────────────────────────────────┤├─ MLCC よくある質問 TDK MLCC に錫ウィスカのリスクはありません 錫ウィスカ形成リスクを減らす製造技術についてのよくある質問 1. 摘要 TDK の MLCC(Multilayer Ceramic Chip Capacitor、積層セラミックチップコンデンサ)に採用されている 材料とプロセス技術により、スズウィスカのリスクは最小限に抑えられます。 2007 年 1 月 ────────────────────────────────┤├─ MLCC よくある質問 TDK MLCCに錫ウィスカのリスクは ありません Q1. TDK MLCCの内部電極にはどのような材 料系が使用されていますか? A1. TDKはMLCCの製造に卑金属(Ni)の内部 電極とこれに対応する銅(Cu)の外部(または内 部)電極を使用しています。この終端には電気 めっきを施して、はんだ食われから部品を保護 し、はんだ付け性を高めます。Niバリアめっき層 ははんだ熱を遮断し、PbフリーのSnめっき(マッ ト仕上げ)ははんだ付け性を最適化します。 Q2. TDKの電気めっきプロセスではどのような めっき液組成が使用されていますか。 A2.めっき液組成は標準的なワットニッケルとキ レートスズ(弱酸性、pH: 4~6)です。 当社の 化学めっきはPbフリーです。1.25 +/- 0.25um (粒子サイズ0.2~0.3um)の100% Niめっき層と 4.0 ± 1.0um(粒子サイズ2.5~4um以下)の 100% Snめっき層を生成します。 Q3. TDKはどのような方法で錫仕上げがウィス カの形成を促さないようにしますか? A3. キレートスズは、めっき業界ではマット仕上 げが特徴とされます。光沢仕上げには、スズウィ スカの形成を促す有機添加剤が含まれていま す。また、電気めっきの後は、熱処理/焼なまし プロセス(150℃/60分)により、部品から残留め っき応力を除去します。部品製造時にウィスカを 防止するには、小さな粒子サイズと焼なましによ る応力除去が重要になります。Snめっき液組成、 Sn皮膜特性でもウィスカ発生が左右されますが、 ウィスカ抑制はNi成膜されることで、SnのCuへの 拡散抑制がウィスカ発生の抑制になっています。 Q4. TDKは錫ウィスカの試験をどのように行いま すか? A4. JETIA ET-7305推奨条件に沿って試験を 行っています。 TDK MLCC は RoHS 指令対応、鉛フリーです。 Sn メッキはマット仕上げになっています。 2007 年 1 月
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