LC-FTMSによる総脂質分析

LC-FTMSによる総脂質分析
生体内にはリゾホスファチジルコリン(LPC)、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、スフィンゴミエリン(SM)、
トリグリセリド(TG)等の様々な脂質が存在します。
CERIでは、精密質量の測定が可能なLC-FTMSによる脂質のプロファイリング分析を実施しています。
高分解能MSによるスペクトル取得
ラット血清の2Dマップ
LPC 18:2, +2 isotope
(m/z 522.347)
LPC 18:1
(m/z 522.355)
PC 34:2, +2 isotope
(m/z 760.577)
TGs
PC 34:1
(m/z 760.585)
PCs/PEs/SMs
TG 52:3, +2 isotope
(m/z 876.793)
LPCs
TG 52:2
(m/z 876.801)
m/z値の近いピークも個別に検出することが可能です。
使用装置:LTQ Orbitrap XL (Thermo Fisher Scientific)
使用カラム:L-column2 ODS Metal-free (2×150 mm, 3 μm, CERI)
4.00E+08
Area
ラット血清から検出された成分とピーク面積値
2.00E+08
0
1-LPCs
1-LPCs
2-LPCs
PCs
2-LPCs
PEs
PCs
PEs
TGs
SMs
SMs
TGs
etc...
前処理における再現性 (n=3)
<血清(代表成分)>
LPC 16:0 PC 34:2
C.V.(%)
0.8
4.0
連続5回測定における再現性
<血清(代表成分)>
<肝臓(代表成分)>
TG 52:3
2.5
LPC 16:0 PC 38:4
C.V.(%)
8.8
6.3
TG 52:3
1.6
C.V.(%)
LPC 16:0 PC 34:2
2.2
2.9
TG 52:3
1.8
前処理・測定ともに高い再現性が得られます。
生体試料(血液や臓器等)の他、様々な試料で前処理から対応します。お気軽にご相談ください。
〔お問合せ先〕
一般財団法人化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所 担当:屋形・石田・尾崎
〒345-0043 埼玉県北葛飾郡杉戸町下高野1600番地
TEL: 0 4 8 0 ( 3 7 ) 2 6 0 1
FAX: 0480(37)2521
〔e-mail〕 c a c - b i o @ c e r i . j p 〔HP〕 h t t p : / / w w w . c e r i j . o r . j p
2014.8