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インドで活躍中!!公認会計士岩瀬先生が教える
使える!!インドの会計・財務の豆知識
第36回目 PF(Employeesʼ Provident Funds)<退職年金基金等>等改正について
<代表者経歴> 岩瀬雄一 公認会計士(日本)税理士(日本)
2000 年に大手監査法人東京事務所に入所。製造業を中心に、USGAAP、IFRS、日本会計基準の
会計監査業務を手掛ける。'07 年 10 月よりインド事務所に赴任し '10 年 11 月に日本に帰任
2011 年 9 月に Fair Consulting India 開業。複雑なインドの税務や手続きの多い会社等の設立は
豊富な実務経験と、インド専門家のネットワークが不可欠です。
日本インド社会保障協定 (「社会保障に関する日本国とインド共和国との間の協定」)(以後 SSA)が
2013 年 12 月 4 日に全会一致にて参議院本会議で承認されてから 9 ヶ月が経過しておりますが、未だ
SSA は発効しておりません。よって原稿を作成現在において、日本人駐在員はまだ PF 等制度に加入義務
があり、かつ、従来通りの納付が必要となっております。このような状況下、Modi 首相の初めての予算案
発表時に PF 等対象となるインド人従業員法定賃金上限額の改定を発議しました。これを受け 8 月 28 日
付けで Gazette Notification が発表されました。今回は当該改定を解説致します。
改正前の EPF 法(the Employeesʼ Provident Funds and Miscellaneous Provisions Act, 1952)では、原則
として PF 等に加入するべき従業員の対象を月額 6,500 ルピー以下の賃金受給者と規定しておりました。
この月額 6,500 ルピー以下を原則として月額 15,000 ルピー以下へと変更されております。また、月額
15,000 ルピー以上の賃金受給者は自主的に PF 等に加入可能であり、かつ、月額 15,000 ルピー以上の賃
金額を基礎(PF 等対象となる項目)に納付可能となっております。
また EPS 法(Employeesʼ Pension Sheme, 1995)においても原則として EPS に加入するべき従業員の
対象を月額 6,500 ルピー以下の賃金受給者と規定しておりました。この月額 6,500 ルピー以下を原則とし
て月額 15,000 ルピー以下へと変更されております。
さらに EDLIS 法(Employeesʼ Deposit linked Insurance Scheme, 1976)においても原則として EDLIS に
加入するべき従業員の対象を月額 6,500 ルピー以下の賃金受給者と規定しておりました。この月額 6,500
ルピー以下を原則として月額 15,000 ルピー以下へと変更されております。
上記の結果、総従業員数が 20 名以上の PF 等に加入済みの会社は PF 等の対象範囲となるインド人従業
員を再度見直す必要があります。PF 等の対象となる給与項目は未だグレーな部分がありますが、上記の法
定上限額は年間 78,000 ルピーから年間 180,000 ルピーに引き上げられております。よって今後は主とし
て製造業の従業員のみならず、Office Boy 等を含む事業会社の従業員も対象になる可能性がありますので
年間 CTC(Cost to Company)<会社負担額を含む従業員人件費>を一つの基準として当該法定上限金額
に抵触していないか今一度チェックされるのは如何でしょうか?
今回の改正は日本人駐在員の PF 等掛け金には影響致しませんが、会社負担 PF 等金額が増加する可能性
がありますので、事業計画・中期経営計画の人件費項目若しくは社会保障費項目を見直す必要があると思
われます。
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