第7章 市街化調整区域における開発許可を受けた 土地以外での建築等の制限(法第 43 条) 1.制限の内容 市街化調整区域のうち、開発許可を受けた開発区域以外の区域では、市長の許可を受けなければ次 に掲げる建築物以外の建築物を新築し、又は第一種特定工作物を新設してはならず、また、建築物を 改装し又は用途変更をして次に掲げる建築物以外の建築物にしてはいけません。 ① 農林漁業の用に供する建築物又は農林漁業に従事する者の居住する住宅(p10.2 章-2 参照) ② 公益上必要な建築物(p11.2 章-3 参照) ・したがって建築行為のうち増築及び移転は制限の対象外となります。 2.制限の特例 ただし、次に掲げる建築物の新築・改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設について はこの限りではありません。 ① 都市計画事業の施行として行う建築物又は第一種特定工作物 ② 非常災害の応急措置として行う建築物又は第一種特定工作物 ③ 仮設建築物 ④ 法第 29 条第 1 項第 4 号から第 9 号までに掲げる開発行為、又は旧住宅地造成事業に関する法 律第 4 条の認可を受けた住宅地造成事業の施行として行う開発行為が行われた土地の区域内にお いて行う建築物又は第一種特定工作物 ⑤ 軽易な行為で次に掲げるもの ア 既存の建築物の敷地内で行う車庫等の附属建築物 イ 10 ㎡以内の改築又は用途の変更 ウ 法第 34 条第 1 号に規定する建築物(延べ面積が 50 ㎡以内のもの(これらの業務の用に供す る部分の延べ面積が全体の延べ面積の 50%以上のものに限る))で当該市街化調整区域に居住 するものが当該業務を営むために行うもの エ 土木事業等で一時的に使用するための第一種特定工作物の新設 3.許可基準 市長は、次に掲げる内容に該当するものでなければ、1.の許可をしてはなりません。 1) 許可申請に係る建築物等の敷地が政令第 26 条、第 28 条及び 29 条に規定する基準に適合してい ること。 2) 地区計画又は集落地区計画の区域(地区整備計画又は集落地区整備計画が定められている区域に 限る)においては、申請に係る建築物又は第一種特定工作物の用途が計画に定められている内容に 適合していること。 3) 申請に係る建築物又は第一種特定工作物の用途が次のいずれかに該当していること。 - 75 - ① 法第 34 条第 1 号から第 10 号まで又は令第 36 条第 1 項第 3 号ロからホまでに規定する建築物又 は第一種特定工作物 ② 周辺における市街化を促進するおそれがないと認められ、かつ、市街化区域内において建築等を 行うことが困難又は著しく不適当と認められる建築物又は第一種特定工作物で開発審査会の議を 経たもの(法第 34 条第 14 号) 4.許可の特例 国・県又は本市が行う建築物、第 1 種特定工作物については、協議成立をもって許可とみなされま す。 5.許可申請 1.により、市長の許可を受けようとする者は「建築物の新築、若しくは用途の変更又は第一種特 定工作物の新設許可申請書」(省令別記様式第 9)を提出して行います。 表 7-1.都市計画法第 43 条第 1 項の許可申請に係る提出書類 提 出 書 類 備 考 欄 1 申請書 2 土地登記簿謄本 全部事項証明書 関係権利者の同意書 申請者と土地の所有者が異なる場合 3 現況写真(4 方から) 当該土地を赤線で枠取りすること 4 位置図(案内図) 5 公図(写し) ・ 縮尺 1/1,500 又は 1/2,500 程度 ・当該土地を赤線で枠取りをすること ・原本と等縮尺とすること ・当該土地は赤線で枠取りすること 6 配置図 ・縮尺 1/500 以上 ・敷地の現況も明示すること(排水施設の位置、寸法、 種類、水の流れの方向、吐口の位置、放流先の名称、が け及び、擁壁の位置)。 7 求積図 縮尺 1/1,000 以上 8 建築物の平面図 縮尺 1/500 以上 9 建築物の立面図 ・縮尺 1/200 以上 ・2 面以上作成すること 10 手数料領収済通知書の 写し その他市長が必要とす る書類 - 76 - 確 認 建築物の新築、改築若しくは用途の変更又は第一種特定 工作物の新設許可申請書 建 築 物 都市計画法第43条第1項の規定により、第一種特 定工作物 の許可を申請します。 年 月 日 の 新 築 改 築 用途の変更 新 設 ※手数料欄 潟上市長 石川 光男 様 許可申請者 住所 氏名 印 1 建築物を建築しようとする土地、用途の変 更をしようとする建築物の存する土地又 は第一種特定工作物を新設しようとする 土地の所在、地番、地目及び面積 2 建築しようとする建築物、用途の変更後の 建築物又は新設しようとする第一種特定 工作物の用途 3 改築又は用途の変更をしようとする場合 は、既存の建築物の用途 4 建築しようとする建築物、用途の変更後の 建築物又は新設しようとする第一種特定 工作物が法第34条第1号から第10号 まで又は令第36条第1項第3号ロか らホまでのいずれかの建築物又は第1種 特定工作物に該当するかの記載及びその 理由 5 その他必要な事項 ※ 受 付 ※ 許 可 に 付 し た 条 件 ※ 許 可 番 番 号 号 年 月 日 潟都建収第 号 年 月 日 潟都建発第 号 備考 1 ※印のある欄は記載しないこと。 2 「その他必要な事項」欄には、建築物の新築、改築若しくは用途の変更又は 第一種特定工作物の新設をすることについて他の法令による許可、許可等を要 する場合には、その手続きの状況を記載すること。 - 77 -
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