『魅せる！現場∼現場を支える人々編∼』大和御所道路蛇穴３号橋ＰＣ上部工事発注者：奈良国道事務所受注者：川田建設株式会社コンクリートに力をふき込む「緊張作業」・・・重要工程の緊張感が伝わる・・・緊張力 P=160t 緊張ジャッキ緊張管理グラウト管理緊張管理図（１本毎の管理）川田建設株式会社現場代理人みやもときよし宮元潔（52歳） PC の根幹である PC ケーブルの緊張管理はプログラムを用いて行います。緊張によるケーブルの伸びの推移を mm 単位で測定し、導入緊張力を算出します。パソコンでグラフ化することにより、迅速かつ正確な緊張管理を行っています。《プレストレスコンクリート（緊張）について》 ④実際の構造物では、様々な荷重を載荷した状態でひび割れない ( 壊れない）ように設計しています。ここでは、前述の「緊張」についてを説明しますね！荷重 ①緊張前コンクリートブロック中に PC 鋼線を通して両端固定しています。緊張（引っ張り力）４つのコンクリートブロックは地面についています。見学会ではこんな感じです。是非体験して下さいね ! ②端部からポンプで加圧することで PC 鋼線を引っ張ります。 ③緊張完了 PC 鋼線を引っ張ることで、コンクリートには圧縮力が伝わります。プレストレス（圧縮力）導入ブロックは、端部だけで支え、他は浮いています。３人乗っても大丈夫！緊張（プレストレス）ってすごいでしょ～この技術は橋梁だけでなく、ドームの屋根や建築梁・貯水槽などに、幅広く薄く強度を求められる部材につかわれているんですよぉグラウトまでの手順蛇穴３号橋 PC 上部工事：設計担当として ①型枠・シースの設置川田建設（株）設計藤原敏晃（38）シース (ダクト) ふじわらとしあき ②コンクリート打設コンクリート ( ｾﾒﾝﾄ＋水＋石＋砂) .　．・ .　・. ③緊張 .　．.　． .　・. ・・発注図書の照査・技術的支援を行い、設計書通り現場で施工できるように支店から、現場を支援しています。緊張所定の緊張力を導入します ④グラウト注入排出 PC 鋼線とコンクリートを一体化します。コンクリート ( ｾﾒﾝﾄ＋水＋石＋砂) .　．・ .　・. .　・. .　・. .　.　・ .　.　・グラウト（セメント+水）排気送風機【外気・コンクリートの温度測定】【理論値と実測値と比較検討】《FEM 解析（温度応力解析）とパイプクーリング》《断面図》 PC鋼材送風機風グラウトによって、PC 鋼線を腐食から保護し、送風送 .　．.　．.　・. ・・排気注入シースコンクリートは、硬化する時にセメントと水の反応により硬化熱が発生します。本橋では、熱による膨張・収縮による変形を少なくするためにコンクリートにパイプを通し、風を送り込み硬化熱を冷ます工夫をしています。設計照査では、本橋だけでなく隣接工区との取り合いに大変注意を払いました。本橋は構造規模が大きく、工期が長いため、コンクリート打設は季節による対策を考慮しました。気温等環境条件を加味し、解析に反映させコンクリートの品質確保に努めました。最後まで気を抜かずチームで完工したいと思います。 (ダクト) http://www.kawadaken.co.jp/