会話は相手との関係作りのツールです。 会話には情報伝達の役割に加えて,「あなたと聞き手との関係を作る」という もうひとつの役割があります。ささいな部分ですが,細部によってあなた全体の印象が決まってきます。 例えば,mustという助動詞を使っても,have toという慣用句を使っても大まかな意味は変わりません。 しかし,前者には後者にはない「強い語気」があります。この微妙な語感であなたへの印象が形成されます。 このレッスンでは,「会話のペース・表現を整えられる・相手との関係作りに役立つ」英語をマスターしましょう。 会話のテンポを整える 会話と会話の間,会話を始める前,ちょっと一呼吸置く,会話のスピードを整える時,ごまかしたい時 ….会話に微妙なニュアンスを与えます。 You know, ねぇ, Annnn えー, Well…. えーっと uh-uh うんうん, kind of そんなような… let's see… どれ, sort of そんなような… so, それで, だから 肯定も否定もしない,抽象的な表現 強すぎる意見を持つことは危険です。否定も肯定もせず,じっくり相手の意見を聞く事は相手に敬意を払うのと 同じ事です。時に抽象的な表現で,相手に対する自分のスタンスを整えましょう。 It could be かもね That's one way それもひとつだね That's a thought それもありだよね might have been so そうだったかもね It's possible 可能だよね could have been so 可能だったかもね might be たぶんね would be そうかもね 相手に反対意見を述べる時に言う表現 会話はキャッチボールです。相手に同意するだけでは成り立ちません。あなたの考えを伝える事も相手にあなたを 知ってもらうために必要です。しかし,言い方に気をつけないといい人間関係は気づけません。 I don't think ~とは思わない May I suggest 提案してもいいですか I am afraid 悪いのですが… My opinion is 私の意見は I have to say 言わなくてはならない I personally think 個人的には I agree with you 同意します I am OK with ~は大丈夫です I am fine with ~は大丈夫です 相手に同意する時 部分的には同意するが,一部分自分の意見が違う時 少し難しいですが,部分的に同意しながらも異なる意見,またその逆を表現して,相手の理解を得ましょう。 I partially agree with you,but… 部分的には同意しますが… I have a different opinion in that.. ~という点で違う意見を持っています I am basically OK with you, but 基本的にはあなたに同意します,しかし At some point, I agree ある点では同意します I have the same idea with a different approach 考えは同じですが,やり方が違います ●全体的に言えるポイントは,what's your job? What's your hobby?など,ダイレクトな表現は避ける事です Business Application ビジネスで今日の英語を使ってみよう 先にも述べたように,会話には情報伝達の役割に加えて,「あなたと聞き手との関係を作る」という 役目があります。ビジネスにおいて,誰でも「知っている相手」と仕事がしたいはずです。 また,考え方が違う人と同じ目標を目指すのは容易ではありません。意見の相違はコミュニケーションで 埋めましょう。そのためには相手とは意見が異なる点を上手に伝える必要があるのです。 Business Application Case あなたは,あるプロジェクトのマネージャーです。 プロジェクト完成の納期まで1ヶ月。このプロジェクトもいよいよ佳境です。 ここである問題が発生しまじめました。プロジェクトのファイナライズのために, チームは残業をせざるを得ない状況に追い込まれていました。にも関わらず,プロジェクトスポンサーのCFOが プロジェクトバジェットが決められているため,残業代を認めないという意向をあなたに伝えてきました。 あなたはプロジェクトスポンサーのCFO, Mr Alexとミーティングを設け,残業代を認める事を提案しようとしています。 CFO : It's nice to see you, (あなたの名前) You : Thank you for this meeting, Mr Alex. CFO : So, do you have any problem with the project? You : Yes. I have to say that our team's workload is over our forecast. As a result, I think we should admit some over time fee. For the legal point of view, I would like to propose some additional budget for the over time. CFO : I understand, but our budget is limited, like I told you. You : I agree with you, but not paying over time is illegal, and we may have to face another risk. CFO : it could be… You : I understand that keeping the budget is important, but legal compliance is more important. CFO : I understand your point. I have a different opinion in that this budget should be kept for our profit, but… I could be…a big risk… You : You are not wrong, but it is better to think of the risk. CFO : OK…it seems better to accept your proposal. I will bring this issue to the steering committee. You : Thank you, Mr Alex. ポイントは… 1 we,usを使う。「自分ひとりではない」「みんなが」という意味を強めます。 個人プレーではなくて,このプロポーザルを提案する事で,we = 私たちが得をするという事です。 簡単に見えますが,これはとっても重要です☆是非we usを使って下さい。 2 名前を呼ぶ。この場合, CFOをMr.Alexと呼んでいます。Youで呼ぶよりも名前を呼ぶ事は 相手との信頼関係を築く上で適している呼称方法です。 みなさんも,「あなた」や「お前」なんて呼ばれるより,名前で呼ばれた方が相手を信頼しますよね。 3 相手の意見を受ける。I understandやYou are not wrong,I agree with youなど 相手の意見へのある程度の同調を示す表現を使いましょう。相手はCFOです。 相手の意見を部分的に受け入れる事は相手の存在を認めるのと同じ事なのです。
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