QG-KAPA3GPlant PCR Kit(4)

ver.201312版
研究用
KAPA3G Plant PCR Kit
クイックガイド
Cat.No
KK7251
KK7252
Kit Size
● 内容
250×50μl反応
KK7251
500×50μl反応
・1×250 U KAPA3G Plant DNAポリメラーゼ(2.5 U/μl)
・1×6.25ml KAPA Plant PCRバッファー(2X)
・1×125μl KAPA Plant PCRエンハンサー(100X)
・1×1.6ml MgCl2溶液(25 mM)
製品概要
KAPA3G Plant PCRキットは、植物由来の精製したDNAあるいはク
ルード抽出法で調製したDNA(クルードサンプルPCR)のいずれでも
PCRが可能となるようデザインされています。また、KAPA3G Plant
PCRキットは、直接PCR反応液中に加えた植物組織からのDNAの増
幅(ダイレクトPCR)にも使用できます。
KK7252
・2×250 U KAPA3G Plant DNAポリメラーゼ(2.5 U/μl)
・2×6.25 ml KAPA Plant PCRバッファー(2X)
・2×125μl KAPA Plant PCRエンハンサー(100X)
・1×1.6ml MgCl2溶液(25mM)
KAPA3G Plant PCRキットには、一般的な植物由来のPCR阻害物質
(ポリフェノール 類 や 多 糖 類 な ど)に 対 する耐 性 向 上を目的として、
directed evolution(KAPA社 独自のスクリーニング 法)を 通じて開
発 さ れ た 新 規KAPA3G DNAポ リ メ ラ ー ゼ が 含 ま れ て い ま す。
KAPA3G Plant DNAポ リ メ ラ ー ゼ は、エ ン ジ ニ ア 加 工 さ れ た
KAPA3G DNAポリメラーゼ(A-family)と改良を加えたDNAポリメ
ラーゼ(B-family)をブレンドしたもので、この酵素ブレンドは、最初の
変性ステップまでの間、その酵素を不活性化にする独自の抗体と結合
しています。KAPA3G Plant DNA ポリメラーゼの正 確 性 は 野 生 型
Taqの4 ∼ 10倍 です。KAPA3G Plant PCRキットで得られ たDNA
フラグメントの多くは3’dA突出末端であり、制限酵素消化、TAクロー
ニングやシークエンスなどのダウンストリームアプリケーションに使用
することも可能です。
クイックノート
 KAPA3G Plant DNAポリメラーゼは、植物由来のPCR阻害物
質に耐性があり、精製したDNA、クルード抽出物、植物組織から
増幅することができます。
 ダイレクトPCRあるいはクルードサンプルPCRを行う前に精製
したDNAを用いて反応条件の最適化を行ってください。
 ダイレクトPCRでは、反応に加える植物組織の量を、サンプリン
グツールを使ってコントロールしてください。PCRに過剰量の植
物のクルードサンプルを添加してしまうことが、ダイレクトPCR
反応がうまくいかないことの主な原因です。
KAPA Plant PCRバッファー(2X)は、すぐに使用できるミックスで、
DNAポリメラーゼ、プライマー、テンプレートを除く全てのコンポーネ
ントが含まれています。このバッファー(2X)には、各0.2 mM(1X)
のdNTP、および1.5 mM(1X)のMgCl2 が含まれています。このバッ
ファーシステムによって、広範囲のアニーリング温度で、特異性が高い
増幅が可能となり、アニーリング温度の最適化の必要性が軽減されま
す。
 クルードサンプルPCRでは、Extraction Buffer(抽出バッファ
ー。セクション3:クルードサンプルPCR参照)内に少量の植物
組 織を加えたものを使 用してクルードDNAサンプルを調製し、
50 μlの反応あたり1 μlを使用してください。
 KAPA Plant PCRバッファーには1.5 mM(1X)のMgCl2と各
0.2 mM(1X)のdNTPが含まれています。また、最適化のため
のMgCl2(25 mM)も提供されています。
KAPA Plant PCRエンハンサーは、特定のサンプルやアッセイでPCR
のパフォーマンスを高めるためのオプションの添加剤です。通常の反応
条件で求める結果が得られない場合に使用します。
 KAPA Plant PCRエンハンサーは、他の最適化の方法が全てう
このプ ロトコ ールで は、KAPA3G Plant PCRキットを 用 い たPlant
PCRの方法を3つ示します。精製したDNAからのPCR(セクション1)、
ダイレクトPCR(セクション2)、クルードサンプルPCR(セクション3)
です。反 応条 件は、ダイレクトPCRあるいはクルードサンプルPCRを
行う前に精製したDNAで最適化しておく必要があります。
まくいかなかった場合にのみ使用してください。最終濃度0.1 X
∼ 1 Xで使用してください。
製品アプリケーション
KAPA3G Plant PCRキットは、以下のPCR増幅に理想的なキットです。
■ 市販キットで抽出した、あるいはCTABベースの方法で抽出した植物の精製DNAからのフラグメント増幅(長さ5 kbまで)。
■ リーフディスク(葉の断片)や種子サンプル、その他の植物組織サンプルからのダイレクトPCR。
■ 葉や種子から得たクルード(粗抽出)DNAからのPCR。
KAPA3G Plant PCRキットを用いたPlant PCRの最適化に関する詳細な情報は、
「KAPA3G Plantアプリケーションノート」を参照ください。
製品仕様
輸送および保存
製品のお受け取り後は、常時-20℃のフリーザー内で全コンポーネントを保存してください。上記の条件下で保存し、正しく取り扱うことにより、ラベ
ルに示された有効期限まで十分な活性を保持します。
ご使用前に必ず、すべてのコンポーネントが完全に解凍し、適切に混合されていることを確認してください。解凍後の試薬の保管温度は、短期間(1ヶ
月まで)の場合、4℃で保管できます。長期間の場合は、再度-20℃で保管ください。
品質管理
KAPA3G Plant DNAポリメラーゼは、混入しているタンパク質が2%未満であることが確認されています(Agilent Protein 230アッセイ)。
KAPA3G Plant PCRキットは、厳しい品質管理検査を受けており、エキソヌクレアーゼ活性およびエンドヌクレアーゼ活性のコンタミネーションは
なく、DNAコンタミネーションに関する厳格な要件に適合しています。
1
KAPA3G Plant PCR Kit
セクション1 :精製したDNAのPCR
注意:ダイレクトPCRあるいはクルードサンプルPCRを実施する前に、下に示すプロトコールを使って、精製したDNAで反応条件を最適化してください。
反応条件が最適化された後、ダイレクトPCR(セクション2)あるいはクルードサンプルPCR(セクション3)のいずれかに進んでください。
反応セットアップ:精製したDNA
サイクルプロトコール
各反応は以下のようにセットアップしてください。
PCRは以下のサイクルプロトコールで実施してください。
コンポーネント
50 μl rxn1
最終濃度
ステップ
温度
PCR grade water
50 μl未満
N/A
初期変性
25.0 μl
1X
変性1
必要に応じて
>1.5 mM 3
50 ∼ 68℃
15 sec
1.5 μl
0.3 μM
伸長
72℃
30 sec/kb
最終伸長
72℃
1 min/kb
KAPA Plant PCR Buffer(2X)2
MgCl2(25 mM)
Forward Prime(10 μM)
Reverse Primer(10 μM)
Template(DNA)4
2.5 U/µl KAPA3G Plant DNA Polymerase 5
1.5 μl
0.3 μM
必要に応じて
必要に応じて
0.4 μl
1U
アニーリング2
期間
サイクル数
95℃
3 min
1
95℃
20 sec
35
1
1:20 sec/cycleで変性を行ってください。複雑な配列やGCの多いタ
ーゲットでは、変性を30 sec/cycleに上げることも可能です。
2:平均プライマー Tm+2℃に設定するか、あるいはグラジエントPCR
1:条件が最適化された後は、反応量を50 μlより減らすことも可能です。
2:KAPA Plant PCRバッファーには、1.5 mM のMgCl2(1X)と各0.2 mM のdNTP(1X)が含
を使用してアニーリング温度を最適化してください。
まれています。
3:必要に応じてMgCl2を追加してください。
4:反応50 μlに対し精製したDNAを1 ∼ 50 ng 使用してください。
5:反応50 μlに対し酵素を1 U使用してください。精製したDNAの増幅の場合、酵素の追加はほとん
ど必要ありません。
セクション2:ダイレクトPCR
多様な植物種の葉あるいは種子を使用してダイレクトPCRを実施することが可能ですが、阻害物質の濃度が高い植物(Eucalyptus spp.など)では推奨さ
れません。PCRへ加える植物組織の量のコントロールは極めて重要で、一貫性を維持するためにサンプリングツール(直径0.35 mm ∼ 0.5 mm)を使用
することが必要です。過剰量の植物組織をPCRへ加えると、反応で失敗する可能性が高くなります。ダイレクトPCRの結果が良くない場合、あるいは、ひ
とつのサンプルから複数の反応を実施する必要がある場合は、クルードサンプルPCR(セクション3)が推奨されます。
反応セットアップ:ダイレクトPCR
サイクルプロトコール
各反応は以下のようにセットアップしてください。
精製されたDNAで最適化されたサイクルプロトコール(セク
ション1 :精製したDNAのPCR)を使用してPCRを実施して
ください。以下の点にご注意ください。
コンポーネント
50 μl rxn1
最終濃度
PCR grade water
50 μl未満
N/A
25.0 μl
1X
必要に応じて
>1.5 mM 2
2 X KAPA Plant PCR Buffer
25 mM MgCl2
Forward Prime(10 μM)
1.5 μl
0.3 μM
Reverse Primer(10 μM)
1.5 μl
0.3 μM
必要に応じて
0.1∼1X
直径0.3∼0.5 mm
N/A
0.4 μl
1U
100X KAPA Plant PCR Enhancer3
Template(リーフディスク)4
KAPA3G Plant DNA Polymerase(2.5 U/μl)
5
1:反応中の阻害物質濃度が高くなるため、50 μl未満の反応量は推奨しません。
2:ダイレ ク トPCRで は、通 常、必 要 なMgCl2濃 度 が 高 く な り ま す の で、最適化を実施ください。
MgCl2の最適濃度は、通常は、2 ∼ 3 mMの範囲です。
3:反応が得られない場合やアンプリコンの収量が低い場合は、KAPA Plant PCRエンハンサーを加
えることが可能です(最終濃度1X未満)。
4:0.35 ∼ 0.5 mmのリーフディスクを加える際にはサンプリングツールを使用してください。
5:ダイレクトPCRには酵素の追加が必要となる場合があります。収量が低い場合、1ユニットずつ追
加してください。
■ 通常ダイレクトPCRで必要となるサイクル数は、精製され
たDNAでのPCRよりも多くなる可能性があります。最低で
も40回から始め、必要に応じてサイクル数を5回ずつ増やし
てください。
■ ダイレクトPCRはサンプルに存在する阻害物濃度が高いた
め、長い伸長時間が必要となることがあります。30 sec/kb
で高い収量が得られない場合は、15 secずつ増やしてくだ
さい。
KAPA3G Plant PCR Kit
セクション3:クルードサンプルPCR
KAPA3G Plant PCRキットでのクルードサンプルのPCRは、下に示すプロトコールを使用してクルード抽出物を用意してください。
抽出バッファーの準備
必要量のKAPA3G Plant 抽出バッファーを以下のように調製してください。
■ Tris-HCl(pH 8.0 ∼ 8.5)
:50 mM
■ EDTA:0.1 mM
■ 2% ß-メルカプトエタノール(使用直前に添加)1
■ オプション:0.2X KAPA Plant PCRエンハンサー 2
1:ß-メルカプトエタノールが入手できない場合の代替として、ジチオスレイトール(DTT)を最終濃度10 mMで使用することが可能です。ただし、DTTで調製した抽出物は、通常、
ß-メルカプトエタノールで調製した抽出物よりも安定性が低くなるため、PCRの収量も低くなる場合があります。
2:KAPA Plant PCRエンハンサーは、うまく増幅できない場合のみ使用してください。同じサンプルについてエンハンサーを使用した場合としない場合で評価して判断してく
ださい。
抽出手順
特定の植物に対する最適な抽出手順は、最初にクルードサンプルPCRを行う際に決定しなくてはなりません。これには熱処理が必要かどうかの判断が含
まれ、以下の方法で行われます。
■ メスあるいは1つ穴のパンチを使って約5×5 mmの葉あるいは種子の組織片を2つ用意し、2本のチューブにそれぞれ入れます。大きさが5 mmに満た
ない種子の場合は、種子全体を潰すあるいは切断して、子葉を露出させて使用します。大きな種子や周りが堅い種子は、メスでの切断、あるいは乳鉢と乳
棒ですり潰すことが必要とされる場合もあります。
■ Extraction Buffer 100μlを各チューブに入れ、サンプル全体がバッファーに浸かっていることを確認します。
■ 滅菌したピペットチップの先を使い、Extraction Buffer内で葉あるいは種子のサンプルを静かに叩き、傷を付けます。
■ 2本の遠心管のうち1本を氷の上に置き、もう1本を95℃で5分間インキュベートします。インキュベーションが完了した後の遠心管は、PCRのセットア
ップまで氷上に置きます。
■ 2つのクルード抽出物を1つずつPCRにかけ、使用する植物タイプに熱処理が必要かどうかを判断します。
抽出物の安定性は、サンプルに依存します。Extraction Bufferにß-メルカプトエタノールを使用し、本プロトコールで抽出した抽出物は、通常4℃で3 ∼ 5
日間の安定性があります。
(DTTを使用した場合、安定性がより低くなる場合があります。)
反応セットアップ:クルードサンプルPCR
サイクルプロトコール
各反応は以下のようにセットアップしてください。
精製されたDNAで最適化されたサイクルプロトコール(セク
ション1 :精製したDNAのPCR)を使用してPCRを実施して
ください。以下の点にご注意ください。
コンポーネント
50 μl rxn1
最終濃度
PCR grade water
50 μl未満
N/A
25.0 μl
1X
必要に応じて
>1.5 mM2
Forward Prime(10μM)
1.5 μl
0.3 μM
Reverse Primer(10μM)
1.5 μl
0.3 μM
必要に応じて
0.1∼1X
1 μl
N/A
0.4 μl
1U
2 X KAPA Plant PCR Buffer
25 mM MgCl2
100X KAPA Plant PCR Enhancer3
クルード抽出物
KAPA3G Plant DNA Polymerase(2.5 U/μl)4
1:初めの検証には、50μlの反応量を使用してください。反応量を減らす場合は、
「重要なパラメータ:
反応量」を参照してください。
2:クルードサンプルPCRでは、通常、必要なMgCl2濃度が高くなりますので、最適化を実施ください。
MgCl2の最適濃度は、通常は2 ∼ 3 mMの範囲です。
3:反応が得られない場合やアンプリコンの収量が低い場合は、KAPA Plant PCRエンハンサーを加
えることが可能です(最終濃度1X未満)。
4:クルードサンプルPCRには酵素の追加が必要となる場合があります。収量が低い場合、1ユニット
ずつ追加してください。
3
■ クルードサンプルPCRで必要となるサイクル数は、精製さ
れたDNAでのPCRよりも多くなる傾向があります。最低で
も40回から始め、必要に応じてサイクル数を5回ずつ増やし
てください。
■ クルードサンプルPCRはサンプルに阻害物質が存在するた
め、長い伸長時間が必要となることがあります。30 sec/kb
で高い収量が得られない場合は、15 secずつ増やしてくだ
さい。
KAPA3G Plant PCR Kit
重要なパラメータ
反応量
反応の最適化は50μlの反応量で行います。テンプレートとして精製されたDNAを使用している場合は、必要に応じて反応量を減らすことが可能です。ク
ルードサンプルPCRのプロトコール(セクション3)は、10μlの反応量で検証されています(反応ごとに1:10で希釈したクルード抽出物を1μl使用)。ダイ
レクトPCRでは、サンプルサイズを合わせて減らさない限り、反応量を50μl未満に減らした場合、うまく増幅しないリスクが高くなります。
サンプルサイズ
植物組織の阻害性のため、ダイレクトPCRプロトコールで得た結果は、テンプレートとして使用した組織の量が減るほど改善されます。一貫した結果を得る
ためにはサンプリングツール(0.35 mm ∼ 0.5 mm)を使用し、同一量のサンプルを各ダイレクトPCRに加えてください。
クルードサンプルPCRのプロトコールでは、より多くのサンプル量を使用することが可能のため、サンプリングの目的でメスを使用することができます。
ダイレクトPCRまたはクルードサンプルPCR
通常、ダイレクトPCRよりもクルードサンプルPCRが望ましい方法です。以下はその理由です。
• サンプルサイズの厳密なコントロールを必要としません。
• ひとつのクルード抽出物から複数のPCRを実施することができます。
• PCRの追加あるいは反復が必要となった場合、クルード抽出物は4℃で3 ∼ 5日保管できます。
• 再現性がダイレクトPCRよりも優れています。
• ダイレクトPCRと比較し最適化の必要が大幅に削減されます。
• ダイレクトPCRはサンプルタイプによって使用できないものがあります。
MgCl2 濃度
KAPA Plant PCRバッファーには、濃度1.5 m MのMgCl2(1X)が含まれています。通常、精製したDNAのPCRでは十分な濃度ですが、ダイレクトPCR
あるいはクルードサンプルPCRではMgCl2の追加が必要となる場合があります。まずは最終濃度2 mMのMgCl2を推奨します。
酵素濃度
精製されたDNAでは、50μl の反応量に対して1ユニットのKAPA3G Plant DNAポリメラーゼが推奨されます。ダイレクトPCRおよびクルードサンプル
PCRのプロトコールでは、まず1ユニットで試し、必要に応じて1ユニットずつ増やしてください。
KAPA Plant PCRエンハンサー
KAPA Plant PCRエンハンサーは、Extraction Buffer(セクション3)あるいはPCR反応液自体に使用できるオプションの添加剤です。使用できる濃度
の範囲は0.1 ∼ 1Xです。エンハンサーは、PCRで良好な結果が得られないときだけに使用します。
プライマー
PCRの成功にとってプライマーの質は極めて重要です。分解を防ぐため、プライマーは、水ではなく10 mM のTris-HCl(pH 8.0 ∼ 8.5)で希釈・保管します。
また、プライマーセットは、計算上のTm値が同じあるいは近くなるように設計します。
特定のプライマーでPCRを始める前に、ユニバーサルプライマーを使用して特定のサンプルタイプに対するダイレクトPCRやクルードサンプルPCRを、評
価しておくことも有用かもしれません。これによって、サンプルタイプがダイレクトPCRあるいはクルードサンプルPCRに適しているかどうかの判断が可能
となります。
GCリッチな配列のPCR
GC含量が高い(> 65%)場合は、5%のDMSOを加えて反応を促進することができます。
GC含量が非常に高い場合は、テンプレートとして精製されたDNAを用いた場合でも難しい可能性があり、このようなアッセイは、ダイレクトPCRあるいは
クルードサンプルPCRに変換することも困難となる可能性もあります。
サイクルプロトコール
KAPA3G Plant PCRキットには、エンジニア酵素が含まれていますので、通常の野生型Taqで使われるようなサイクルプロトコールは使用しないでくださ
い。30 sec/kbの伸長時間で十分に効率的な増幅が得られます。
精製されたDNAのテンプレートの場合は35サイクル(反応当たり∼ 10 ng)を推奨します。一方ダイレクトPCRには45サイクル、クルードサンプルPCR
には40サイクルからお試しください。
アニーリング温度は、テンプレートに関わらず、PCRを成功させる上で最も重要なパラメータです。KAPA Plant PCRバッファーは、広い範囲のアニーリ
ング温度(∼ 10℃)で特異的な増幅を促進するように設計されており、アニーリング温度の最適化の必要性が軽減されます。アニーリング温度をプライマ
ーの計算上のTm値よりも2℃高く設定して始め、必要に応じて温度を上げる(特異性を上げる場合)、または下げる(収量を改善する場合)ように調整します。
●注意:本製品は研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。
また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
http://www.n-genetics.com
本 社 : 〒112-0004 東京都文京区後楽1丁目4番14号 後楽森ビル18F
Tel. 03(3813)0961 Fax. 03(3813)0962
西日本営業所 : 〒604-8277 京都府京都市中京区西洞院通御池下ル565番地 ラフィーネ御池3F
Tel. 075(257)5421 Fax. 075(257)5422
2013年12月現在のものです。製品は改良のため予告なく変更する場合があります。
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10P1312