【確率・統計】(2008 年度 真貝) 3. 3.4 離散確率分布 分布名 記号 離散 一様分布 離散 二項分布 B(n, p) 離散 ポアソン分布 P o(λ) 離散 幾何分布 G(p) 3.4.1 確率関数 P (X = k) 1 n k n−k n Ck p (1 − p) k λ e−λ k! p(1 − p)k−1 定義域 備考 平均 分散 0<p<1 np k = 0, 1, 2, · · · ; λ>0 np(1 − p) k = 1, 2, · · · ; 0<p<1 λ 1 p λ 1−p p2 n 標本点に等確率 k = 0, 1, 2, · · · , n; 離散一様分布 • n 標本点の,どの確率も等しい場合. P (X = xi ) = 3.4.2 14 確率分布 1 , (i = 1, 2, · · · , n) n (3.18) 二項分布 • 1 回の試行で事象 A の起こる確率が P (A) = p の場合,独立に n 回試行を繰り返して, A の発生する回数 X の分布は,B(n, p) となる.q = 1 − p として, P (X = k) = B(n, p) = k n−k , (k = 0, 1, 2, · · · , n), n Ck p q n k n−k =1 n Ck p q (3.19) uniform distribution サイコロの出る目を X とすれば,P (X) = 1/6 binomial distribution ベルヌーイ試行を n 回 独立に行うとき,という こと.(3.5) と同じ. (3.20) k=0 • X1 , X2 が独立で,それぞれ二項分布 B(n1 , p), B(n2 , p) に従うとき,X1 + X2 は二項 分布 B(n1 + n2 , p) に従う. 3.4.3 ポアソン分布 Poisson distribution • n → ∞ のときの B(n, λ/n) (λ > 0 は定数)の極限分布 Poisson (1781-1840) • n → ∞, p → 0 の極限だから, 「稀な現象を記述する」確率分布 P (X = k) = P o(λ) = e−λ ∞ k=0 3.4.4 λk , (k = 0, 1, 2, · · · , n), k! λk e−λ =1 k! (3.21) (3.22) 幾何分布 • ベルヌーイ試行列において,はじめて事象 A が起こるまでの試行回数 X = k の確率分 布.A 以外がそれまでに k − 1 回発生しているから,q = 1 − p として, P (X = k) = G(p) = p q k−1 , (k = 1, 2, · · ·) (3.23) n p q k−1 = 1 k=0 再生性の定理 (3.24) geometric distribution 【確率・統計】(2008 年度 真貝) 3. 15 確率分布 Figures (離散確率分布) 3.5 二項分布 B(30, 1/6) Poisson 分布 P o(3), P o(10) Probability Dist. Func. Probability Dist. Func. 0.2 0.15 0.15 0.1 0.1 0.05 0 0.05 5 15 10 20 25 30 Cumulative Dist. Func. 5 0 15 10 20 Probability Dist. Func. 1 0.12 0.8 0.1 0.6 0.08 0.06 0.4 0.04 0.2 0.02 5 15 10 20 25 30 二項分布 B(100, 1/6) 0 5 15 10 20 25 30 幾何分布 G(1/6) Probability Dist. Func. Probability Dist. Func. 0.14 0.1 0.12 0.08 0.1 0.06 0.08 0.04 0.06 0.04 0.02 0 0.02 20 40 60 80 100 Cumulative Dist. Func. 0 1 0.8 0.8 0.6 0.6 0.4 0.4 0.2 0.2 40 20 30 40 30 40 50 Cumulative Dist. Func. 1 20 10 60 80 100 10 20 50 【確率・統計】(2008 年度 真貝) 3. 3.6 Tables (Poisson 分布) 確率分布 16 【確率・統計】(2008 年度 真貝) 3. 17 確率分布 ✓ ✏ 授業の題材(離散確率分布) ✒ 授業で扱いたい問題です.各自,教科書の章末問題等も積極的に解き進めてください. 3.6 事象 A の起こる確率 P (A) が る確率を求めよ. ✑ 1 のベルヌーイ試行を 10 回行うとき,A が 2 回発生す 3 ベルヌーイ試行, 二項分布 3.7 n 個のサイコロを振ったとき,1 の目が出る個数 X の確率分布を求めよ. 3.8 二項分布 B(n, p) = n Ck pk (1 − p)n−k の平均値と分散を求めよ. 教科書 p50, 53 3.9 日本人の血液型は 10 人に 3 人の割合で O 型である.5 人の日本人を任意に選んだとき, そのうちの O 型の人数を X とする.X の平均値と標準偏差を求めよ. 3.10 あるマークシート形式の問題には 5 つの答の選択肢があり,正答は 1 つである.問題が 難しかったので,10 人の受験生全員が無作為に答えた.このとき,正解者が少なくと も 2 人いる確率を求めよ. 3.11 ある酔っぱらいが,1 歩進むごとに,右か左へそれぞれ 1/2 の確率でよろけながら進ん でいる.10 歩進んだとき,右または左へ何歩分よろけているか. 3.12 ポアソン分布 P o(λ) = e−λ λk の平均値と分散を求めよ. k! 3.13 ある製品の生産ラインの不良品率は 0.02 である.このラインで生産された製品からラ ンダムに 100 個を取り出すとき,不良品が 4 個以上ある確率はいくらか. random walk 教科書 p50, 54 教科書 p20, 22 (1) 二項分布に従うとして求めよ. (2) ポアソン分布に従うとして求めよ. 3.14 レーズンパンを 100 斤作る. ポアソン分布 (1) 全部で 1000 粒のレーズンを使用するとき,パン 1 斤に 10∼15 粒含む確率を求 めよ. (2) 100 斤中にレーズンが 1 粒も入っていないパンを 2 斤以下にしたいとき,全部で 何粒準備すればよいか. (log 10 = 2.3026, log 2 = 0.6932) 3.15 1の目が出るまで1つのサイコロを投げ続ける. 幾何分布 (1) 18 回以上投げる確率を求めよ. (2) 初めて 1 の目が出るのは,平均して何回目か. 3.16 ある銀行の 1 つの窓口の順番待ちの人数 X が,サービスを受けている人を含めて確率 分布 P (X = k) = 1 6 5 6 k , k = 0, 1, 2, · · · に従うものとする. (1) 窓口でサービスを受けている人を含めて,平均何人並んでいるか. (2) 窓口でサービスを受けるのを待っている人は,平均何人か. (3) 待たないで済む確率はいくらか. (4) 10 人以上の列ができる確率はいくらか. 幾何分布 【確率・統計】(2008 年度 真貝) 3. 3.7 18 確率分布 分布間の関係図 独立試行 ベルヌーイ試行 一様分布 2項分布 幾何分布 B(n,p) G(p) 正規分布 N(μ,σ^2) ポアソン分布 Po(λ) 標準正規分布 N(0,1) t 分布 F 分布 変換により移行 極限操作で移行 χ^2 分布
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