移民研究年報 - 日本移民学会

編集委員会より 『移民研究年報』第 23 号 原稿募集のお知らせ
『移民研究年報』第 23 号(2017 年 6 月発行予定)への論文・研究ノートの募集について
ご案内いたします。
特集テーマは、2016 年度研究大会に連動して「移民と難民」です。下記の趣意文をご参
照下さい。
特集: 移民と難民
2015 年に起きた、中東やアフリカからヨーロッパ各国への大量の避難民の流入
は、欧州難民危機とも呼ばれ、世界中の注目を集めた。難民の問題をこのヨーロ
ッパにおける危機だけに代表させてはならないが、このニュースはあらためて私
たちに、人の移動が何によって引き起こされ、移動の過程で何が起こり、移動し
た先でどのようなことが待ち受けているのかについて考えさせた。
移民研究は、「難民」とどう向き合うことができるだろうか。
今まさに起こっている問題に対して、現場に身を置くかたちで取り組むことが
できる専門領域もあるだろうが、別のかたちでの向き合い方をする専門性もある
だろう。人々の移動が、現代的な課題を突きつけている現在、会員それぞれの立
場から「難民」を思考するような特集を組んでみたい。
論じるための観点をいくつか例示してみよう。一つには歴史的な視点。過去、
禍いや迫害のために根拠地を離れて流浪した人々は多い。たとえば、第二次世界
大戦後の「引揚げ」の問題などをここに加えてみると何が見えてくるだろうか。
用語の点検も必要だろう。「移民」「難民」あるいは「亡命」という用語は異なる
ニュアンスを持つが、実態を考えたとき、これらの弁別はそれほど容易ではない。
「用語」が覆い隠している問題があるのではないか。人の移動にかかわる自発/
強制という対比の軸も、再考の起点になりえよう。移民は自発的であり難民が強
制的だと、はたして言うことができるのだろうか。
もちろん、ここに例示した観点はほんのわずかに過ぎない。移民研究は「難民」
「難民問題」をどのように考えうるか。時代的にも、地域的にも多様な専門性を
もつ会員からの積極的な投稿を期待したい。
また、特集に限らず、一般の論文・研究ノートの原稿も募集しております。投稿要領な
どの詳細は、日本移民学会ホームページおよび『移民研究年報』最新号をご参照ください。
● 原稿提出は以下の要領でお願いいたします。
【投稿期間】9 月 15 日~9 月 30 日(当日消印有効、締切厳守)
投稿希望者は提出資料一式(下記 a~c)を印刷して期限までに編集委員会宛に郵送する。
また同時に、印刷物と同じ内容のファイルを E-mail にて編集委員会宛に送信する。(ファ
イルは PDF 形式が望ましい。)
a.申込書:以下のリンクからダウンロードして記入する。印刷は 1 部。ファイル名は「[投
稿者氏名]○○号申込書.pdf」とする。(例)山田太郎23号申込書.pdf
申込書のダウンロードはこちら(PDF)
b.原稿:詳細は執筆要領(以下のリンクからダウンロード)に従う。印刷は 3 部。ファイル
名は「[題名の先頭 10 文字全角].pdf」とする。(例)戦後70年の中南米に.pdf
原稿には氏名・所属・肩書など投稿者が特定できる文言は記入しない。
執筆要領のダウンロードはこちら(PDF)
c.当該年度の年会費支払証拠のコピー1 部。ファイル名は「[投稿者氏名]2016領収書.pdf」
とする。
(例)山田太郎2016領収書.pdf ファイル形式は.jpg(写真)でも良い。
【編集委員会連絡先】
〒464−8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院文学研究科 日比嘉高研究室気付 『移民研究年報』編集委員会
E-mail: [email protected]