5 THD Series

THD Series
温度センサ(DPt100Ω) & 屋内型、
ダクト型の温度/湿度センサ
特長
小型、コンパクトデザイン
高感度の温度/湿度センサを内蔵
7セグメントLED表示(THD-DD/THD-WD)
多様な出力方式
DC4-20mA、1-5VDC、RS485(Modbus RTU)
幅広い温度/湿度測定範囲
-19.9~60.0℃ / 0.0~99.9%RH
通信速度115200bps THD-WD
THD-DD
THD-R
ご使用の前に製品同梱MANUALの「Caution for your
safety」
を必ずお読みの上、正しくご使用ください。
THD-D
THD-W
モデル構成
THD
D
D
1
C
出力
センサ棒の長さ
表示
取り付け方式
機種
定格/性能
モデル名
THD-R-PT
表示方式
表示桁数
文字サイズ
電源電圧
許容電圧変動範囲
消費電力
測定入力
温度
出力※1
湿度
温度
測定
範囲
湿度
無表示型
温度(センサ自体内蔵)
DPt100Ω 抵抗値
-19.9~60.0℃
-
温度
±0.8℃以下
※ PT
※ PT/C
C
V
T
DPt100Ω 抵抗値(温度)
DPt100Ω 抵抗値(温度)/DC4-20mA 電流出力(湿度)
DC4-20mA 電流出力(温度/湿度)
1-5VDC 電圧出力(温度/湿度)
RS485 通信出力Modbus RTU 方式(温度/湿度)
※ 無表示
1
2
内蔵型
100mm
200mm
無表示
D
無表示型
表示型
R
D
W
ルームタイプ(屋内型)
タクトマウントタイプ
ウォルマウントタイプ(壁掛け型)
THD
Temperature Humidity Double
※THD-Rシリーズのみ該当します。
THD-R-PT/C
THD-R-C
THD-R-V
THD-R-T
THD-D□-□
THD-W□-□
THD-DD□-□
THD-WD□-□
7 セグメントLED方式
温度/湿度 各3桁
W6.2×H10.0mm
24VDC
電源電圧の90~110%
2.4W以下
温度、湿度(センサ自体内蔵)
DC4-20mA
DC4-20mA、1-5VDC、RS485 通信出力(Modbus RTU)
0.0~99.9%RH(ただし、THD-Rは保護構造のため90%RH以上は注意)
-19.9~5.0℃:±1℃、5.0~40.0℃:±0.5℃、40.0~60.0℃:±1.0℃
rdg±1digit(ただし、-10℃以下では1.5℃以内)
%RH
100
±10.0%RH
90
±5.0%RH
80
±4.0%RH
70
精度
湿度
-
30~70%RHにて±3%RH以下
(ただし、25~45℃にて)
60
±3.0%RH
50
40
30
±4.0%RH
20
±5.0%RH
10
±10.0%RH
5
サンプリング周期
-
0.5秒固定
※1:電流出力の許容インピーダンスは600Ω以下です。
126
10 15 20 25 30 35 40
℃
45 50 55 60
温/湿度センサ
定格/性能
モデル名
THD-R-PT
絶縁抵抗
-
THD-R-C
THD-R-V
THD-R-T
100MΩ 以上(500VDCメガ)
耐電圧
-
500VAC 50/60Hzにて1分間
耐ノイズ
-
ノイズシミュレータによる方形波ノイズ(パルス幅 1㎲)±0.3kV
耐振動
-
10~55Hz(周期1分間)複振幅 0.75mm X、Y、Z 各方向 1時間
誤動作
-
10~55Hz(周期1分間)複振幅 0.5mm X、Y、Z 各方向 10分
耐衝撃
-
300m/s2(約30G) X、Y、Z 各方向 3回
誤動作
-
100m/s2(約10G) X、Y、Z 各方向 3回
振動
衝撃
保護構造
THD-D□-□
THD-W□-□
THD-R-PT/C
TM
THD-DD□-□
THD-WD□-□
TK
IP10
TCN
TC
TA
IP65(ただし、センサ部は除く。)
耐環境性 使用周囲温度 -20~60℃、保存時:-20~60℃
配線仕様
端子台型
4芯、Ø4mm、長さ:2m
TZN/TZ
獲得規格
重量
約55g
約160g
※耐環境性の使用条件は氷結または結露しない状態です。
T3S, T3H,
T4M, T4L
※重量は梱包を含めていません。
外形寸法図
T3HS, T3HA,
T4MA, T4LA
THD-R-□ / THD-R-PT / THD-R-PT/C
(単位:mm)
T4LP
T3NI, T4YI,
T4WI, T3SI,
T3HI, T4MI,
T4LI
67.8
80
パネル加工寸法図
TOS, TOM,
TOL
33.5
60
2-Ø3.5
THD-D□-□ / THD-DD□-□
T3YF
THD-W□-□ / THD-WD□-□
ケーブル:
Ø4、4芯、2m
取り付け寸法
ケーブル:
Ø4、4芯、2m
TB42
71
72
THD
85
Ø14
T4WM
100※1
58
<ブラケット>
34
技術解説
2-M3 Tap
※表示部のあるモデルはTHD-DD□-□、THD-WD□-□ですので、モ
デル構成を参照してください。 Ø22
Ø75
100※1
Ø4.5
※1:センサ棒の長さは100mm用、200mm用があります。製品選定時、
モデル構成を参照してください。
Ø55
Ø14
4
16
接続図
THD-R
動作表示LED
RS485通信局番(通信速度)設定用スイッチ(S/W1)
端子台
下位局番設定用端子(PCBの背面にあります。)
127
THD Series
THD-R-PT/C
6
5
4
A
1
4
TEMPERATURE
SENSOR
DPt100Ω SIGNAL OUT
B
THD-R-PT
DC4-20mA
1-5VDC
+
+
(Humi.)
-
3
B'
RS485
B(-)
A(+)
-
+
+
-
-
3
2
(Temp.)
2
3
2
THD-R-C、V、T
+
B
TEMPERATURE
SENSOR
DPt100Ω SIGNAL OUT
B'
24VDC(±10%) 2.4W
DC4-20mA
(Humi.)
-
1
A
+
1
24VDC(±10%) 2.4W
※端子結線図を確認してください。特に電源部を注意して結線してください。
+
THD-D / THD-W
出力端子
動作表示
LED
※通 信設定時のみケースを
外し、通信設定用スイッチ
を操作して局番と通信速
度を設定してください。
白
4
黒
3
青
2
茶
1
白
+
+
+
通信出力型
電圧出力型
電流出力型
下位局番
設定用端子
DC4-20mA
(Temp.)
24VDC(±10%)
2.4W
DC4-20mA
(Humi.)
4
黒
3
青
2
茶
1
+
+
+
1-5VDC
(Temp.)
1-5VDC
(Humi.)
白
4
黒
3
青
2
24VDC(±10%)
2.4W
茶
1
B(-) RS485
(Temp.&
A(+)
Humi.)
+
24VDC(±10%)
2.4W
ケースの取り外し方
THD-R
製品下部のボルトを外し、ケースを上げると、取り外されます。
THD-D / THD-W
製品前面部の4ヶ所のボルトを外し、ケースを取り外してください。
機能説明 電圧出力
現在温度と湿度を外部機器(PC、記録計など)へ伝送する目的で出力します。1-5VDCを出力しますが、温度-19.9℃、湿度0.0%RHに
て各1VDCを出力し、温度60.0℃、湿度99.9%RHにて各5VDCを出力します。本製品は温度出力と湿度出力が分けられています。
また分解能は1,000等分が可能です。
電流出力
現在温度と湿度を外部機器(PC、記録計など)へ伝送する目的で出力します。DC4-20mAを出力しますが、温度-19.9℃、湿度
0.0%RHにて各DC4mAを出力し、温度60.0℃、湿度99.9%RHにて各DC20mAを出力します。本製品は温度出力と湿度出力が分けられ
ています。また分解能は1,000等分が可能です。
温度センサ出力(DPt100Ω 抵抗値出力)
現在温度を外部機器(記録計、温度調節器など)へ伝送する目的で出力します。0℃にて100Ω、50℃にて119.40Ωを出力します。
(TCR=3850 ppm/℃)
128
温/湿度センサ
通信出力
TM
現在温度、湿度を外部機器へ通信で伝送する目的で出力します。
インターフェース
適用規格
最大接続数
通信方法
同期方式
通信有効距離
通信速度
スタートビット
ストップビット
パリティビット
データビット
プロトコル
TK
EIA RS485 準拠
31台、局番設定は01~31まで設定可能
2線式半二重(Half Duplex)
非同期式
最大800m以内
1200~115200bps(設定)
1bit(固定)
1bit(固定)
なし(固定)
8bit(固定)
Modbus RTU
TCN
TC
TA
TZN/TZ
※THDと上位シースとの通信実行状態では、THDの通信関係パラメータを修正することができません。
※まずTHDの通信関係パラメータを上位シースと一致させます。
※同一通信線路にて通信局番の重複設定は許容できません。
※通信ケーブルはRS485通信に適したツイストペア線を使用してください。
T3S, T3H,
T4M, T4L
T3HS, T3HA,
T4MA, T4LA
システム構成例
T4LP
GND
V(12-24VDC)
RS232C
RxD-RxD
TxD-TxD
Gnd-Gnd
RS485
RS232C ケーブル
B(-)
ON
終端抵抗(100~120Ω)
B(-)
A(+)
SCM-38I
パソコン
B(-)
T3NI, T4YI,
T4WI, T3SI,
T3HI, T4MI,
T4LI
A(+)
A(+) B(-)
A(+) B(-)
A(+) B(-)
THD
#1
THD
#2
THD
#30
OFF
THD
#31
TOS, TOM,
TOL
T3YF
TB42
A(+)
※通信コンバータはRS232C/RS485コンバータ(SCM-38I、別売)、USB/RS485コンバータ(SCM-US48I、別売)の使用をお勧めしま
す。また通信ケーブルはRS485通信に適したツイストペア線を使用してください。
通信制御手順
THD
T4WM
THDの通信手順はModbus RTUです。
上位システムは電源投入後、0.5秒以上経ってから通信を開始することができます。
最初の送信権限は上位システムが持ち、上位システムがコマンドを送信ると、THDはレスポンスを送ります。
C
R
タ C
番 個 1
番 令 地 数 6
C
R
タ C
番 個 1
番 令 地 数 6
局 命 開 デ
局 命 開 デ
始
上位
技術解説
始
C
R
タ C
個 1
番 令 数 6
局 命 デ
THD
A
B
C
※A→電源投入後、最小0.5秒以上
B→(通信速度×10)×10以内
例:9600bps=9600bps=1.04ms×10
※C→(通信速度×10)×4以上
129
THD Series
通信コマンドとブロックの説明
クエリとレスポンスのフォーマットを示します。
Query
局番
命令
開始番地
データ個数
CRC16
CRC16 計算範囲
①局番:上位システムがTHDを識別する局番コードで、01~31まで設定可能です。
②命令:入力レジスタの読み出し命令です。
③開始番地:読み出す入力レジスタの開始番地(Start Address)です。本装置は開始番地を0000と0001より選択することができます。
0000番地の16bitデータは温度値を示し、0001番地の16bitデータは湿度値を示します。(Modbus Mapping Table参照)
④データ個数:開始番地より読み出す16bitデータの個数(No. of points)です。
開始番地が0000の場合は2個の16bitデータを、0001の場合は1個の16bitデータを読み出すことができます。
⑤CRC16:フレーム全体を検査するチェックサムです。送信者と受信者との資料伝送において、発生できるエラーをより正確に監視
して再伝送を求めることで、確実な資料の送受信を保障するためのコードです。
Response
局番
命令
データ個数
温度データ
湿度 データ
CRC16
CRC16 計算範囲
①局番:上位システムがTHDを識別する局番コードで、01~31まで設定可能です。
②命令:入力レジスタの読み出し命令に対する応答です。
③データ個数:開始番地より送る8bitデータの個数(No. of bytes)です。開始番地が0000の場合、4個の8bitデータを、0001の場合
は2個の8bitデータを読み出すことができます。(Modbus Mapping Table 参照)
④温度データ:16bitの値です。読み出した値を100で割り算すると、実際温度値となります。
例)読み出したデータが0x09B6であれば、デシマル値で2486となり、これを100で割り算すると24.86、即ち24.86℃になります。
⑤湿度データ:16bitの値です。読み出した値を100で割り算すると、実際湿度値となります。
例)読み出したデータが0x12FEであれば、デシマル値で4862となり、これを100で割り算すると、48.62、即ち48.62%RHになります。
⑥CRC16:フレーム全体を検査するチェックサムです。
使用例
(Query):局番(01)、開始番地(0000)、読み出す16bitデータ個数(2) CRC16(0x71CB) 01
04
局番
命令
00
00
開始番地
上位
00
02
データ個数
下位
上位
71
CB
CRC16
下位
上位
下位
(Response):局番(01)、読み出す8bitデータ個数(4)、温度(0x09B6)、湿度(0x12FE) CRC16(0x94DE)の場合
01
局番
04
応答命令
04
データ個数
09
B6
温度データ
12
FE
湿度 データ
上位
下位
90
上位
下位
エラー処理(Slave → Master)
1. サポートしない命令の場合 01
81
01
81
局番
応答命令
例外コード
CRC16
※受信した命令の最上位ビットをセットさせ応答命令へ送り、例外コードは01を送ります。
2. 要求したデータの開始番地が、装置より伝送できる番地と一致しない場合
01
81
02
81
局番
応答命令
例外コード
CRC16
90
※受信した命令の最上位ビットをセットさせ応答命令へ送り、例外コードは02を送ります。
3. 要求したデータの個数が、装置より伝送できる個数より大きい場合 01
84
03
×
局番
応答命令
例外コード
CRC16
×
※受信した命令の最上位ビットをセットさせ応答命令へ送り、例外コードは03を送ります。
4. 伝送された命令を正常に処理できなかった場合
01
84
04
×
局番
応答命令
例外コード
CRC16
×
※受信した命令の最上位ビットをセットさせ応答命令へ送り、例外コードは04を送ります。
130
94
DE
CRC16
上位
下位
温/湿度センサ
通信速度の変更方法
<通信速度(bps) 設定表>
1)設定用スイッチ(SW1)を0に位置させ、電源を供給します。
2)動作表示灯が連続に点滅表示します。
3)設定用スイッチ(SW1)を1~8の値で変更した後、3秒以上待機します。
4)3秒後、動作表示灯が点灯すると、電源をOFFします。
※出荷時の通信速度は9600bpsで設定されています。
※通信速度を変更したい場合、必ず電源を遮断した後、1)~4)の順番で行ってください。
SW1
1
2
3
4
5
6
7
8
通信局番の変更方法
TM
通信速度(bps)
1200
2400
4800
9600
19200
38400
57600
115200
TK
TCN
TC
1)CAL端子と設定用スイッチ(SW1)を、変更する局番に合わせて設定した後、電源を供給します。
2)通信局番が自動に変更されます。
※出荷時の通信局番は01で設定されています。(SW1:1、CAL端子:OPEN)
※通信局番を変更したい場合は、必ず電源を遮断した後、1)~2)の順番で行ってください。
※通信番地表
CAL端子
SW1値
局番
CAL端子
SW1値
TA
TZN/TZ
T3S, T3H,
T4M, T4L
局番
OPEN
1
01
SHORT
0
16
OPEN
2
02
SHORT
1
17
OPEN
3
03
SHORT
2
18
OPEN
4
04
SHORT
3
19
OPEN
5
05
SHORT
4
20
OPEN
6
06
SHORT
5
21
OPEN
7
07
SHORT
6
22
OPEN
8
08
SHORT
7
23
OPEN
9
09
SHORT
8
24
OPEN
A
10
SHORT
9
25
OPEN
B
11
SHORT
A
26
OPEN
C
12
SHORT
B
27
OPEN
D
13
SHORT
C
28
OPEN
E
14
SHORT
D
29
OPEN
F
15
SHORT
E
30
-
-
-
SHORT
F
31
動作表示灯
(赤色LED)
通信(速度/局番)設定用
※1
スイッチ(SW1)
T3HS, T3HA,
T4MA, T4LA
出力端子
T4LP
CAL端子
④
③
②
①
T3NI, T4YI,
T4WI, T3SI,
T3HI, T4MI,
T4LI
<THD-R 内部PCB>
TOS, TOM,
TOL
通信(速度/局番) 設定用
※1
スイッチ(SW1)
T3YF
CAL端子
出力端子
TB42
④
③
②
①
動作表示灯
(赤色LED)
THD
<THD-D/THD-W 内部PCB>
Modbus Mapping Table ADDRESS
ITEM
REMARK
30001(0000)
温度数値
温度数値×0.01
30002(0001)
湿度数値
湿度数値×0.01
※1:通信設定時のみケースを外し、通信設定用スイッチを
操作して局番と通信速度を設定してください。
技術解説
※RS485通信出力のモニタリングプログラムを弊社ウェブサイト(www.autonics.jp)よりダウンロードできます。
正しい使い方
入力電源仕様を必ず確認し、端子の極性を確認してから配線
を正しく接続してください。
本製品の内部に埃または配線屑が入らないように注意してく
ださい。製品に悪い影響をすることがあります。
電源が印加された状態で結線及び点検、保守を行わないで
ください。
誘導性ノイズを防止するため、本製品の配線は高圧線、電力
線などと分離してください。
温/湿度センサモジュールは絶対手で触らないでください。
強い高周波ノイズの発生する危機(高周波溶接機、高周波ミ
シン機、大容量SCRコントローラ)付近での使用を避けてくだ
さい。
THD-Rシリーズは必ず壁掛け用で取り付けてご使用ください。
本製品を掃除する場合は、下記の注意事項守ってください。
水気のない乾いた布で掃除してください。
酸、クロム酸、ソルベント類を使用せず、アルコールを使用
してください。
掃除をするときは電源を遮断してから行い、掃除が終わった
ら30分経過後に電源を印加してください。
T4WM
スイッチや遮断器は、ユーザーの操作が容易にできるよう、
近所に設置してください。
本製品は下記の環境条件で使用することができます。
屋内
高度2,000m以下
汚染等級2(Pollution Degree 2)
設置カテゴリⅡ(Installation CategoryⅡ)
131