平成24年度業務指標(PI)算定・自己分析

平成24年度業務指標(PI)算定・自己分析
○平成24年度の統計値を基に、水道事業ガイドライン(JWWA Q 100)に定められた業務指標(PI)を
算出しました。業務指標(PI)は137項目ありますが、水道用水供給事業に適用が難しいなどの
理由から、46項目を除いた91項目を対象として算出しています。
○平成5年度、平成10年度、平成15年度、平成20~24年度の算出結果は以下のとおりです。
1 安心:すべての国民が安心しておいしく飲める水道水の供給
◇ 水資源の保全
番号
指標名
1001 水源利用率(%)
定義
(一日平均配水量/確保して
いる水源水量)×100
1002 水源余裕率(%)
[(確保している水源水量/一
日最大配水量)-1]×100
1003 原水有効利用率(%)
(年間有効水量/年間取水量)
×100
望ましい
方
向
-
-
H5
H10
H15
H20
H21
H22
H23
H24
92.9
93.6
82.4
80.4
79.6
79.0
78.7
78.5 当該指標が減少している。
0.6
1.1
13.2
17.7
19.6
20.4
19.1
自己分析
・一日平均給水量の減少に伴い、
20.7
・平成24年度は、一日最大給水量
が減少したことにより、水源余裕
率は増加した。
・暫定水利権も含めた許可水利権
量で「水源余裕率」を算定する
と、20.7%となったが、許可水利
権量のうち約30%は不安定な暫定
水利権となっている。
・「原水有効利用率」は毎年99%
超となっており、取水された原水
は有効に利用されている。
99.1
99.2
99.4
99.4
99.3
99.3
99.6
99.7
H5
H10
H15
H20
H21
H22
H23
H24
◇ 水源から給水栓までの水質管理
番号
指標名
1101 原水水質監視度(項目)
1104 水質基準不適合率(%)
定義
望ましい
方
向
* 50
原水水質監視項目数
(水質基準不適合回数/全検
査回数)×100
-
0.0
* 85 * 101 * 163 * 165 * 165 * 165 * 167
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
-
100
-
65
65
55
65
0.0
60
・平成19年度に水質基準が20ng/L
から10ng/Lに強化されたことか
ら、当該指標は減少しているが、
管理目標値5ng/L(PI換算50)は達
成している。
・また、近年は、突発的な降雨な
どによる急激な濃度上昇への対応
が課題となっている。
50
・平成21年度から有機物水質基準
値が5mg/Lから3mg/Lに強化された
ため、当該指標は増加している
が、有機物の検出状況は横ばい。
度/水質基準値)]/2×100
有機物(TOC)濃度水質
1108 基準比(%)
(有機物最大濃度/有機物水
質基準値)×100
-
-
24
-
50
43
47
・平成16年度から水質基準等が大
幅に変更され、項目数も増加した
ことに伴い「原水水質監視度」は
向上した。
・定期の水質検査では水質基準不
適合回数は0回であったが、平成24
年度は利根川でホルムアルデヒド
の水質事故が発生し、行田浄水場
で取送水停止、庄和浄水場で取水
減量となった。
・近年、原水水質の急激な変化や
水質事故が増加傾向にあり、水質
管理の強化が課題となっている。
[(1-ジェオスミン最大濃度
カビ臭から見たおいしい /水質基準値)+(1-2-メチ
1105 水達成率(%)
ルイソボルネオール最大濃
自己分析
Σ(xi/Xi)/n×100
1109
農薬:水質管理目標設定項
目に定められた方法によっ
農薬濃度水質管理目標比 て測定された農薬のこと。
xi:各農薬の給水栓での年
(%)
間測定最大濃度。
Xi:各農薬の管理目標値。
n:水道事業体の水質検査計
画書に記載の農薬の数。
0
0
0 0.041 0.073 0.013 0.046
・農薬に関する指標ついては、平
成16年度から農薬の検査項目が大
幅に増加したため、「農薬濃度水
0.052 質管理目標比」が0%を維持でき
なくなったが、その数値は低い水
準を維持している。
Σ(xi/Xi)/6×100
重金属濃度水質基準比
1110 (%)
重金属:カドミウム及びそ
の化合物,水銀及びその化
合物,セレン及びその化合
物,鉛及びその化合物,ヒ
素及びその化合物並びに六
価クロム化合物の6種。
xi:各重金属の給水栓での
年間測定最大濃度。
Xi:各重金属の水質基準
値。
0
0
0
0
0
0
0
0
・重金属6項目の濃度はいずれも
定量加減値未満であり、当該物質
に係る安全性は高い。
19
・無機物質6項目の濃度は、水質
基準に対し低い水準にある。
・浄水処理の影響を受けやすい項
目であり、今後も低い水準を維持
するために、適切な浄水処理の実
施が必要。
Σ(xi/Xi)/6×100
1111
無機物質:アルミニウム及
びその化合物,塩化物イオ
ン,カルシウム・マグネシ
ウム等(硬度),鉄及びその
無機物質濃度水質基準比 化合物,マンガン及びその
化合物,ナトリウム及びそ
(%)
の化合物の6種。
xi:各無機物質の給水栓で
の年間測定最大濃度。
Xi:各無機物質の水質基準
値。
14
15
1/10
15
19
14
14
17
Σ(xi/Xi)/4×100
1112
1113
有機物質濃度:陰イオン界
面活性剤,非イオン界面活
有機物質濃度水質基準比 性剤,フェノール類,色度
の4種。
(%)
xi:各有機物質の給水栓で
の年間測定最大濃度。
Xi:各有機物質の水質基準
値。
Σ(xi/Xi)/9×100
有機塩素化学物質:水質基
準に定められている四塩化
炭素,1,1-ジクロロエチレ
ン,ジクロロメタン,シス1,2-ジクロロエチレン,テ
トラクロロエチレン,トリ
クロロエチレン,ベンゼン
有機塩素化学物質濃度水 の7種と,水質管理目標にに
定められている1,2-ジクロ
質基準比(%)
ロエタン,1,1,2-トリクロ
ロエタンの2種の合計9種。
xi:各有機塩素化学物質の
給水栓での年間測定最大濃
度
Xi:各有機塩素化学物質の
水質基準値,又は管理目標
値。
1116 活性炭投入率(%)
(年間活性炭投入日数/年間
日数)×100
38
0
7.4
25
15
0
57.3
0
26.8
2/10
15
0
5
0
12.9 11.0
8
0
20.5
11
0
65.8
14
・有機物質4項目の濃度は減少し、
近年は水質基準に対し低い水準に
ある。
0
・有機塩素化学物質9項目の濃度
はいずれも定量下限値未満であ
り、当該物質に係る安全性は高
い。
37.5
・平成23年度は東日本大震災の影
響による放射性物質の除去のた
め、活性炭の投入日数が増加し
た。
2 安定:いつでもどこでも安定的に生活用水を確保
◇ 連続した水道水の供給
番号
指標名
2003 浄水予備力確保率(%)
2004 配水池貯留能力(日)
定義
[(全浄水施設能力-一日最
大浄水量)/全浄水施設能力]
×100
望ましい
方
向
-
配水池総容量/一日平均配水
量
H5
H10
15.9
H15
19.9
H20
21.5
H21
27.9
H22
29.0
H23
29.5
H24
28.8
自己分析
29.7
・平成24年度は、一日最大浄水量
が減少したことにより、浄水予備
力確保率は増加した。
・水道水を安定的に供給していく
ためには、浄水場等の水道施設を
部分的に休止しながら計画的にメ
ンテナンスを行い、機能を維持し
ていくことが重要であり、そのた
めには一定の予備力を確保するこ
とが必要。
・県営水道では、浄水場や中継ポ
ンプ所に送水調整池の整備を進め
ていることや一日平均給水量が減
少傾向にあることから、「配水池
貯留能力」は増加の傾向にある。
0.18
0.19
0.25
0.26
0.28
0.28
0.29
0.29
H5
H10
H15
H20
H21
H22
H23
H24
◇ 将来への備え
番号
2101
指標名
定義
望ましい
方
向
(法定耐用年数を超えた浄水
経年化浄水施設率(%) 施設能力/全浄水施設能力)
×100
2102 経年化設備率(%)
0
(経年化年数を超えている電
気・機械設備数/電気・機械
設備の総数)×100
31.0
0
40.5
0
71.4
0
66.7
0
63.3
0
63.3
0
53.1
自己分析
0
・県営水道は昭和43年の給水開始
以来、40年が経過しているが、浄
水施設の法定耐用年数は60年であ
るため、0%となっている。
53.1
・設備類の法定耐用年数は、浄水
施設と比べ短く(概ね10年~20
年)、適切な維持管理により長期
に使用する傾向があるため、「経
年化設備率」は高い水準にある。
2103 経年化管路率(%)
(法定耐用年数を超えた管路
延長/管路総延長)×100
0
0
0
0
4.8
4.9
8.9
8.8
2104 管路の更新率(%)
(更新された管路延長/管路
総延長)×100
0
0
0
0
0
0
0
0.02
2105 管路の更生率(%)
(更生された管路延長/管路
総延長)×100
0
0
0
0
0
0
0
2106 バルブの更新率(%)
(更新されたバルブ数/バル
ブ設置数)×100
2107 管路の新設率(%)
(新設管路延長/管路総延長)
×100
-
0
-
0.43
0
5.30
0.07
3.04
3/10
0.06
0.23
0.03
0.65
0.21
0.00
0.12
0.00
・給水を開始してから40年以上が
経過し、法定耐用年数(40年)を
経過した管路が出現している。
・管路の状態を把握し、法定耐用
年数を推計した上で更新を実施す
るため、今後も当該指標の上昇が
見込まれる。
・平成24年度は大久保浄水場の導
水管が一部移設されたため、若干
当該指標は減少した。
・県営水道では、平成22年度に第
一次送水管路更新計画を策定し、
平成23年度から更新に着手してい
るが、供用開始は平成25年度から
のため、管路更新率は低い値と
なっている。
・平成24年度は大久保浄水場の導
水管が一部移設されたため、若干
当該指標は上昇した。
・管路の更生は実施していないこ
0 とから、0%となっている。
0.18
・機能不全に陥ったことが判明し
たバルブについてはその都度更新
している。
0.00
・近年は、需要増に対する管路の
新設は少なくなったことから、低
い水準にある。
◇ リスクの管理
指標名
番号
2201 水源の水質事故数(件)
定義
望ましい
方
向
幹線管路の事故割合(件 (幹線管路の事故件数/幹線
管路延長)×100
2203 事故時配水量率(%)
(事故時配水量/一日平均配
水量)×100
系統間の原水融通率
2207 浄水施設耐震率(%)
ポンプ所耐震施設率
2208 (%)
2209
H10
0
年間水源水質事故件数
2202 /100km)
2206 (%)
H5
2
0
H21
0
H22
1
H23
0
1.9
1.2
53.4
61.0
66.1
75.1
75.9
76.4
76.7
-
-
-
-
-
-
0
-
-
0
-
-
0
-
-
18.3
17.7
17.4
53.5
60.0
44.3
40.2 ・一日平均使用量は原水水質に左
27.8
25.6
27.3
27.1
25.3
32.9
45.3
10.5
16.3
20.5
18.7
-
25.3
17.7
15.9
17.9
21.0
0.9
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
36.1
37.2
37.7
37.7
平均薬品貯蔵量/一日平均使
用量
13.2
13.4
19.9
25.3
20.9
36.6
45.5
71.4
58.8
21.1
20.5
23.8
46.2
30.4
〃
〃
(行田浄水場)
〃
〃
〃
(新三郷浄水場)
〃
〃
〃
(吉見浄水場)
〃
-
-
平均燃料貯蔵量/一日使用量
-
-
燃料備蓄日数(日)
2212 (大久保浄水場)
-
・平成23年度にポンプ設備の耐震
診断を行った結果、当該指標は70%
* 68.6 * 68.6 程度であった。
・地震に備え、早期に施設の耐震
化を図る必要がある。
37.6
-
〃
0
・耐震化されている施設はある
が、取水から送水までの系統でみ
た場合、耐震化が図られていな
い。
・地震に備え、早期に施設の耐震
化を図る必要がある。
37.7
-
〃
(庄和浄水場)
0
・県営水道では浄水場間の原水融
通は行っていないため0%である
が、送水管網はネットワーク化さ
れており、一部バックアップが可
能。
・一層の管路の耐震化率の向上の
ため、管路の更新時にはあわせて
耐震化を図る必要がある。
(耐震管延長/管路総延長)×
100
〃
0
・近年は、一日平均給水量の減少
77.0 により、上昇傾向にある。
39.3
-
薬品備蓄日数(日)
0
0.2
・震災時の応急給水に必要な水を
確保するため、最優先で耐震化す
る必要がある。
-
2211 (大久保浄水場)
・今後、法定耐用年数を迎える管
路増加が見込まれることから、当
該指標が上昇する恐れがある。
・当該指標の上昇を防ぐため、計
画的な管路更新が必要である。
0.5
0
・適切に原水を監視し、異常物質
3 の早期発見に努める必要がある。
0.5
0
自己分析
3
1.0
(耐震対策が施されている
配水池耐震施設率(%) 配水池容量/配水池槽容量)
×100
2210 管路の耐震化率(%)
H24
2.6
0
(耐震対策の施されている
ポンプ所能力/全ポンプ所能
力)×100
H20
2.9
(原水融通能力/受水側浄水
能力)×100
(耐震対策の施されている
浄水施設能力/全浄水施設能
力)×100
H15
-
-
-
-
39.3
右されるものであり、当該指標に
大きく影響される。
・また、次亜塩素酸ナトリウムは
長期間保存により塩素酸が生成さ
れるため、適切な保存期間とする
必要がある。
〃
〃
(庄和浄水場)
〃
1.0
0.8
0.9
0.7
0.7
0.6
0.8
0.7
〃
〃
(行田浄水場)
〃
1.0
1.0
0.8
0.6
0.6
0.5
1.0
1.0 いる。
〃
〃
(新三郷浄水場)
〃
0.5
1.0
0.7
0.7
0.6
0.4
0.8
0.7
〃
〃
(吉見浄水場)
〃
1.0
1.0
0.9
1.0
0.9
自家用発電設備容量率
2216 (%)(大久保浄水場)
(自家用発電設備容量/当該
設備の電力総容量)×100
・毎年一定量の貯蔵量は確保して
-
-
-
22.0
21.1
21.3
21.7
19.0
20.8
20.9
26.5
34.5
35.7
35.7
40.0
40.0
40.0
40.0
66.7 ・平成24年度は「当該設備の電力
〃
(庄和浄水場)
〃
〃
〃
(行田浄水場)
〃
34.2
32.8
28.4
34.2
34.2
32.3
32.3
50.0
〃
〃
(新三郷浄水場)
〃
22.9
19.0
15.6
20.8
13.0
11.3
12.3
14.0
〃
〃
(吉見浄水場)
〃
-
-
-
32.5
35.2
35.2
35.2
43.5
100
100
100
100
〃
2217 警報付施設率(%)
(警報付施設数/全施設数)×
100
100
100
100
4/10
総容量」を見直したため、当該指
標が上昇した。
・新三郷浄水場では、平成22年度
からの高度浄水処理施設稼働に向
けて、電力総容量が増加したた
め、平成21年度に当該指標が減少
している。
・100%を維持しており、有人、無
100 人の施設に関わらず、危機管理が
図られている。
3 持続:いつでも安心できる水を安定して供給
◇ 地域特性にあった運営基盤
番号
指標名
3001 営業収支比率(%)
定義
望ましい
方
向
H5
H10
H15
H20
H21
H22
H23
H24
195.9 154.6 145.7 127.5 128.4 128.5 125.6 124.7
(営業収益/営業費用)×100
・収益面では、有収水量の減少に
伴い給水収益が減少しているが、
維持管理費の削減などにより、収
107.8 益の落ち込みをカバーし、各「収
支比率」は100%以上を確保してい
る。
3002 経常収支比率(%)
[(営業収益+営業外収
益)/(営業費用+営業外費
用)]×100
114.2 104.5 104.0 102.9 104.2 105.5 106.9
3003 総収支比率(%)
(総収益/総費用)×100
114.2 104.5 104.0 102.9 104.2 105.5 106.9 108.0
3004 累積欠損金比率(%)
[累積欠損金/(営業収益-受
託工事収益)]×100
0.0
繰入金比率(収益的収支 (損益勘定繰入金/収益的収
3005 分)(%)
入)×100
-
繰入金比率(資本的収入 (資本勘定繰入金/資本的収
-
3006 分)(%)
入)×100
6.7
31.2
0.0
5.9
44.4
0.0
3.9
27.0
0.0
2.4
35.3
0.0
2.3
0.0
2.2
0.0
1.9
0.0
・累積欠損金は発生していないこ
とから、経営の健全性は確保して
いる。
2.2
・企業債等の償還が進み、繰入対
象となる支払利息が減少している
ため、「繰入金比率(収益的収支
分)」は年々減少している。
・資本的勘定繰入金は施設建設の
動向に左右されるため、毎年度ば
らつきがある。
35.5
16.6
39.7
45.7
154,555
152,223
152,068
155,220 もあるが、給水収益の減少に応じ
・職員数の増減に左右される場合
職員一人当たり給水収益 (給水収益/損益勘定所属職
3007 (千円/人)
員数)/1,000
173,919 161,683 171,209 154,887
て、減少傾向にある。
給水収益に対する職員給 (職員給与費/給水収益)×
3008 与費の割合(%)
自己分析
5.4
100
6.4
6.0
7.2
7.6
7.6
7.9
6.2
・近年、給水収益の減少及び退職
者の増加による退職手当増加か
ら、職員給与費の割合が年々増加
傾向にあった。
・平成24年度においては、職員数
の減少により職員給与費が減少し
たため、当該指標は減少した。
・利率の高い時期に借りた企業債
の償還が進み、支払利息の負担が
軽減されていることから、年々減
少している。
給水収益に対する企業債 (企業債利息/給水収益)×
3009 利息の割合(%)
100
38.0
33.0
24.9
13.6
12.9
12.4
9.6
8.7
給水収益に対する減価償 (減価償却費/給水収益)×
26.7
31.9
40.4
48.2
45.9
45.5
46.0
45.7
・近年、当該指標は45%程度で推移
しており、横ばい傾向にある。
33.6
・近年は給水収益の3~4割程度で
推移しており、減価償却費の割合
が企業債償還金の割合を上回って
いるため、財務的には安全といえ
る。
・平成22年度は企業債繰上償還を
行ったため、増加した。
3010 却費の割合(%)
100
給水収益に対する企業債 (企業債償還金/給水収益)×
3011 償還金の割合(%)
45.3
100
給水収益に対する企業債 (企業債残高/給水収益)×
3012 残高の割合(%)
100
給水収益/有収水量
3015 給水原価(円/㎥)
[経常費用-(受託工事費+
材料及び不用品売却原価+
附帯事業費)]/有収水量
41.6
38.0
38.5 * 73.5 41.8
666.6 624.9 552.9 481.6 463.8 441.9 408.5
料金回収率(給水にかか
3013 る費用のうち水道料金で (供給単価/給水原価)×100
回収する割合)(%)
3014 供給単価(円/㎥)
32.4
106.0
-
97.9
99.8
99.9 101.6 103.0 104.6
63.10 59.73 62.47 61.78 61.78 61.78 61.78
・近年、企業債元金償還額が建設
改良のための新規企業債発行額を
384.4 上回っているため、年々残高は減
少している。
・平成21年度以降は100%以上とな
105.1 り、給水にかかる費用が料金で回
収できている。
・県営水道では、地域によって2
種類存在した料金を、平成17年度
61.78 に統一し、以降同じ水準を維持し
ている。
・支払利息の減少により、近年の
59.51 61.00 62.60 61.81 60.84 59.98 59.06 58.77 給水原価は微減傾向にある。
5/10
3018 有収率(%)
(有収水量/給水量)×100
99.8
99.8
99.7
99.8
99.8
99.7
99.8
99.8
・毎年、極めて高い水準にあり、
給水量がそのまま給水収益となっ
ている。
3019 施設利用率(%)
(一日平均給水量/一日給水
能力)×100
78.6
75.7
73.1
68.2
67.5
67.1
66.7
66.5
・一日平均給水量の減少に伴い、
年々減少している。
3020 施設最大稼働率(%)
(一日最大給水量/一日給水
能力)×100
70.3
・減少傾向にあるが、今後の施設
更新や事故時等の対応を考慮する
と、給水の安定性が増したと言え
る。
3021 負荷率(%)
(一日平均給水量/一日最大
給水量)×100
94.7
・毎年度、95%前後の値を示して
おり、施設の稼働状況は効率的と
言える。
3022 流動比率(%)
3023 自己資本構成比率(%)
3024 固定比率(%)
(流動資産/流動負債)×100
[(自己資本金+剰余金)/負
債・資本合計]×100
[固定資産/(自己資本金+剰
余金)]×100
企業債償還元金対減価償 (企業債償還元金/当年度減
3025 却費比率(%)
価償却費)×100
3026 固定資産回転率(回)
(営業収益-受託工事収
益)/[(期首固定資産+期末
固定資産)/2]
固定資産使用効率(㎥
3027 /10,000円)
(給水量/有形固定資産)×
10,000
84.1
93.4
80.1
94.6
78.5
93.2
72.1
94.6
71.0
95.1
70.5
95.2
71.2
93.7
454.0 606.5 572.4 750.0 820.7 1172.8 799.7
30.1
45.0
51.9
55.1
57.0
58.9
60.8
320.4 212.8 186.1 174.8 169.2 164.0 158.1
169.8 101.5 102.8
0.10
17.4
0.08
17.3
0.07
16.7
6/10
78.9
0.06
14.9
83.7
0.06
14.6
* 161.6
0.06
14.6
90.9
0.06
14.7
・近年は高い水準を維持してお
り、短期債務(1年以内に期限が到
995.8 来する債務)に対して十分な支払
い能力を有している。
62.7
・自己資本金及び剰余金が毎年増
加していることにより「自己資本
構成比率」は増加傾向を示してお
り、安定的な事業運営を行ってい
ることが分かる。
・水道事業については、多額の設
備資金を必要とすることから、企
業債等の借入金を受けており、当
152.4 該指標は100%を越えている。
・しかし、自己資本金及び剰余金
が毎年増加していることから、当
該指標は減少傾向にある。
73.5
・近年は、100%を下回っており、
再投資は投下資本の回収額の範囲
内で行われていると言える。
0.06
・近年、営業収益、固定資産とも
に減少傾向にあり、当該指標は横
ばい傾向にある。
14.8
・有形固定資産、給水量共に減少
傾向にあるため、横ばい傾向にあ
る。
◇ 水道文化・技術の継承と発展
指標名
番号
定義
職員資格取得度(件/
3101 人)
職員が取得している法定資
格数 / 全職員数
民間資格取得度(件/
3102 人)
職員が取得している民間資
格取得数 / 全職員数
望ましい
方
向
H5
H10
-
H15
3.70
-
-
H20
-
H21
5.14
5.14
0.09
-
H22
H23
4.99
0.09
H24
5.26
0.07
0.07
5.01
・近年、当該指標は横ばい傾向に
あることから、今後はより一層の
資格取得の励行を職員に行ってい
く必要がある。
0.07
・近年、当該指標は横ばい傾向に
あることから、今後はより一層の
資格取得の励行を職員に行ってい
く必要がある。
3103 外部研修時間(時間)
(職員が外部研修を受けた時
間・人数) / 全職員数
-
-
-
-
10.1
8.5
13.7
10.7
10.2
3104 内部研修時間(時間)
(職員が内部研修を受けた時
間・人数) / 全職員数
-
-
-
-
21.1
28.4
30.9
32.5
31.5
3105 技術職員率(%)
(技術職員総数 / 全職員数)
× 100
-
水道業務経験年数度(年 全職員の水道業務経験年数
85.8
87.9
-
87.2
-
82.4
81.7
/ 全職員数
-
3107 技術開発職員率(%)
(技術開発業務従事職員数 /
全職員数) × 100
0
0
0
3108 技術開発費率(%)
(技術開発費 / 給水収益)
× 100
0
0
0
職員一人当たり配水量
3109 (㎥/人)
年間配水量 / 全職員数
3111 公傷率(%)
[(公傷で休務した延べ人 ・
日数) / (全職員数 × 年間
公務日数)] × 100
-
H5
H10
0
85.7
・浄水場の運転管理を直接職員が
行っていることから、技術職員率
が高くなっている。
12.9
13.0
13.0
13.3
0
0
0
0
0
・技術開発に従事する人員はいな
いため、当該指標は0となってい
る。
0
0
0
0
0
・技術開発に係る費用は確保して
いないため、当該指標は0となって
いる。
2,018,000 1,969,000 1,963,000 1,917,000
-
83.9
・企業局内に人材開発担当を設置
し、研修体制の充実を図っている
が、近年は横ばい傾向にある。
・研修時間だけでなく、質の高い
研修を受ける必要がある。
・企業局内に人材開発担当を設置
し、研修体制の充実を図っている
が、近年は横ばい傾向にある。
・研修時間だけでなく、質の高い
研修を受ける必要がある。
・近年、ベテラン技術職員の退職
者数が頭打ちになったことから、
「水道業務経験年数度」は微増傾
向になっている。
13.2
3106 /人)
83.0
自己分析
0
1,909,000
1,913,000
1,904,000
1,932,000
0
0
0
0
H21
H22
H23
H24
・職員数の増減に左右される場合
もあるが、年間配水量の減少に応
じて、減少傾向にある。
・すべての年度において0%を維持
していることから、安全衛生管理
の水準が高い。
◇ 消費者ニーズをふまえた給水サービスの充実
番号
指標名
定義
3208 監査請求数(件)
3209 情報開示請求数(件)
年間情報開示請求件数
望ましい
方
向
H15
H20
自己分析
-
0
0
0
0
0
0
0
0
-
0
0
0
1
3
1
33
64
7/10
・近年、監査請求はない。
・平成23年度以降は工事等の発注
資料に対する情報開示請求が増加
傾向にある。
4 環境:環境保全への貢献
◇ 地球温暖化防止,環境保全などの推進
指標名
番号
配水量1㎥当たり電力消
望ましい
方
向
定義
4001 費量(kWh/㎥)
全施設の電力使用量 / 年間
配水量
配水量1㎥当たり消費エ
4002 ネルギー(MJ/㎥)
全施設での総エネルギー消
費量 / 年間配水量
0.01
92
6
自己分析
0.35
・送水ポンプのインバーター化に
より消費電力量が年々減少してき
たが、近年は、年間配水量の減少
に伴い、横ばい傾向にある。
1.36
・送水ポンプのインバーター化に
より消費電力量が年々減少してき
たが、近年は、年間配水量の減少
に伴い、横ばい傾向にある。
0.85
平成24年3月に行田浄水場に太陽光
パネルを設置し、再生可能エネル
ギーを使用し始めたことで、当該
指標が増加した。
・県営水道では、浄水発生土をセ
メント原料、園芸用土、グランド
用土等に有効利用しており、平成
10年度以降、100%であった。
・しかし、東日本大震災の影響に
より、放射性物質の含有が確認さ
れた浄水発生土については、浄水
場内で適切に管理しているため、
有効利用率は減少した。
・平成24年度は浄水発生土に放射
性物質の含有が確認されることは
はなくなったため、セメント原料
として搬出しているが、受入先・
搬出業者との契約が難航し、当該
指標は44%となった。
44
・工事の請負業者にリサイクルを
建設副産物のリサイクル (リサイクルされた建設副産
物量 / 建設副産物排出量)
配水量1㎥当たり二酸化
4006 炭素(CO2)排出量
(g・CO2/㎥)
1.39
0.00
100
H24
0.36
1.40
0.00
100
H23
0.36
1.39
0.00
100
H22
0.36
1.43
0.10
100
H21
0.37
1.45
-
7.3
H20
0.38
-
-
土量) × 100
H15
-
-
浄水発生土の有効利用率 (有効利用土量 / 浄水発生
4005 率(%)
H10
-
再生可能エネルギー利用 (再生可能エネルギー設備の
電力使用量 / 全施設の電力
4003 率(%)
使用量) × 100
4004 (%)
H5
* 72.0 * 88.4 * 99.8 * 99.6 * 98.2 * 81.5 * 75.6 * 98.5 指示するなど、高い水準を維持し
× 100
ている。
[総二酸化炭素(CO2)排出
量 / 年間配水量] × 10
6
143
151
152
159
142
141
171
189
・電力のCO2排出原単位が毎年変動
するため、当該指標にばらつきが
ある。
・平成24年度の電力のCO2排出原単
位は前年度から約14%増加したた
め、当該指標は増加している。
H5
H10
H15
H20
H21
H22
H23
H24
自己分析
◇ 健全な水循環
番号
指標名
4101 地下水率(%)
定義
(地下水揚水量 / 水源利用
水量) × 100
望ましい
方
向
-
0
0
8/10
0
0
0
0
0
0
・県営水道はすべての水源を河川
水に依存しているため、0%となっ
ている。
5 管理:水道システムの適正な実行・業務運営及び維持管理
◇ 適正な実行・業務運営
指標名
番号
定義
望ましい
方
向
[最近5年間に清掃した配水
H5
0
5002 配水池清掃実施率(%) 池容量 / (配水池総容量 /
5)] × 100
H10
H15
H20
H21
H22
H23
H24
5
25
100
87
161
170
166
・配水池の工事に合わせ配水池の
清掃を行っている。
38.5
39.0
39.9
40.6
43.1
42.9
43.3
・ポンプ台数に予備があるため、
毎年40%程度となっている。
5003 (%)
[ポンプ運転時間の合計 /
(ポンプ総台数 × 年間日数
× 24)] × 100
浄水場第三者委託率
5009 (%)
(第三者委託した浄水場能力
/ 全浄水場能力) × 100
-
-
-
定義
望ましい
方
向
H5
H10
年間ポンプ平均稼働率
-
-
0
0
0
0
0
0
H21
H22
H23
H24
自己分析
・県営水道では、私法上の委託は
実施しているものの、第三者委託
は実施していないため0%となって
いる。
◇ 適正な維持管理
指標名
番号
浄水場事故割合(10年間 10年間の浄水場停止事故件
5101 の件数/箇所)
数 / 浄水場総数
5102
+
ダクタイル鋳鉄管・鋼管 [(ダクタイル鋳鉄管延長
鋼管延長) / 管路総延長]
率(%)
× 100
管路の事故割合(件
5103 /100km)
(管路の事故件数 / 管路総
延長) × 100
鉄製管路の事故割合(件 (鉄製管路の事故件数 / 鉄
5104 /100km)
製管路総延長) × 100
非鉄製管路の事故割合
5105 (件/100km)
(非鉄製管路の事故件数 /
非鉄製管路総延長) × 100
5110 設備点検実施率(%)
(電気・計装・機械設備等の
点検回数 / 電気・計装・機
械設備等の法定点検回数)
× 100
5111 管路点検率(%)
バルブ設置密度(基
5112 /km)
(点検した管路延長 / 管路
総延長) × 100
バルブ設置数 / 管路総延長
-
99.0
1.6
27
3.9
-
28
4.0
32
4.0
9/10
0.3
0.5
0
293
98.7
0.5
0.5
0
0.0
98.6
0.5
1.4
0
0.0
99.1
1.3
1.7
H20
0.0
-
98.9
-
H15
0.3
0
321
36
4.2
0
321
33
4.2
0.2
98.7
1.0
1.0
0
321
32
4.2
0.2
98.7
0.6
0.7
0
321
37
4.2
自己分析
0.2
・平成22年度に発生した東日本大
震災により行田浄水場において長
時間の停電となったため、当該指
標が0.2となった。
98.7
・県営水道では一部の導水管を除
き、圧力管に関しては全て鉄製管
を使用していることから、高い水
準にある。
0.1
・近年は1件/100km以下であるが、
今後は「経年化管路率(2103)」の
上昇が見込まれることから、管路
の状態を把握した管路の更新が必
要である。
0.1
・近年は1件/100km前後であるが、
今後は「経年化管路率(2103)」の
上昇が見込まれることから、管路
の状態を適切に把握した管路の更
新が必要である。
0
・県営水道における非鉄製管路の
延長は少なく、当該管路における
事故も発生していない。
321
・「経年化設備率(2102)」は比較
的高いものの、「設備点検実施
率」は300%以上を維持しており、
電気・機械設備の適切な管理を実
施していることが分かる。
33
・県営水道では定期的な管路巡視
の他に、3年周期で弁類の分解補修
を計画的に行っていることから、
約30%を推移している。
4.2
・県営水道のバルブ設置密度は約
4%程度であり、管路1km当たり4基
のバルブが設置してある。
・バルブは常に機能することが求
められており、県営水道では管路
点検に合わせて、バルブのメンテ
ナンスを実施している。
6 国際:我が国の経験の海外移転による国際貢献
◇ 技術の移転
指標名
番号
国際技術等協力度(人・
6001 週)
定義
望ましい
方
向
人的技術等協力者数 × 滞
在週数
H5
H10
H15
H20
0
-
-
H5
H10
H21
0
H22
0
H23
25
H24
91
576
自己分析
・平成22年度から国際協力を行う
ための海外派遣を開始した。
・平成23年度からはタイ・JICA草
の根技術協力プロジェクトを、平
成24年度からはラオス・JICA技術
協力プロジェクトを開始し、短期
専門家の派遣を行っている。
◇ 国際機関,諸国との交流
指標名
番号
6101 国際交流数(件)
定義
望ましい
方
向
年間人的交流件数
-
H15
H20
3
-
H21
0
H22
1
H23
3
正確性・信頼性において、*とした理由
理 由
指標名
番号
1101 原水水質監視度(項目) 毎月測定していない項目を含むため。
給水収益に対する企業債 繰上償還を行ったことにより、企業債償還金に繰上償還金が含まれているた
3011 償還金の割合
め。
企業債償還元金対減価償 繰上償還を行ったことにより、企業債償還金に繰上償還金が含まれているた
3025 却費比率
め。
建設副産物のリサイクル 建設副産物関係は、県土整備部建設管理課あて工事完了後に報告することと
4005 率
なっており、複数年工事は過年度分も含めた数量となっているため。
※県営水道は水道用水供給事業のため、水道事業で用いられる下表左欄の語句は、
右欄の語句に読み替えています。
配水量
給水量
配水池
送水量
浄水池等
(浄水池、送水調整池など)
(注) 水道用水供給事業のため、検査箇所は給水栓でなく水道事業者の受水地点としました。
10/10
H24
8
16
自己分析
・国際技術協力の推進により海外
からの研修生の受入れは増加傾向
にある。
・今後も事業運営ノウハウや専門
技術等、必要とする諸外国へ提供
するとともに、海外派遣の成果を
県営水道の事業運営に反映するこ
とが重要である。