17.7.8 杉並区広報課 「スペシャルオリンピックスを通じてみつめよう!自分たちの生き方」 中学生が SO 日本・細川理事長から学びました ―Xbox を活用したオンライン授業! 今日、区立中瀬中学校(下井草4)で、1年生85人が、 「スペシャルオリンピックス(略称「SO」」) をテーマとした学びを深めるため、Xbox を活用したオンライン授業のかたちで、NPO 法人スペシ ャルオリンピックス日本・理事長の細川佳代子(細川護熙元総理夫人)さんを講師に、対話式の 授業を受けました。 中瀬中学校の1年生は、「福祉」を総合的学習の時 間のテーマとしており、7月に入ってからは 、知的発達 障害のある方々が日常的なスポーツを通じ、自立と 社会参加を目指す国際的な組織「スペシャルオリンピ ックス」について学んでいます。 これまで2回にわたり、ビデオをみたり、 SO 日本の 事務局や去る2月に長野で開催された SO 冬季世界大 会のボランティアの方などから実際に話を聞いたりして 学習してきました。そして、3回目となる今日は、これま で学んだことから、SO・障害・ボランティアなどについて 疑問に感じたことについて、先 般マイクロソフト株式会社から 寄贈を受けた家庭用ゲーム機 「Xbox(エックスボックス)」及び Xbox を利用したテレビ会議システム「Xbox ビデオ チャットキット」を活用して、SO 日本理事長の細川佳代子さんにお話を直接聞く ことになったものです。 SO 日本は、かねてよりマイクロソフト社から支援を受けており、Xbox の寄贈も 受けていたこと、その一方で、“盛大に開催されたSO 世界大会に続き、多くの人 に、知的障害や SO への理解を深めてもらうため「教育プログラム」を展開しよう” と、方法を模索していました。そんななか、Xbox が杉並区の全小中学校に寄贈 されたこと、そして、中瀬中では、1年生に「「福祉」について学ぶことを通じて、 「自分自身の生き方を見つめなおすきっかけづくりをしたい」と考えていたことか ら、本日の授業が実現することになったものです。 午前 11 時前、コンピュータ室に、全1年生85人が集りました。代表の15人が、 全員から取ったアンケートから抽出した代表的な質問を一人1問、細川さんにお 聞きしていきます。 黒板前のスクリーンに、にこやかに細川さんが登場すると、大きな拍手が沸き 起こりました。生徒たちの「なぜ理事長をしているのですか?」「知的障害者についてどう思いますか?」と いった質問に、ひとつひとつ 丁寧に答えてくださいます。「14年前に新聞で10 歳の女の子がSO で入賞し たという新聞記事を目にしたのがきっかけで、SO に関心を持ったこと」や、「知的障害者を以前は“かわい そうな人”と思っていましたが、ある牧師のことばを知り、周りの人にやさしさや思いやりを教えるために生 まれた人たちだと理解するようになりました。今は普通のお友達と同じように接しています。」「世の中には 一人も必要のない人はいないのですよ。」と生徒たちに語りかけました。また「ボランティアの人たちは、な ぜあんなに一生懸命できるの?」という質問には、「普通の社会ではできない体験ができて、新しい発見 があるからです。でもこの楽しさはやってみないとわからないので、ぜひ皆さんも参加してください。」と答 えました。最後に細川さんは「自分らしい花を咲かせられるよう、可能性に向かって挑戦してください。」と 生徒たちに激励を送りました。 参加した男子生徒は、「楽しかったです。ボランティアをやるかどうかはわかんないけど、SO への関心 は大きくなりました。」と話しました。 細川理事長は、「こういうユニークなオンライン授業をきっかけとして、SOに興味をもってもらえただけで も、すごく嬉しかったです。オンライン授業だけで終わらせず、日常の活動につなげていただきたい、とい うのが私の切なる願いです。」と、今日の授業を行っての感想を寄せています。 ≪ 問 合 せ 先 ≫ 区長室広報課 ℡ 3312−2111
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