塗工紙「オーロラコート」の品質を改良 ~省電力型 UV 印刷への適性を向上~ 2014 年 10 月 15 日 日本製紙株式会社 日本製紙株式会社(社長:馬城文雄)は、当社の上質塗工紙の代表銘柄である「オーロラ コート」の省電力型 UV 印刷(注 1)への適性を向上させました。 枚葉印刷市場では、小ロットかつ短納期で仕上げる仕事が増加しており、省電力型 UV 印刷 機の導入が進んでいます。一般的に省電力型 UV 印刷は、低温時における専用インキのタッ ク(粘り気)が、油性インキに比べて大きく上昇するという特徴があり、特に表面に光沢を持 たせたグロス系塗工紙は紙の平滑性が高い分、冬場を中心にピッキング(注 2)のトラブルが 発生しやすくなります。 今回、印刷機メーカーや印刷資材メーカーのご協力のもと当社の技術力を生かし、「オー ロラコート」の表面強度を上げる対応を行うことで、ピッキング耐性を向上させ、省電力 型 UV 印刷を想定した品質を実現しました。また、表面強度を上げると油性インキが乾燥し にくくなるという課題も克服し、油性印刷、UV 印刷、双方の印刷条件で適応する用紙とな っています。 品質を改良し、さらに幅広い印刷適性を持つようになった「オーロラコート」をはじめ、 今後も特長ある製品開発を通じて、お客様の幅広いニーズに応えていきます。 注 1 省電力型 UV 印刷 UV 印刷とは、紫外線を照射することにより硬化乾燥する UV インキを使用して行 う印刷のことで、油性インキに比べて乾燥が早いという特徴があります。 省電力型 UV 印刷は、従来型の UV 印刷に対し、高感度 UV インキと省電力 UV シ ステムを組み合わせた新しい UV 印刷の総称です。従来型の UV 印刷用インキに比 べ、油性インキに近い仕上がりを実現するインキが開発され、印刷用紙を中心とす る商業印刷への導入が飛躍的に増加しています。 印刷機メーカーは省電力型 UV システムの技術革新を進めており、代表的なものに、 株式会社小森コーポレーションの「H-UV」があります。 注 2 ピッキング 印刷時に紙の表面がむけてしまうこと。 以上
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