(解終)
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