R!SEイニシアチブに関するグローバル版プレスリリースの翻訳

News release
*本プレスリリースは、2014 年 5 月 27 日に PwC が発表したプレスリリースの翻訳です。
【参考資料】
2014 年 9 月 1 日
PwC Japan
国連が産業界に向け、
災害リスクに対する取り組みの抜本的な変革を新たに働きかけ
2014 年 5 月 27 日 ニューヨーク — 国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は、災害リスク管理を企業の経
営計画や投資意思決定の中で主流化することを目的に、R!SE(ライズ)イニシアティブをスタートさせました。
R!SE イニシアティブは、この 10 年間に発生した経済の損失や混乱が史上最悪であったことから、企業、
投資家、保険会社、公的機関、教育機関、市民団体などから有力な組織が集まって、災害リスクを意識し
た投資を実現するために、国際的なリスク測定基準や業界自主基準を開発・促進するものです。
この新しい取り組みは、国連事務総長 潘基文氏の「経済損失は制御不能になっており、民間セクターと
の連携によってのみ低減させることができます」という発言を受けたもので、PwC、Economist Intelligence
Unit(EIU)、フロリダ国際大学(FIU)、Principles for Responsible Investment(PRI)、AECOM、Willis の各
社・各組織がパートナーとして参加しています。
国連事務次長 ジャン・エリアソン(Jan Eliasson)氏は産業界のリーダーと UNISDR に対し、R!SE イニシア
ティブの発足に祝意を表明し、「災害による経済損失は、経済成長や開発に重大な打撃をもたらしますが、
R!SE はその回避につながる新しい取り組みです。企業、投資家、保険会社、公的機関、教育機関が一
丸となって取り組むイニシアティブであることから、我々が必要としているリスクに対応するアプローチに持
続的な変化をもたらすためのきっかけとなり得ます」と述べています。
UNISDR のリーダーを務めるマルガレータ・ワルストロム(Margareta Wahlström)氏は、次のように説明して
います。「企業の企画担当者や投資決定担当者は、災害リスクを認識しなければなりません。それは従業
員や株主に対する責務です。洪水であれ、暴風雨や地震であれ、ほとんどの災害は規模や範囲を予測
することが可能なため、その災害リスクを管理することは世界経済にとって有益であり、災害がもたらす失
業や経済開発の後退を回避することにもつながります。どのビジネスにおいても、適切な土地利用や建物
規制の原則を無視すれば、必然的にその影響が出てきます」
「R!SE イニシアティブの目的は、世界中のビジネスに変革をもたらすことです。災害リスクは自然に存在す
るものではなく、投資の決定や、その決定に影響を及ぼすさまざまな要素によって生み出されるものです。
災害リスク管理をビジネスプロセスの中に埋め込むことは、レジリエンス(回復力)、競争力、持続可能性の
ためには不可欠です」
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R!SE イニシアティブは、2020 年までに、少なくとも 20 カ国 50 都市に所在する、1,000 以上の資産所有
者および投資運用者、200 以上の保険会社および再保険会社、そして 100 以上のグローバル企業に働
きかける予定です。
R!SE イニシアティブの設立メンバーである PwC は、国連や世界の公共セクター全般との関係において民
間セクターを代表し、革新的な災害リスク管理のアプローチを解明します。PwC は、世界各地に事業展開
し、自然災害の脅威に広くさらされているさまざまな業界を代表する民間企業 14 社とともに 2012 年より
UNISDR と協力し、災害リスクについて検討してきました。その結果を基盤として、各業種、各セクターが
その垣根を越えて協力できる新たな機会がこのイニシアティブです。
イニシアティブの中で、PwC は 2 つのアクティビティストリームを主導します。世界各地の PwC のグローバ
ルネットワークを活用し、保有している企業のリスク管理、保険数理モデリング、サステナビリティ、気候リス
ク、事業継続計画(BCP)、事業運営改善、サプライチェーン最適化の専門知識を生かして、民間セクタ
ーがより優れた災害リスク管理能力を構築し、業界の自主基準を開発できるよう支援していきます。
Economist Intelligence Unit は、災害リスクを含めた経済・事業予測のリスク分析を開発します。同社はこ
れまでに、各国の事業運営環境が災害時に阻害される可能性をもとに、各国をスコア評価する国別のオ
ペレーショナルリスク格付けを開発していますが、今回の分析手法は、この経験を生かしたものであり、
UNISDR グローバルリスクモデルから得られる年間平均損失額および予想最大損失額の数値を、投資決
定にどのように織り込むことができるかを検討します。
フロリダ国際大学は、特に MBA 課程を中心として、学術機関、研修センター、業界団体による事業リスク
管理カリキュラムの改善支援を主導します。
国連がサポートしている Principles for Responsible Investment(PRI)は、政府系ファンドや年金ファンドとい
った主要な機関投資家に、投資ポートフォリオにおいて災害リスクを考慮するよう働きかけます。2020 年
までに 1,000 以上の投資運用者が災害リスクを意識した投資にコミットすることを目指しています。
AECOM は、まずは 50 都市を対象に、各地の業界団体、都市や地方自治体が、都市レベルでの災害に
対する備えを測定し改善することを支援します。AECOM と IBM はすでに、UNISDR の「災害に強い都市
の構築」キャンペーンに参加した 1,800 の都市や町が使用するための「レジリエンシースコアカード」を開
発しています。
Willis は、最適かつ持続可能な災害保険の利用をより容易にするための活動を支援しており、特に新興
国において注力します。2020 年までに 50 の事業がより改善された保険の利用による恩恵を受け、また
200 の再保険会社が最新のリスクデータに基づいてリスクプライシングを改訂することを目指します。さら
に、正確なリスクのプライシングや災害リスク低減に向けた保険インセンティブの開発も支援します。
以上
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