■指数平滑(exponential smoothing) ●指数平滑法とは 「ブラウン(R.G.Brown)により始められた移動平均法の一種である。例えば t 月の需要量をλ(t) とするとき,指数平滑法による平均需要量 X (t ) X (t ) (1 ) X (t 1) で求められる.ここにαは平 滑(化)定数と呼ばれ、0<α<1 の範囲内に適当に定めた定数である.」(JIS Z 8121) 指数平滑法とは、現在に近いデータをより重視して、時系列データの予測をする際に利用される。 予測値は、 「前の期の誤差に一定のウエイト(α)をかけて、その値に 1 つ前の予測値を加えたもの を、次の期のあたらしい予測値とする」ことで求められる。 指数平滑法による予測値は、 次の予測値 yi+1=(1つ前の実測値 xi-1つ前の予測値 yi)×平滑化係数α+1つ前の予測値 yi =平滑化係数α×1つ前の実測値 xi+(1-平滑化係数α)×1つ前の予測値 yi 前の期の誤差 ei=1つ前の実測値 xi-1つ前の予測値 yi 平滑化指数αが大きいほど現在に近いデータ(実測値 xi)を重視し、平滑化指数αが小さいほど過去 のデータも重視することを意味する。平滑化指数αは過去のデータに対する予測値の誤差 ei が小さくな る値を求めて決定する。 ●指数平滑分析ツール 指数平滑分析ツールにより、指数平滑という手法を使って、時系列データの平滑化を行うことができ る。 指数平滑分析ツールでは、そのダイアログで、 「減衰率」を設定するようになっている。 減衰率は 減衰率=1-平滑化係数α であるので、 次の予測値 yi+1=平滑化係数α×1つ前の実測値 xi+(1-平滑化係数α)×1つ前の予測値 yi =(1-減衰率)×1つ前の実測値 xi+(減衰率)×1つ前の予測値 yi として計算される。 ●指数平滑分析ツールの例題 上記の手順で解析した事例は下記の Excel ファイルを参照のこと。 →Excel 指数平滑分析ツール 例題 参照 ●参考情報 Excel による指数平滑法 Excel による指数平滑法の解析手順は、次の資料を参照のこと。 → http://hitorimarketing.net/tools/forecasting_exponential-smoothing.html 参照 -1-
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