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エコアクション21
2013年度
(活動期間 2013 年 4 月~2014 年 3 月)
環境活動レポート
東北硅砂株式会社
2014 年 6 月 18 日
1
1.組織の概要
1)事業所名及び代表者名
東北硅砂株式会社
代表取締役社長 渡邊久恭
2)所在地
本社工場 山形県北村山郡大石田町大浦中ヶ袋26
3)環境管理責任者及び担当者連絡先
環境管理責任者
総務担当部長
関口隆志
事務局
工場次長兼業務課長
冨樫義雄
連絡先
電話 0237-35-3626 Fax 0237-35-3637
4)事業活動の内容
窯業原料・建材用硅砂の製造、販売
5)事業の規模
活動規模
主要製品生産量
売上高
従業員
単位
t
百万円
人
2010 年度
61,080
464
20
2011 年度
55,800
436
20
2.認証登録の対象範囲
認証登録の範囲は全組織を対象としている。
1)採掘場
2)捨石たい積場
3)本社工場
2
2012 年度
55,220
423
21
2013 年度
61,790
480
21
3.環境方針
<環境方針>
私たちは、
「地球環境を守り、資源の有効利用を積極的に推進する」を理念とし、
環境経営を実践します。そのために、環境保全に取り組み、環境負荷の低減に努め、
環境影響の継続的改善を行います。
<環境保全への行動指針>
1.具体的に次のことに取り組みます。
① 電力・燃料の消費に伴う二酸化炭素排出量の削減
② 使用原材料の省資源、廃棄物の3R(減量、再使用、再生利用)の推進
③ 水使用量の削減
④ グリーン購入の推進
⑤ 環境配慮型商品の開発
これらについて環境目標・活動計画を定め、定期的に見直しを行い、継続的な改
善に努めます。
2.環境関連法規制や当社が同意したその他の要求事項を順守します。
3.地域の環境保全活動に参加します。
4.環境への取り組みを環境活動レポートとしてとりまとめ公表します。
制定日:2013年7月1日
東北硅砂株式会社
代表取締役社長
渡邊久恭
(署名)
4.環境目標
1)環境目標
① 環境への負荷の現状と取組状況のチェック結果を検討し、環境目標を次の
ように設定した。
環境目標項目
二酸化炭素排出量
廃棄物総排出量
総排水量
単位
kg-CO2
kg
m3
2007(基準)
2,584,437
2,603
112,779
2011
95%
95%
95%
2012
94%
95%
95%
2013
94%
95%
95%
2014
94%
95%
95%
② 自らの製品に関する目標については、世間でガス化溶融炉での硅砂使用に
ついての実態調査をし、硅砂販路拡大に繋がるか検討する。
③ グリーン購入の推進については、グリーン購入対象品目の調査をする。
④ 化学物質使用については、PRTR法に関わる物質は使用していないため、
化学物質使用量削減目標はない。
2)環境への負荷チェック
当社の環境への負荷としては、二酸化炭素排出量、総排水量が多いことが特
徴である。二酸化炭素排出量は、化石燃料が約 62%、電力が 38%である。総
排水量(水資源投入量として把握)は、地下水の利用が 99%を占めている。
3
2010 年度
2011 年度
2012 年度
2013 年度実績
環境負荷項目
単位
二酸化炭素排出量 kg-CO2
2,148,323
1,814,444
1,936,690
2,215,505
kg
廃棄物総排出量
1,620
*85,910
4,321
4,106
3
m
総排水量
87,696
83,376
87,264
95,904
*工場内で灯油漏洩が発生し、その処理に硅砂を使用した。その量は 72,510kg となり
廃油と合わせ 82,930kg となった。それ以外の廃棄物量は 2,980kg となる。
(2011 年度)
3)環境への取組チェック
エコアクション21ハンドブック「環境への取組の自己チェックリスト」を
参照して、当社の環境への取組状況を確認し、目標達成のための具体的な方策
を検討した。
5.環境活動計画の内容と取組の状況(実績は 2014 年 3 月末現在)
環境活動計画は、多くの従業員が参画できることを考慮して環境目標項目を
設定した。
環境目標項目
乾燥用灯油原単位
埋立処分廃棄物の削減
上水使用量
単位
L/t
-
m3/年
基準
2009 年度実績
2008 年度実績
2013
9.92
94%
分別の推進
1,004
90%
9.33
904
1)乾燥用灯油使用量(二酸化炭素排出量)の削減
乾燥炉の操炉方法を見直し、灯油使用量を削減して、二酸化炭素排出量の削
減に努める。
使用量は生産量に左右されることから、乾燥硅砂生産トン当りの灯油使用量
とし、目標値は 2009 年度実績の 94%(9.33 L/t)とした。
灯油原単位
単位:L/t
4月
5月
6月
7月
8月
9 月 10 月 11 月 12 月 1 月
2月
3月
4~3 月
の累計
2009 年
9.52 9.89 10.21 9.58 9.48 9.66 10.61 10.64 9.17 10.56 10.60 9.43
9.92
2013 年
9.07 8.53
9.43
削減率%
4.7 13.8
現況
8.07 8.44 8.37 10.34 9.30 9.84 9.91 10.40 11.26 9.63
21.0
11.9
11.7
-9.1 12.3
7.5
-8.1
1.5
-6.2
-2.1
・乾燥炉投入前に倉庫保管による水切りの徹底を図ったことにより、
水分が減少し、原単位良化につながったと考えられる。
・上記理由により、年間累計で 2009 年度比 4.9%の削減となった。
(目標=6%削減)。
・毎月のデータはグラフ化して周知している
4
4.9
写真 乾燥炉(ロータリーキルン)
写真 灯油原単位グラフ掲示
2)一般廃棄物量(廃棄物総排出量)の削減
埋立処分廃棄物量を削減する。
現況・今年度は昨年と同じく、分別の徹底と再利用により、埋立処分廃棄物
を減少する目標を立てた。
・昨年度より産廃(廃プラ)を、木くず・ゴム類・ろ布類・その他に分
別廃棄している。また、蛍光灯・使用済み安全衛生用具についても回
収するようにしている。
・上記の分別を実施することで、産廃は昨年度並み(昨年の産廃のみと
の比較)で、今年度は設備保全により交換した廃コンベアベルトが
1,940kg 発生した。一般廃棄物は 25%減少(1,120kg)した。
・埋立廃棄物については、2013 年 12 月に乾燥設備ドライヤー受けロー
ラーに堆積していた汚泥 200kg が発生した。循環資源化率は 93.7%で
ゼロエミッションは達成できなかった。
写真 廃プラ、ゴム類のコンテナ
写真 木くず用コンテナ
3)上水使用量(総排水量)の削減(維持管理項目)
環境活動計画への従業員の参画意識を高め、上水使用量の削減に努める。
上水使用量
単位:m3
5月
6月
7月
8月
9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月
2008 年
130
115
125
105 106
2013 年
86
100
82
70
85
削減量
44
15
43
35
21
5
4月
5~4 月の
累計
75
68
-
-
-
-
280
1,004
76
97
-
-
-
-
496
1,092
-1
-29
-
-
-
-
-216
-88
(冬期に検針は行わず、5月にまとめて行っている)
現況
・上水使用量は 2009 年からの活動により大きく減少し、さらなる大き
な対策の余地がないと判断、昨年と同様に維持管理項目とし目標は昨
年と同じとした。
・結果は 2008 年度実績の 3%削減目標に対し 8%増となり、目標達成はな
らなかった。要因としては、冬期消雪用として湧水を使用しているが、
湧水だけでは不足のため、やむを得ず上水を使用したことがあげられ
る。
・なお、水資源投入量としては工場で使用している地下水の比率が大き
い(99%)が、操業状況の変動による影響が大きいことと、河川の伏
流水であることから、従来同様、環境活動計画から除外している。
4)環境教育の実施(山形エコアクション21)
地域の環境保全活動に参加する
現況:地区主催の「クリーンアップ作戦」に参加し、道路及び最上川土手の
清掃活動を行った。(2013 年 5 月)
写真 最上川土手のごみ拾い
写真 県道溜り土砂の除去
6.環境活動の取組結果とその評価、次年度の取組内容
1)達成状況
2013 年度 4~3 月の実績を基準年 2007 年度と比較して達成状況を評価した。
環境目標
二酸化炭素排出量※
単位
2013 年
kg- CO2
2,215,505
廃棄物総排出量
kg
4,106
総排水量
m3
95,904
2007 年
削減率:2007 年
比(目標)
評価
85.7% (94%)
○
2,603
157.7% (95%)
×
112,779
85.0% (95%)
○
2,584,437
※電力事業者排出係数(2007 年度)
東北電力…0.000473 t-CO2/kWh
6
①「二酸化炭素排出量の削減」については、排出量の約 6 割を占める乾燥用灯
油使用量は乾燥硅砂の生産量が前年比 17.8%増加したが、削減目標はクリ
アしている。しかし、前年より乾燥原単位は 6.1%悪化し、燃料由来の二
酸化炭素排出量は前年比 12.4%の増加となった。
また電力においては使用電力量 2.4%の増加により、電力由来の二酸化炭素
排出量は 18.9%の増加となった。トータルの二酸化炭素排出量は前年比 1
4.4%の増加となったが、2007 年度比では 14.3%の削減となる。
次年度も、乾燥用灯油の原単位向上を目標として活動する。
②「廃棄物の削減」については、埋立廃棄物をゼロにすべく分別を進めた。
ゴム類・ろ布・蛍光灯・不要になった安全衛生保護具(ヘルメット・マス
クなど)の分別回収を継続して進めた。
次年度も分別の徹底を継続し、埋立廃棄物ゼロを目標とする。
③「水資源の節約」については、社員への啓蒙、周知活動を継続した。
今年度は、昨年度の冬期に消雪用に使用していた湧水停止による上水の使
用というイレギュラーな上水使用はなかったが、湧水の水量不足による上
水使用や工場稼働日数が増加したため総排水量は前年比増となった。
次年度も維持管理項目として社員の啓蒙を主に上水の使用量を抑えてい
きたい。
7.環境関連法規への違反、訴訟等の有無 ※則…鉱山保安法施行規則
環境関連法規への違反、並びに関係当局よりの違反等の指摘も認証取得当初
から現在まで皆無である。また、外部からの訴訟についても皆無である。
弊社は鉱山所有のため規制該当の法律は鉱山保安法が基本であり、環境関連
もこの法規制に則っている。弊社に関係するものでは、粉じん処理(則18条)、
坑水・廃水処理(則19条)、鉱煙処理(則20条)について取り決められている。
廃水については操業日の毎日、採水測定を実施している。更に月に 1 回外部
機関による水質検査を実施し、その記録を保存している。その検査結果は基準
内であり問題はない。また、鉱煙及び粉じんについては、年2回外部機関によ
る現場測定を実施し、その記録を保存している。その測定結果は基準内であり
問題はない。粉じん測定結果については産業保安監督部へ届出をしており、測
定結果については、特に指摘はなく問題はない。
8.代表者による全体評価と見直しの結果
1)環境経営システムの有効性の評価
EA21取得以来5年が経過し、環境改善活動が定着してきている。環境マ
ネジメントシステムは有効に機能していると考える。
2)環境経営システムの変更の必要性
環境方針
:変更の必要性はなく、継続する。
環境目標
:①「環境配慮型商品の開発」にガス化溶融炉での硅砂使
用の可能性調査を追加する。
②事務用品のグリーン購入を推進する。
※PRTR法に関わる物質は使用していないので、化学物質使用量削減目標
はない。
環境活動計画
:環境目標数値の変更にともない、修正する。
7
3)次年度に向けての取組
① 軽油使用量、上水使用量は維持管理項目とする。
② 従業員全員が廃棄物の減量や分別に参画し効果を上げているため、この状
況を継続する。
③ ガス化溶融炉で使用する硅砂を新たに環境配慮型製品とし調査を進める。
④ グリーン購入については、事務用品、福利厚生品の中でグリーン購入を促
進をする。
⑤ 工場の立地が最上川に隣接しており、環境リスクの低減を優先課題とする。
以上
8