RSウイルス感染症

秋から冬に流行する
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くすりと調剤の情報 №28
RSウイルス
RSウイルス感染症
ウイルス感染症
RSウイルス感染症とは・・・
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって発症する呼吸器感染症です。年齢を問わ
ず発症し、咳や鼻水、発熱などの通常の風邪と同じ症状に加え重症化すると肺炎や細気管支炎
を起こします。
多くは軽症で済みますが、特に乳幼児の場合は重症になりやすく、生後1歳までに半数以上、
2歳までにほぼ100%の子供が1度は感染します。感染力が強く免疫ができにくいため、繰
り返し感染する恐れがあります。
感染経路は主に 2 つ
① くしゃみや咳などで生じた飛沫を吸い込むことで感染する飛沫感染
飛沫感染。
飛沫感染
② ドアノブやおもちゃ、コップなどを触ったりなめたりすることで、目・鼻・のどなどの粘膜
から体内にウイルスが侵入し感染する接触感染
接触感染。
接触感染
主な症状
・潜伏期間は2~8
・潜伏期間は2~8日間
2~8日間
・発熱・のどの痛み・鼻水・咳など普通の風邪の症状
・重症化すると咳の増強・喘鳴・呼吸困難など
・さらにすすむと肺炎や細気管支炎の恐れ
治療
予防
・うがい、手洗い
・マスクの着用
・人混みを避ける
・アルコールなどで消毒や除菌
・特効薬が無いので対症療法が主流。
・発熱にはアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬
・呼吸器症状には鎮咳去痰薬や気管支拡張薬など
・細菌による二次感染には抗生剤
ポイント
・栄養バランスの良い食事を摂り、家族みんなで予防の意識を高めよう。
・脱水気味になると痰が絡みやすくなるので水分補給を忘れないで。
・呼吸が速い、息苦しそうにしている、肩や全身を使って息をしている、
顔色が悪い、元気がないなどの様子が見られたら早めに受診しましょう。