長崎大学(坂本2)病棟・診療棟他 医療ガス設備保全業務 平成26年 5月

長崎大学(坂本2)病棟・診療棟他
医療ガス設備保全業務
平成26年 5月
長崎大学施設部
特記仕様書
Ⅰ.業務概要
1. 業務名称
長崎大学(坂本2)病棟・診療棟他医療ガス設備保全業務
2. 業務場所
長崎県長崎市坂本1丁目7番1号 (長崎大学坂本 2 団地構内)
3. 業務期間
平成26年
7月
1日から平成27年 3 月31日まで
4. 業務仕様
この保全業務(以下「業務」という。)の受注者は、長崎大学契約基準
(役務請負)に準じ、この特記仕様書、保全業務仕様書(以下「仕様書」と
いう。)に基づき次の業務を履行する。
5. 対象業務
業務内容
定期点検及び保守
対象設備等
機械設備
設
備
等
概
要
医療ガス設備
6. 特記仕様書の適用方法
(1) ・印で始まる事項については、○印を付した事項のみ適用する。
(2) 表中の各欄に数字、文字、記号等を記入する事項については、記入し
た事項のみ適用する。
(3) =又は×印で抹消した事項は全て適用しない。
(4) 特記された材料、製品名等は、特記されたもの又は同等以上のものを
使用することとし、同等以上のものを使用する場合は、施設管理担当者
の承諾を受ける。
- 1 -
Ⅱ.一般共通事項
1. 請負代金の支払い
この業務の受注者は、発注者の指定した者が行う検査に合格したときは、
請負代金の支払いを請求できる。
請負代金の支払いは
長崎大学財務部財務管理課
から年 1 回に支払う。
2. 受注者の負担の範囲
業務に使用する電力及び用水は支給する。
3. 貸与資料
受注者は、業務の内容を熟知するため、発注者から必要な関係図面及び
資料の貸与をうけることができる。
機器完成図、保全指導書、設備機器台帳、完成図等
4. 業務責任者
業務責任者は高圧ガス保安法の規定による製造保安責任者又は販売責任者
の資格を有し、厚生労働省指導による、財団法人医療機器センターが実施す
る医療ガス保安管理技術者講習を修了したもので、医療の用に供するガスの
保全業務に5年以上の経験を有するもの。
また、受注者と直接的かつ恒常的な雇用関係を有するもの。
業務責任者は業務担当者を兼ねることができる。
5. 業務条件
実施時間帯は次のとおりとし、実施日は施設管理担当者と協議する
平日及び休日
8時45分~17時30分
6. 電気工作物の保安業務
「長崎大学電気工作物保安規程」に基づき業務を履行するものとする。
7. 環境衛生管理体制
- 2 -
8. 業務担当者
高圧ガス保安法の規定による製造保安責任者又は販売主任者の資格若しく
は厚生労働省指導による、財団法人医療機器センタ-が実施する「医療ガス
保安管理技術者講習会」の修了証書を有する者とする。
9. 別契約の業務等
業務の実施にあたっては、下記の業務の業務責任者と調整を図り、円滑に
業務を実施する。
長崎大学(坂本2)中央監視業務並びにボイラー運転等業務
10. 行事等への立会い
11. 施設管理担当者の立会い
1)CE(液化酸素)及び各マニホ-ルド自動切替試験
2)圧力警報試験
3)動力制御盤(吸引・圧縮空気)等自動運転試験
4)不良アウトレット交換時のシャットオフバルブ閉止作業
12. 廃棄物の処理
発生材の処理は次による。
(1)引渡しを要するもの
1)品名
アウトレット(酸素・笑気・圧縮空気)
2)引渡し先
施設管理課第二施設管理班
3)集積場所
施設管理担当者の指示による
(2)特別管理産業廃棄物
1)品名
2)引渡し先
3)集積場所
4)引渡し先
(3)現場において再使用する者
1)品名
(4)関係法令により適切に処理するもの
1)品名
アウトレット(吸引・感染系吸引)
消耗品等の取替部品
- 3 -
13. 居室等の利用
当該業務を実施する設備機器が設置されている各機械室
14. 共用施設の利用
当該業務を実施するため、次の共用施設を利用することができる。
スタッフ用便所
エレベ-タ-
15. 駐車場の利用
当該業務を実施するために、施設管理担当者の承諾を得て業者専用駐車場
を利用出来る。但し、その駐車場が利用できない場合には外来駐車場を有料
(最初1時間400円、以降30分毎に300円)にて利用できる。
16. 点検の省略
容易に出入りできる点検口のない床下又は天井裏にあるもの。
地中若しくはコンクリートその他の中に埋設されているもの。
移動可能な備品類の裏等にある設備に関しては、移動させて点検を実施
する。ただし固定されている備品類に関しては実施を行わない。
病棟等のアウトレットにおいて人工心肺器等の使用中のため点検ができな
い場合は外観点検を行うこと。(但し後日,使用停止後に機能点検を行うこと)
17.その他
(1) 業務計画書には業務従事者全ての雇用保険加入を証明する書類の写しを
添付すること。
(2) 本学職員の指定する院内感染室は必要な対策を行い入室すること。
(3) 業務の履行に際しては、診療行為に影響が出ないように施設管理担当者
と十分な打ち合わせを行い安全には万全を期すること。
(4) 業務場所においては整理、整頓、清掃を行い危険の予防に留意すると
ともに火災、盗難その他の事故等の防止に万全を期すること。
(5) 業務場所に関係者以外の者が立ち入ることがないようにし、又、作業時
の安全確認や表示は十分に行うこと。
(6) 業務場所の安全衛生管理は業務責任者が諸法令に従い、行うこと。
(7) 業務従事者は名札、腕章を着用すること。
(8) この保全業務に基づいて点検・測定などの項目において業務不備による
障害が生じた場合は受注者の責任において補修及び機能回復を行うこと。
(9) 坂本2団地構内での喫煙は禁止とする。
- 4 -
特 記 仕 様 書
Ⅲ.定期点検保守
1.医療ガス設備
(1)業務対象設備
設置場所
屋外
名称
数量等
メーカー
備考
日産工業㈱
~H26 年 7 月
液化酸素
(CE)
貯槽 2,450L×2 台
気化器 90m3×2 台
1式
液化酸素
(CE)
貯槽 2,470L×2 台
蒸発器 100m3×2 台
1式
圧縮空気
供給装置
型式 3.70U-8.5T 3.7kw×2 台
空気槽・エアードライヤー 2 台
1組
セントラルユニ
制御盤
圧縮空気用
1面
セントラルユニ
吸引装置
一般用
3.7kw×3 台
空気槽
1組
セントラルユニ
吸引用
1面
セントラルユニ
感染症用 VS-80
空気槽 0.75kw
1組
セントラルユニ
酸素用
2個
セントラルユニ
〃
空気用
1個
セントラルユニ
〃
吸引用
2個
セントラルユニ
O
14 個
セントラルユニ
〃
2 口用 O.N
6個
セントラルユニ
〃
2 口用 O.V.S
92 個
セントラルユニ
〃
2 口用 O.V1.S
1個
セントラルユニ
〃
3口用 O.A.V.S
22 個
セントラルユニ
〃
3口用 O.V.V.S
10 個
セントラルユニ
A
1個
セントラルユニ
〃
2 口用 O.V
4個
セントラルユニ
〃
3口用 O.A.V
1個
セントラルユニ
〃
4口用 O.N.A.V
1個
セントラルユニ
酸素用
16 個
セントラルユニ
〃
圧縮空気用
6個
セントラルユニ
酸素マニフォールド
全自動切替
1式
セントラルユニ
制御盤
吸引装置
感染系用
壁付アウトレット
(露出型)
壁付アウトレット
(埋込型)
病院本館
規格・仕様
天井アウトレット
(ホースリール天吊型)
シャットオフバルブ
(埋込型)
-5-
エ ー テ ッ ク ㈱ H26 年 7 月~
日本化学機械製造㈱
2 列 40 本
特 記 仕 様 書
設置場所
名称
笑気マニフォールド
圧縮空気
供給装置
規格・仕様
全自動切替
型式 110U-8.5GA6 11kw×3 台
空気槽・除湿装置
メディカルエアーユニット
病棟・
診療棟
数量等
メーカー
備考
1式
セントラルユニ
2 列 16 本
1組
セントラルユニ
1台
セントラルユニ
制御盤
圧縮空気用
1面
セントラルユニ
センサーユニット
圧縮空気用
2面
セントラルユニ
吸引装置
一般用
11kw×2 台
空気槽
1組
セントラルユニ
制御盤
吸引用
1面
セントラルユニ
センサーユニット
吸引用
1面
セントラルユニ
感染症用 VS-150
空気槽 1.5kw
1組
セントラルユニ
19 面
セントラルユニ
1面
セントラルユニ
A
7個
セントラルユニ
〃
2 口用 O.V.S
2個
セントラルユニ
壁付アウトレット
(埋込型)
2 口用 O.V.S
576 個
セントラルユニ
〃
2 口用 O.V1.S
(感染症用吸引)
4個
セントラルユニ
〃
3口用 O.N.V.S
2個
セントラルユニ
〃
3口用 O.A.V.S
225 個
セントラルユニ
〃
3口用 O.A.V1.S
(感染症用吸引)
1個
セントラルユニ
〃
4口用 O.O.A.V.S
2個
セントラルユニ
〃
4口用 O.N.A.V.S
1個
セントラルユニ
8個
セントラルユニ
57 個
セントラルユニ
吸引装置
感染系用
医療ガス
区域警報盤
医療ガス
供給元警報盤
壁付アウトレット
(露出型)
〃
〃
4口用 O.N.A.V1.S
(感染症用吸引)
4口用 O.A.V.V.S
〃
5口用 O.O.A.V.V.S
24 個
セントラルユニ
〃
5口用 O.O.A.V1.V1.S
1個
セントラルユニ
〃
5口用 O.N.A.V1.V1.S
(感染症用吸引)
1個
セントラルユニ
-6-
アフタークーラー
除菌フィルター
年3回
点検・清掃
壁付アウトレット
(埋込型)
特 記 仕 様 書
設置場所
名称
数量等
メーカー
2 口用 O.V
4個
セントラルユニ
3 口用 O.A.V
1個
セントラルユニ
7 口用 O.O.O.A.A.V.V
6個
セントラルユニ
10 口用 O.O.O.O.A.A.V.V.V.V
3個
セントラルユニ
フローコントロールユニット
Ex
14 個
セントラルユニ
ウォールケアユニット
GU
15 個
セントラルユニ
〃
GU1
1個
セントラルユニ
シャットオフバルブ
(埋込型)
酸素用
26 個
セントラルユニ
〃
笑気用
5個
セントラルユニ
〃
圧縮空気用
26 個
セントラルユニ
〃
非治療用空気用
5個
セントラルユニ
天井アウトレット
(ホースリール天吊型)
〃
天井アウトレット
(シーリングペンダント)
天井アウトレット
(シーリングアーム)
病棟・
診療棟
コリドール
規格・仕様
備考
壁付アウトレット
(埋込型)
シャットオフバルブ
(埋込型)
液酸マニフォールド
(高酸素用)
4 口用 O.O.V.V.S
5個
セントラルユニ
O
1個
セントラルユニ
全自動切替
1式
エアウォーター防災
2列4本
窒素マニフォールド
全自動切替
1式
エアウォーター防災
2列8本
3.7kw×2 台
空気槽・エアードライヤー
1組
エアウォーター防災
1列8本
空気用
1面
エアウォーター防災
3.7kw×2 台
空気槽
1組
日立
吸引用
1面
日立
3.7kw×2 台
空気槽
1組
エアウォーター防災
余剰ガス用
1面
エアウォーター防災
1組
セントラルユニ
圧縮空気
供給装置
制御盤
吸引装置
一般用
第2中央
制御盤
診療棟
吸引装置
余剰ガス用
制御盤
圧力監視警報盤
壁付アウトレット
(露出型)
A
2個
エアウォーター防災
〃
V
2個
エアウォーター防災
N2
10 個
エアウォーター防災
壁付アウトレット
(埋込型)
-7-
アフタークーラー
除菌フィルター
特 記 仕 様 書
設置場
所
名称
数量等
メーカー
Ex
11 個
エアウォーター防災
〃
2 口用 O.V.S
2個
エアウォーター防災
〃
3 口用 O.A.V.S
1個
エアウォーター防災
〃
4 口用 O.O.A.V.S
2個
エアウォーター防災
〃
4 口用 O.N.V.V.S
10 個
エアウォーター防災
〃
4 口用 O.A.V.V.S
1個
エアウォーター防災
〃
5 口用 O.O.N.A.V.S
1個
エアウォーター防災
4 口用 O.N.A.V.
3個
エアウォーター防災
5 口用 O.N.A.V.Ex
6個
エアウォーター防災
7 口用 O.O.N.A.V.V.Ex
1個
エアウォーター防災
シャットオフバルブ
(埋込型)
酸素用
12 個
エアウォーター防災
〃
笑気用
10 個
エアウォーター防災
〃
空気用
11 個
ウノサワ
V
1個
エアウォーター防災
2 口用 O.V.S
3個
エアウォーター防災
壁付アウトレット
(埋込型)
N2
7個
エアウォーター防災
〃
Ex
7個
エアウォーター防災
〃
2 口用 O.V.S
6個
エアウォーター防災
〃
4 口用 O.N.A.V.S
3個
エアウォーター防災
〃
4 口用 O.N.V.V.S
3個
エアウォーター防災
2 口用 O.V
4個
エアウォーター防災
7 口用 O.O.N.A.V.V.Ex
1個
エアウォーター防災
5 口用 O.N.A.V.Ex
2個
エアウォーター防災
6 口用 O.N.A.A.V.Ex
1個
エアウォーター防災
酸素用
8個
エアウォーター防災
壁付アウトレット
(埋込型)
第2中央
診療棟
天井アウトレット
(ホースリール天吊型)
天井アウトレット
(シーリングコラム)
〃
壁付アウトレット
(露出型)
〃
第3中央
診療棟
天井アウトレット
(ホースリール天吊型)
天井アウトレット
(シーリングペンダント)
天井アウトレット
(シーリングコラム)
〃
シャットオフバルブ
(埋込型)
規格・仕様
-8-
備考
特 記 仕 様 書
設置場所
第3中央
診療棟
名称
MR
検査棟
メーカー
笑気用
5個
エアウォーター防災
〃
空気用
5個
エアウォーター防災
2 口用 O.V
5個
エアウォーター防災
〃
3 口用 O.A.V.S
1個
エアウォーター防災
〃
4 口用 O.N.A.V.S
1個
エアウォーター防災
〃
5 口用 O.N.A.V.V.S
1個
エアウォーター防災
Ex
3個
エアウォーター防災
酸素用
3個
エアウォーター防災
〃
笑気用
3個
エアウォーター防災
〃
空気用
2個
エアウォーター防災
2 口用 O.V
2個
エアウォーター防災
2 口用 O.V
2個
エアウォーター防災
2 口用 O.V
1個
セントラルユニ
酸素用
1個
エアウォーター防災
2 口用 O.V.S
5個
セントラルユニ
〃
3 口用 O.A.V.S
26 個
セントラルユニ
〃
3 口用 O.A.V1.S
2個
セントラルユニ
〃
3 口用 O.A.V2.S
6個
セントラルユニ
〃
5 口用 O.O.A.V.V.S
9個
セントラルユニ
感染症用 VS-80
空気槽 0.75kw
2組
セントラルユニ
4個
セントラルユニ
酸素用
6個
セントラルユニ
〃
空気用
6個
セントラルユニ
〃
空気用
6個
セントラルユニ
壁付アウトレット
(埋込型)
シャットオフバルブ
(露出型)
壁付アウトレット
(露出型)
壁付アウトレット
(埋込型)
〃
シャットオフバルブ
(埋込型)
壁付アウトレット
(埋込型)
国際医療
センター
数量等
シャットオフバルブ
(埋込型)
壁付アウトレット
(露出型)
高エネルギー
治療棟
規格・仕様
吸引装置
感染系用
医療ガス
区域警報盤
シャットオフバルブ
(埋込型)
備考
※旧 CE と新 CE の送気切替は平成 26 年 7 月実施予定。新旧とも点検保守の対象外とするが、設
備の不具合発生時等には緊急点検等の対応を実施すること。対応にかかる費用については後日施
設管理担当者との協議。
-9-
特 記 仕 様 書
(2) 点検項目、点検内容及び点検周期
定期点検の点検内容等は年 1 回行う。
病棟・診療棟の吸引装置(感染系)本体の点検・清掃は年 3 回行う。但し、
病院本館及び国際医療センタ-の吸引装置(感染系)本体の点検・清掃は年
1 回行う。
(3) 混合ガス供給装置
(4) 供給停止時の措置
医療ガス供給を停止する必要がある場合は施設管理担当者と協議する。
(5) アウトレットの部品交換
アウトレット点検において、下記部品に不良を発見した場合は交換を実施
する。なお、交換部品の費用については後日協議する。
(パッキン、リング、防塵キャップ等)
(6) 配
管
①ガス漏れを確認する範囲は配管が露出している部分とする。
②ガス漏れを確認する方法は漏洩検知液で確認する。
(7) シャットオフバルブ
①ガス漏れを確認する方法は漏洩検知液で確認する。
(8) 圧縮空気供給装置
圧縮機本体は年1回点検し、下記の交換部品の取替を実施する。
部品及び交換費共受注者の負担とする
交換部品:安全弁、Vベルト、サクションフィルター、コンプレッサーエレメント
(9) 吸引供給装置
吸引ポンプ(余剰ガス含)のタンク点検を行う。特に感染系は留意して行
う。
- 10 -
特 記 仕 様 書
(10) 支給材料
(11) 業務報告書
業務完了後に次の書類等を 1 部数提出する。
・ 点検及び保守結果報告書(各月の作業完了時に提出する)
○
・ 業務記録写真(作業前、作業中、作業後)
○
書式は
・
別添の業務報告書による
(15) その他
- 11 -
・
○
受注者の業務報告書による
方
位
第2立
体駐車
場
第1
立体
駐車
場
通路シェルタ-B
第3
立体
駐車
場
地下機械室(4)
地下サービスタンク室
身
駐
車障
者
場
上用
屋
地下機械室
通路シェルタ-A
事務棟別館
事務棟
渡り廊下(5)
P(10台)
渡り廊下
病 院 本 館
第3中央診療棟
1
2
-
第2中央診療棟
給水
センタ
-
高エネルギ-治療棟
国際医療
センタ-棟1
P(54台)
R階機械室
病棟・診療棟
国際医療センタ-棟2
中
央
廊
下
MR検査棟
渡り廊下(3)昇降塔1
歯学部教育研究棟
昇降塔2
自家
発電
機
電自機家発 室2
室
坂
受変本特 1
電所高
P
1階機械室1・2
歯学部本館
P(42台)
福利厚生施設
民 家(第一種中高層住専)
昇
国交医分館
・医病倉庫 降塔3
保育所
歯・守
衛室
医療ガス設備 業務対象設備 配置図
業務対象建物
設備設置場所
S=1/1400
保全業務仕様書
平成26年5月
長崎大学施設部
目
第1編
第1章
次
総則
総則
第1節 総則
1.1.1 目的
1.1.2 趣旨
第2節 一般事項
1.2.1 適用
1.2.2 用語の定義
1.2.3 受注者の負担の範囲
1.2.4 疑義に対する協議等
1.2.5 報告書の書式等
1.2.6 関係法令等の遵守
第3節 業務関係図書
1.3.1 業務計画書
1.3.2 作業計画書
1.3.3 貸与資料
1.3.4 業務の記録
第4節 業務現場管理
1.4.1 業務管理
1.4.2 業務責任者
1.4.3 業務条件
1.4.4 電気工作物の保安業務
1.4.5 業務の安全衛生管理
1.4.6 火気の取扱い
1.4.7 喫煙場所
1.4.8 出入り禁止箇所
第5節 業務の実施
1.5.1 業務担当者
1.5.2 代替要員
1.5.3 服装等
1.5.4 別契約の業務等
1.5.5 行事等への立会い
1.5.6 施設管理担当者の立会い
1.5.7 業務の報告
第6節 業務に伴う廃棄物の処理等
1.6.1 廃棄物の処理等
1.6.2 産業廃棄物等
第7節 業務の検査
‐ 14 ‐
1.7.1
業務の検査
第2章 施設等の利用・作業用仮設物等
第1節 建物内施設等の利用
2.1.1 居室等の利用
2.1.2 共用施設の利用
2.1.3 駐車場の利用
第2節 作業用仮設物及び持込み資機材等
2.2.1 作業用足場等
2.2.2 持込み資機材
2.2.3 危険物等の取扱い
第2編 定期点検等及び保守
第1章 一般事項
第1節 一般事項
1.1.1 適用
1.1.2 点検の範囲
1.1.3 保守の範囲
1.1.4 点検及び保守等の実施
1.1.5 周期の表記
1.1.6 応急措置等
1.1.7 点検の省略
1.1.8 点検及び保守に伴う注意事項
第2節 法定点検等
1.2.1 関係法令(建築基準法及び官公庁施設の建設等に
関する法律を除く)に基づく法定点検の実施
第2章 機械設備
第1節 一般事項
2.1.1 適用
2.1.2 業務目的
第3編
第1章
医療用設備
医療ガス設備
第1節 一般事項
1.1.1 適用
1.1.2 業務目的
‐ 15 ‐
1.1.3
関係法令等
第2節 定期点検等及び保守
1.2.1 一般事項
1.2.2 アウトレット(配管端末)
1.2.3 ホースアセンブリ、天井懸垂装置、メディカルサプライユニット
1.2.4 配管・遮断弁
1.2.5 警報システム
1.2.6 酸素、笑気、窒素及び二酸化炭素供給装置
1.2.7 圧縮空気供給装置及び吸引装置
1.2.8 余剰麻酔ガス排除装置
1.2.9 定置式超低温液化ガス貯槽等
‐ 16 ‐
第1編 総則
第1章 総則
第1節 総則
1.1.1 目的
この仕様書は、施設管理者等が施設の保全業務の委託契約を締結する際に、委託す
る業務の内容を明確にし、もって機械設備等の保全水準の確保に資することを目的
とする。
1.1.2 趣旨
この仕様書は、点検等及び保守の各業務について、一般的な保全業務項目と標準的に実
施される作業内容、実施周期等を定めるものである。
第2節 一般事項
1.2.1 適用
(a) 本保全業務仕様書(以下「仕様書」という。)は、国立大学法人長崎大学におけ
る機械設備等の定期点検、日常点検、保守、運転・監視に関する業務(以下「機械設
備等の保全業務」という。)委託に適用する。
(b) 仕様書に規定する事項は、別の定めがある場合を除き、受注者の責任において履
行すべきものとする。
(c) 仕様書の第2編以降の各編は、第1編と併せて適用する。
(d) 仕様書の第2編以降の各編において、一般事項が第1章に規定されている場合は
第2章 以降の規定と併せて適用する。
(e) 建築保全業務に係る契約図書は以下によるものとし、相互に補完するものとする。
ただし、 契約図書間に相違がある場合の優先順位は、次の(1)から(4)までの順番と
し、これにより難い 場合は、1.2.4「疑義に対する協議等」による。
(1) 契約書(頭書及び条項をいう)
(2) 質問回答書((3)から(4)までに対するもの)
(3) 特記仕様書(図面、機器リストを含む)
(4) 保全業務仕様書
(f) 本編の規定は、第2編から第3編までに別に定めのある場合には適用しない。
‐ 17 ‐
1.2.2 用語の定義
仕様書において用いる用語の定義は、次によるほか、各編の用語の定義による。
(1) 「施設管理担当者」とは、契約書に規定する施設管理担当者をいい、建築物等の
管理に携わる者で、保全業務の監督を行うことを発注者が指定した者をいう。
(2) 「受注者等」とは、当該業務契約の受注者又は契約書の規定により定めた受注者
側の業務責任者をいう。
(3) 「業務責任者」とは、契約書に規定する業務責任者をいい、業務を総合的に把握
し、業務を円滑に実施するために施設管理担当者との連絡調整を行う者で、現場
における受注者 側の責任者をいう。
(4) 「業務担当者」とは、業務責任者の指揮により業務を実施するもので、現場にお
ける受注者側の担当者をいう。
(5) 「業務関係者」とは、業務責任者及び業務担当者を総称していう。
(6) 「施設管理担当者の承諾」とは、受注者等が施設管理担当者に対し書面で申し出
た事項について、施設管理担当者が書面をもって了解することをいう。
(7) 「施設管理担当者の指示」とは、施設管理担当者が受注者等に対し業務の実施上
必要な事項を、書面によって示すことをいう。
(8) 「施設管理担当者と協議」とは、協議事項について、施設管理担当者と受注者等
とが結論を得るために合議し、その結果を書面に残すことをいう。
(9) 「施設管理担当者の検査」とは、業務の各段階で、受注者等が実施した結果等に
ついて提出した資料に基づき、施設管理担当者が契約図書との適否を確認するこ
とをいう。
(10) 「施設管理担当者の立会い」とは、業務の実施上必要な指示、承諾、協議及び検
査を行うため、施設管理担当者がその場に臨むことをいう。
(11)
「特記」とは、1.2.1「適用」の(e)の(1)から(4)までに指定された事項をいう。
(12) 「業務検査」とは、契約図書に規定するすべての業務の完了の確認又は、指定月
の支払の請求に関わる業務の終了の確認をするために、発注者が指定した者が行
う検査をいう。
(13) 「作業」とは、共通仕様書で定める建築物等の定期点検、日常点検、保守、 運
転・監視、清掃、執務環境及び警備に当たることをいう。
(14) 「必要に応じて」とは、これに続く事項について、受注者等が作業の実施を判断
すべき場合においては、あらかじめ施設管理担当者の承諾を受けて対処すべきこ
とをいう。
(15) 「原則として」とは、これに続く事項について、受注者等が遵守すべきことをい
う。ただし、あらかじめ施設管理担当者の承諾を受けた場合は他の手段によるこ
とができる。
(16) 「点検」とは、建築物等の部分について、損傷、変形、腐食、異臭その他の異常
の有無 を調査することをいい、保守又はその他の措置が必要か否かの判断を行う
ことをいう。
(17)「定期点検」とは、当該点検を実施するために必要な資格又は特別な専門的知識
を有する者が定期的に行う点検をいい、性能点検、月例点検、シーズンイン点検、
‐ 18 ‐
シーズンオン点検 及びシーズンオフ点検を含めていう。
(18)「日常点検」とは、目視、聴音、触接等の簡易な方法により、巡回しながら日常
的に行う 点検をいう。
(19)「法定点検」とは建築物の保全の関係法令に基づき実施することが規定されてい
る点検をいう。
(20)「保守」とは、点検の結果に基づき建築物等の機能の回復又は危険の防止のため
に行う消耗部品の取替え、注油、塗装その他これらに類する軽微な作業をいう。
(21)「清掃」とは、汚れを除去すること及び汚れを予防することにより仕上げ材を保
護し、快適な環境を保つための作業をいう。
1.2.3 受注者の負担の範囲
(a) 業務の実施に必要な施設の電気、ガス、水道等の使用に係る費用は、特記がある
場合に限り受注者の負担とする。
(b) 点検に必要な工具、計測機器等の機材は、設備機器に付属して設置されているも
のを除き、受注者の負担とする。
(c) 保守に必要な消耗部品、材料、油脂等は、受注者の負担とする。ただし、各編に
定める支給材料を除く。
(d) 清掃に必要な資機材は、受注者の負担とする。
1.2.4 疑義に対する協議等
(a) 契約図書に定められた内容に疑義が生じた場合は、施設管理担当者と協議する。
(b) (a)の協議を行った結果、契約図書の訂正又は変更を行う場合は、受注者及び発
注者の協議による。
(c) (a)の協議を行った結果、契約図書の訂正又は変更に至らない事項は、1.3.4「業務
の記録」(a)の規定による。
1.2.5 報告書の書式等
報告書の書式は、別に定めがある場合を除き、施設管理担当者の指示による。
1.2.6 関係法令等の遵守
業務の実施に当たり、適用を受ける関係法令等を遵守し、業務の円滑な遂行を図る。
第3節 業務関係図書
1.3.1 業務計画書
(a) 業務責任者は、各編で定める業務目的に照らし適切な業務の実施に先立ち、実施
体制、全体 工程、業務担当者が有する資格等、必要な事項を総合的にまとめた業務
‐ 19 ‐
計画書を作成し、施設管理担当者の承諾を受ける。ただし、軽微な業務の場合にお
いて施設管理担当者の承諾を得た 場合はこの限りではない。
(b) 業務関係者が施設に常駐して行う業務においては、受注者は業務関係者の労務管
理について 適切に行うよう計画する。
1.3.2 作業計画書
業務責任者は、業務計画書に基づき作業別に、実施日時、作業内容、作業手順、作
業範囲、業務責任者名、業務担当者名、安全管理等を具体的に定めた作業計画書を作
成して、作業開始前に 施設管理担当者の承諾を受ける。
1.3.3 貸与資料
貸与資料は、特記による。なお、点検対象の設備機器等に備え付けの図面、取扱説
明書等は使用することができる。ただし、作業終了後は、原状に復するものとする。
1.3.4 業務の記録
(a) 施設管理担当者と協議した結果について記録を整備する。
(b) 業務の全般的な経過を記載した書面を作成する。ただし、同一業務内容を連続し
て行う場合は、施設管理担当者と協議の上、省略することができる。
(c) 一業務が終了した場合には、その内容を記載した書面を作成する。
(d) (a)から(c)までの記録について、施設管理担当者より請求された場合は、提出又は
提示する。
第4節 業務現場管理
1.4.1 業務管理
契約図書に適合する業務を完了させるために、業務管理体制を確立し、品質、工程、
安全等の業務管理を行う。
1.4.2
業務責任者
(a) 受注者は、業務責任者を定め施設管理担当者に届け出る。また、業務責任者を変
更した場合も同様とする。
(b) 業務責任者は、業務担当者に業務目的、作業内容及び施設管理担当者の指示事項
等を伝え、その周知徹底を図る。
(c) 業務責任者は、業務担当者以上の経験、知識及び技能を有する者とし、資格要件
については、特記による。なお、業務責任者は業務担当者を兼ねることができる。
1.4.3 業務条件
(a) 業務を行う日及び時間は、特記による。
‐ 20 ‐
(b) 契約図書に定められた業務時間を変更する必要がある場合には、あらかじめ施設
管理担当者の承諾を受ける。
1.4.4
電気工作物の保安業務
(a) 「電気事業法」による事業用電気工作物の維持及び運用の保安に関する事項に係
る業務は、特記による。
(b) (a)の実施に当たり、受注者等は同法令に従い、電気工作物の保安体制を確立す
る。
(c) (a)に係る業務を実施する場合には、発注者が定める事業用電気工作物保安規程
(以下「保安規程」という。)に従うものとし、電気主任技術者の監督下において、
保安の確保に努める。
1.4.5
業務の安全衛生管理
(a) 業務担当者の労働安全衛生に関する労務管理については、業務責任者がその責任
者となり、関係法令に従って行う。
(b) 業務の実施に際し、アスベスト又はPCBの使用を確認した場合は、施設管理担
当者に報告する。
1.4.6 火気の取扱い
作業等に際し、原則として火気は使用しない。火気を使用する場合は、あらかじめ施
設管理担当者の承諾を得るものとし、その取扱いに際しては十分注意する。
1.4.7 喫煙場所
長崎大学坂本2団地構内は全面禁煙とする。
1.4.8 出入り禁止箇所
業務に関係のない場所及び室への出入りは禁止する。
第5節 業務の実施
1.5.1 業務担当者
(a) 業務担当者は、その作業等の内容に応じ、必要な知識及び技能を有する者とし、
資格要件については特記による。
(b) 法令により作業等を行う者の資格が定められている場合は、当該資格を有する者
が当該作業等を行う。
‐ 21 ‐
1.5.2 代替要員
業務内容により代替要員を必要とする場合には、あらかじめ施設管理担当者に報告
し、承諾を得るものとする。
1.5.3 服装等
(a) 業務関係者は、業務及び作業に適した服装並びに履物で業務を実施する。
(b) 業務関係者は、名札又は腕章を着けて業務を行う。
1.5.4 別契約の業務等
(a) 業務に密接に関連する別契約の業務の有無は、特記による。
(b) 常駐して行う業務においては、施設管理担当者の監督下において、他業務責任者
との調整を図り、円滑に業務を実施する。
1.5.5 行事等への立会い
防災訓練等の業務実施施設において開催される行事等への立会いの要否は、特記に
よる。
1.5.6 施設管理担当者の立会い
作業等に際して施設管理担当者の立会いを求める場合は、あらかじめ申し出る。
1.5.7 業務の報告
業務責任者は、作業等の結果を記載した業務報告書を作成し、施設管理担当者へ、あ
らかじめ定められた日に報告する。
(a) 点検、定期点検又は日常点検においては、あらかじめ施設管理担当者と打合せの
上、定められた様式により報告する。
第6節 業務に伴う廃棄物の処理等
1.6.1 廃棄物の処理等
(a) 業務の実施に伴い発生した廃棄物の処理は、原則として受注者の負担とする。
(b) 発生材の保管場所及び集積場所は、特記による。
1.6.2 産業廃棄物等
(a) 業務の実施に伴い発生した産業廃棄物等は、積込みから最終処分までを産業廃棄
‐ 22 ‐
物処理業者に委託し、マニフェスト交付を経て適正に処理する。
(b) 特別管理産業廃棄物は、人の健康や生活環境に被害を生じる恐れが多いため、そ
の取扱いや処理方法等を定めた法律等を遵守して、適切に処理する。
第7節 業務の検査
1.7.1 業務の検査
受注者は、契約書に基づき、その支払いに係る請求を行うときは次の書類を用意し、
発注者の指定した者が行う業務の検査を受けるものとする。
(1) 契約図書
(2) 業務計画書、作業計画書、業務報告書
‐ 23 ‐
第2章 施設等の利用・作業用仮設物等
第1節 建物内施設等の利用
2.1.1 居室等の利用
(a) 常駐業務室、控室、倉庫等及びその付帯設備並びに什器、ロッカー等の供用につ
いては、特記による。
(b) 供用室及び供用物は、業務責任者の管理のもと、これらを使用する。
2.1.2 共用施設の利用
(a) 建物内の便所、エレベーター、食堂等の一般共用施設の利用については、特記に
よる。
(b) 建物内の休憩室等は、あらかじめ施設管理担当者の承諾を受けて使用することが
できる。
2.1.3 駐車場の利用
施設の駐車場の利用の可否については、特記による。
第2節 作業用仮設物及び持込み資機材等
2.2.1 作業用足場等
(a) 点検に使用する脚立等は受注者の負担とする。
(b) 足場、仮囲い等は、
「労働安全衛生法」、
「建築基準法」、
「建設工事公衆災害防止
対策要綱(建築工事編)」(平成 5 年 1 月 12 日建設省経建発第 1 号)、その他関係法
令等に従い、適切な材料 及び構造のものとする。
2.2.2 持込み資機材
非常駐の業務にあっては、受注者の持込む資機材は、原則として毎日持ち帰るも
のとする。ただし、業務が複数日にわたる場合であって、施設管理担当者の承諾を得
た場合には残置すること ができる。なお、残置資機材の管理は、受注者等の責任に
おいて行う。
2.2.3 危険物等の取扱い
業務で使用するガソリン、薬品、その他の危険物の取扱いは、関係法令等による。
‐ 24 ‐
第2編 定期点検等及び保守
第1章 一般事項
第1節 一般事項
1.1.1 適用
本編は、建築物等の定期点検、保守等に関する業務に適用する。
1.1.2 点検の範囲
(a) 日常点検、定期点検の対象部分、数量等は、特記による。
(b) 特記した対象部分について本編各章に示す点検を実施し、その結果を報告する。
なお、特記 した対象部分以外であっても、異常を発見した場合には、施設管理担
当者に報告する。
(c) 特記した対象部分に、本編各章の点検項目又は点検内容の対象となる部分がない
場合は、当該点検項目又は点検内容に係る点検を実施することを要さない。
(d) 本編各章の点検周期が二種類ある場合の適用は、特記による。適用は本編各章の
点検項目及び点検内容を示す各表単位で行う。なお、特記のない場合は「周期Ⅰ」
による。
点検周期は次より選択されているものとし、受注者はそれを踏まえて点検を適
切に行うものとする。
(1) 周期Ⅰ:標準的な点検周期
(2) 周期Ⅱ:対象部分ごとに重大な支障が生じないと想定される範囲において、
不具合等の発 生率が高まることを許容できる場合に適用する頻度を軽減
した点検周期
(e) 点検周期が1年を超える場合の点検の実施は特記による。
1.1.3 保守の範囲
日常点検、定期点検並びに官公庁施設の建設等に関する法律第 12 条又は建築基準
法第 12 条 による点検(以下「12 条点検」という。)の結果に応じ、実施する保守の
範囲は、次のとおりと する。
(1) 汚れ、詰まり、付着等がある部品又は点検部の清掃
(2) 取付け不良、作動不良、ずれ等がある場合の調整
(3) ボルト、ねじ等で緩みがある場合の増締め
(4) 次に示す消耗部品の交換又は補充
① 潤滑油、グリス、充填油等
② ランプ類、ヒューズ類
‐ 25 ‐
③ パッキン、ガスケット、Oリング類
④ 精製水
(5) 接触部分、回転部分等への注油
(6) 軽微な損傷がある部分の補修
(7) 塗装(タッチペイント)
(8) その他特記で定めた事項
1.1.4 点検及び保守等の実施
(a) 本編各章に定めるところにより点検を適正に行い、必要に応じて、保守その他の
措置を講ずる。
(b) 点検を行う場合には、あらかじめ施設管理担当者から劣化及び故障状況を聴取し、
点検の参考とする。
(c) 点検は、原則として目視、触接又は軽打等により行う。
(d) 測定を行う点検は、定められた測定機器又は当該事項専用の測定機器を使用する。
(e) 異常を発見した場合には、同様な異常の発生が予想される箇所の点検を行う。
1.1.5 周期の表記
定期点検の周期の表記は、次による。
(1) 「1D」は、1日ごとに行うものとする。
(2) 「1W」は、1週ごとに行うものとする。
(3) 「2W」は、2週ごとに行うものとする。
(4) 「1M」は、1月ごとに行うものとする。
(5) 「2M」は、2月ごとに行うものとする。
(6) 「3M」は、3月ごとに行うものとする。
(7) 「4M」は、4月ごとに行うものとする。
(8) 「6M」は、6月ごとに行うものとする。
(9) 「2/Y」は、1年に2回行うものとする。
(10) 「1Y」は、1年ごとに行うものとする。
(11) 「3Y」は、3年ごとに行うものとする。
(12) 「5Y」は、5年ごとに行うものとする。
(13) 「6Y」は、6年ごとに行うものとする。
(14) 「10Y」は、10年ごとに行うものとする。
(15) 「15Y」は、15年ごとに行うものとする。
‐ 26 ‐
1.1.6 応急措置等
(a) 点検の結果、対象部分に脱落、落下又は転倒の恐れがある場合、また、継続使用
することにより著しい損傷又は関連する部材・機器等に影響を及ぼすことが想定さ
れる場合は、簡易な方法により応急措置を講じるとともに、速やかに施設管理担当
者に報告する。
(b) 落下、飛散等の恐れがあるものについては、その区域を立入禁止にする等の危険
防止措置を講じるとともに、速やかに施設管理担当者に報告する。
(c) 応急措置又は危険防止措置にかかる費用は、施設管理担当者との協議による。
1.1.7 点検の省略
(a) 同一の対象部分について、複数の点検が同一の時期に重複する場合にあっては、
当該点検内容が同一である限り、当該最長周期の点検の実施により重ねて他周期の
点検を行うことを要しない。
1.1.8 点検及び保守に伴う注意事項
(a) 点検及び保守の実施の結果、対象部分の機能、性能を現状より低下させてはなら
ない。
(b) 点検及び保守の実施に当たり、仕上げ材、構造材等の一部撤去又は損傷を伴う場
合には、あらかじめ施設管理担当者の承諾を受ける。
(c) 点検に使用する脚立等は受注者の負担とする。ただし、高所作業に必要な足場、
仮囲い等(作業床高さ2m以上)は、特記による。
第 2 節 法定点検等
1.2.1 関係法令(建築基準法及び官公庁施設の建設等に関する法律を除く。)に基
づく法定点検の実施
(a) 関係法令(建築基準法及び官公庁施設の建設等に関する法律を除く。)に基づく法
定点検は、本編各章の定めにより適切に実施する。また、本編各章の定めがない場
合は、特記による。
‐ 27 ‐
第2章 機械設備
第1節 一般事項
2.1.1 適用
本章は、建築物等の機械設備に関する業務に適用する。
2.1.2 業務目的
本業務は、機械設備について専門的見地から点検又は測定等により劣化及び不具合
の状況を把握し、保守の措置を適切に講ずることにより、所定の機能を維持し、
事故・故障等の未然の防止に資することを目的とする。
‐ 28 ‐
第3編
医療用設備
第1章
医療ガス設備
第1節
1.1.1
適
1.1.2
業
務
1.1.3
関 係
目
法
令
一般事項
用
本章は、医療ガス設備(医療用の酸素、亜酸化窒素(笑気)、治療用空気、
手術機器駆動用窒素(窒素)、吸引及び非治療用空気に関する業務に適用す
る。
的
本業務は、医療ガス設備について、専門的見地から点検又は測定等により劣
化及び不具合の状況を把握し、保守の措置を適切に講ずることにより、所定の
機能を維持し、事故・故障等の未然に防止に資することを目的とする。
等 (1) 医療ガス設備の点検及び保守については、「医療法」及び関係法令、「保
安管理義務指導要綱」(S63.7.15 健政発第 410 号)及び「医療ガスの保守点
検指針」(H5.10.5 健政発第 650 号)の定めるところによる。
(2) 高圧ガス保安法に規定する特定施設及び定期的な自主検査を行う製造施設
となる定置式超低温液化ガス貯槽に関しては、関係法令等に定めるところに
よる。
- 30 -
第2節
1.2.1
一
般
事
項
定期点検等及び保守
(1) バルブの閉止や電源の開閉を行う場合は、当該供給を停止する系統の全て
のアウトレット等に使用禁止の表示を行うものとする。
(2) 業務の実施に伴う医療ガスの供給停止の際に必要な措置等については、特
記による。
1.2.2
ア ウ ト レ ッ ト
(配管端末)
アウトレット(配管端末器)の点検項目及び点検内容は表 1.2.2 による。
表 1.2.2 アウトレット(配管端末機)
点 検 項 目
ア ウ ト レ ッ ト
点 検 内 容
1)キャップ等の付属品があることを確認する。
2)ピン式又はシュレーダ式は、ピン穴の方向及
び六角穴の方向が正しいことを確認する。
3)ガス名が表示されていることを確認する。
4)損傷、腐食等の有無を点検する。
5)ネジ類の緩みの有無を点検する。緩みがある
場合は増締めする。
6)リングカバーの作動の良否及び緩みの有無を
点検する。
7)アダプターの着脱の良否を点検する。
8)アダプター着脱時の異音(シュー音)の有無を点
検する。
9)配管端末器最大流量(表-1)を流し、標準送
気圧力(表-1)であることを確認する。
10)点検用具を用いて、各ブロックの任意の1個
のアウトレットについてガス同定試験にあた
り、酸素濃度計を用いる場合は、表-2 の酸
素濃度であることを確認する。
11)取付部の漏れ、緩みの有無を点検する。緩み
がある場合は増締めする。
12)圧力計の指示値が正常であることを、確認す
る。
13)圧力調整器付きの場合は、バルブの開閉作動
の良否を点検する。
14)圧力調整器の作動の良否を点検する。
15)圧力調整器付きの場合は、バルブを閉止し、
下流への漏れの有無を点検する。
16)圧力調整器のシートの漏れの有無を、点検す
る。
17)圧力計の校正を行う。調整が必要な場合は調
整する。
- 31 -
周 期
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
1Y
3M
3M
3M
1Y
1Y
1Y
1Y
備
考
表-1 医療ガス配管設備諸元表
単位 kPa,吸引は-kPa(NL/min は1気圧0℃でのガス量)
酸
素
亜酸化
治療用
窒素
空気
吸
水封式
引
二酸化
油回転式
炭
(笑気)
標準送気圧力(3)
配管端末器
素
非治療用
圧縮空気
手術機器
駆動用窒素 治療用
(1)
(炭酸ガス) (窒素)
手術機器
駆動用
空気
(2)
600~900(4) 400±40 600~900(4) 300±30
400±40 400±40
400±40
40~70
50~80
400±40
≧60(6)
≧60(6)
≧40
≧40
≧40
≧300
≧60(6)
≧300
≧30(9)
450±50
-
-
450±50
900±100
450±50
900±100
330±30
≧40
最大流量(5)
(NL/min)
調整器の調整圧力 450±50 450±50
ポンプ
発進
-
-
500±50(7)
45±3
55±3
-
-
1200±50(7)
及び
停止
-
-
750±100(7)
67±3
77±3
-
-
1400±50(7)
-
-
600~800
1300~
600~800 1300~1600
空気圧縮
機の作動
送気配管 安全弁の 600~800 600~800 600~800
作動圧力
(750~
1600
(8)
950)
注 1.
(1600~
2000)
(8)
(1600~
2000)(8)
上限警報 480±20 480±20
480±20
-
-
480±20
1200±30
480±20
1200±30
350±20
下限警報 320±20 320±20
320±20
33±3
43±3
320±20
720±30
320±20
720±30
-
手術機器駆動用空気と同一の供給源から、治療用空気を得る場合の数値を示す。
2.
手術機器駆動用空気の品質についても、治療用空気と同質とする。
3.
静止圧状態において、酸素は治療用空気、亜酸化窒素又は二酸化炭素よりも 30kPa 程度高くすること。
4.
配管端末器(アウトレット)に内蔵する圧力調整器を用いて標準送気圧力を使用者が現場で調整できる機構とするこ
と。
5.
当該配管端末器だけを使用した場合に標準圧力範囲内で得られる流量。ただし、吸引の場合は開放状態で得られる流
量。
6.
同一配管区域内の一つの配管端末器において、流量が 120NL/min の場合、その圧力は 300kPa まで低下することが許さ
れる。
7.
空気圧縮機の性能に応じて変更してよい。
8.
送気圧力調整器の 1 次側の安全弁の作動圧力を示し、停止圧力+100kPa 程度とする。
9.
非治療用空気を動力として麻酔ガス排除用に使用した場合の排除に必要な配管端末器の吸込み流量で他の方式を用いる
場合も同様とする。
表-2 酸素濃度計による試験
ガス同定試験で、特定酸素濃度をもつガスなどの各配管設備について、酸素濃度計を使用
して酸素濃度を測定して次の要件を満たすことを確認する。(公共建築工事標準仕様書(機械設備
工事編))
・酸素(95%以上)
・治療用空気(21±2%),
・笑気(5%以下)
・炭酸ガス(5%以下)
・窒素(5%以下)
- 32 -
1.2.3
ホースアセンブリ、天井懸垂装置、メディカルサプライユニットの点検項目及
ホースアセンブリ
天 井 懸 垂 装 置 び点検内容は表 1.2.3 による。
メディカルサプライユニット
表 1.2.3 ホースアセンブリ、天井懸垂装置、 メディカルサプライユニット
点 検 項 目
点 検 内 容
ホ ー ス ア セ ン ブ リ 1)ホースのねじれの有無を点検する。ねじれ
がある場合は調整等を行う。
2)アダプタープラグの損傷、変形の有無を
点検する。
3)ピンの欠落、リングの変形、先端の傷等
の有無を点検する。
4)アダプタープラグが、特定のアウトレッ
トにのみ装着でき、ロックされ、ガス漏
れ(シュー音)がないことを確認する。
5)ホースのガス別表示が正常に表示されて
いることを確認する。
6)ホース両端の接続用具の締付け状態の良
否を点検する。
7)加圧されていない状態でホースの内径の
10倍に曲げて劣化、変形、亀裂、折れ
の有無を点検する。
8)使用圧力(吸引は69kPa(0.7kgf/㎠))を
加え、出口に栓をし、漏洩検知液等をつ
けるか、取り外して水槽に沈め、ホース
及び接続用具との締付け部の漏れの有無
を点検する。
9)巻き上げ機構の作動の良否を点検する。
10)固定配管との接続部の緩み、ガス漏れの
有無を、漏洩検知液等により点検する。
天 井 懸 垂 装 置 1)上下、回転、途中停止、ストローク、ブレ
ーキの効き具合等の作動の良否及び作動中
の異音、異常な振動の有無を点検する。
2)ケース、機器の塗装剥離、腐食、変形、
損傷の有無を点検する。
3)固定ボルト等の緩みの有無を点検する。
緩みがある場合は、増締めする。
4)リレーの損傷、端子の緩み等の有無を点
検する。端子の緩みがある場合は増締め
する。
5)接続部等のガス漏れの有無を漏洩検知液
等により点検する。
6)内部ホースの変形、損傷等の有無を点検
する。
7)摺動部分の潤滑状態の良否、駆動ベルト
の緩み等の有無を点検する。
- 33 -
周 期
3M
3M
3M
3M
3M
3M
6M
6M
1Y
1Y
3M
3M
6M
6M
1Y
1Y
1Y
備
考
8)絶縁抵抗値が5MΩ以上であることを確
認する。
(機器が接続された状態では1MΩ以上)
メディカルサプライ 1)ケース、機器の塗装剥離、腐食、変形、損
ユ
ニ
ッ
ト
傷の有無を点検する。
2)固定ボルト等の緩み、損傷、腐食等の有
無を点検する。緩みがある場合は増締め
等を行う。
3)リレーの損傷、端子の緩み等の有無を点
検する。端子の緩みがある場合は増締め
する。
4)コンセントの電圧が、定格電圧の±10%
以内であることを確認する。
5)絶縁抵抗値が5MΩ以上であることを確
認する。
1.2.4
配 管 ・ 遮 断 弁
1Y
3M
6M
6M
1Y
1Y
配管・遮断弁の点検項目及び点検内容は表 1.2.4 による。
表 1.2.4 配管、遮断弁(以下「シャットオフバルブ」という。)
点 検 項 目
点 検 内 容
周 期
管 1)配管が露出している部分の損傷,支持金物
の緩みの有無を点検する。支持金物の緩み
がある場合は増締めする。
2)ガス別表示の記号及び識別色が表示されて
いることを確認する。
3)通路等に露出している部分の保護部材の損
傷、変形、腐食等の有無を確認する。
4)配管の接合部や曲げ部からのガス漏れの有
無を点検する。
3M
シャットオフバルブ 1)シャットオフバルブのガス別表示が表示さ
れていることを確認する。
2)バルブの位置と制御区域、及びガスの種別
の表示がボックス内部にされていることを
確認する。
3)窓板の損傷の有無を点検する。
4)固定ボルト等の緩みの有無を点検する。緩
みがある場合は増締めする。
5)パイプの締付け部等からのガス漏れの有無
を、漏洩検知液等により点検する。
6)バルブの開閉動作の良否を点検する。
7)シャットオフバルブを閉止し、下流のアウ
トレットからガスを抜いた後、その部分の
圧力上昇がないこと、制御区域が表示と同
じであることを確認する。
3M
配
- 34 -
3M
3M
1Y
3M
3M
3M
3M
1Y
1Y
備
考
1.2.5
警 報 シ ス テ ム
警報システムの点検項目及び点検内容は表 1.2.5 による。
表 1.2.5 警報システム
点 検 項 目
点 検 内 容
周 期
警 報 シ ス テ ム
1)表示灯、ランプカバー等の損傷等の有無を
点検する。
2)表示灯の点灯状態の良否を点検する。
3)テストボタン又は警報を作動させ、作動時
の可聴警報、弱音の機能及びランプの点灯
状態の良否を点検する。
4)圧力検出器、液面検出器及び露点温度検出
器等の作動、警報発信及び各警報表示器と
の連動が正常であることを確認する。
なお、送気配管警報の発信圧力は、表-1
による。
5)リレーの損傷、端子の緩み等の有無を点検
する。端子の緩みがある場合は、増締めす
る。
6)固定ボルト等の緩み、損傷、腐食等の有無
を点検する。
緩みがある場合は増締めする。
7)絶縁抵抗値が、5MΩ以上であることを確
認する。
(機器が接続された状態では1MΩ以上)
3M
8)各検出器の検出値、設定値、及び指示値が
標準値となる機器と比較し、正常値である
ことを確認する。異常がある場合は調整す
る。
1Y
1.2.6
酸素、笑気、窒素
供
給
装
置
備
考
3M
3M
3M
6M
6M
1Y
酸素、笑気、窒素供給装置の点検項目及び点検内容は表 1.2.6 による。
表 1.2.6 酸素、笑気、窒素供給装置(定置式超低温液化ガス貯槽を除く)
点 検 項 目
点 検 内 容
酸 素 、 笑 気 、 窒 素 1)弁の開閉表示の有無、またその表示内容
供
給
装
置
が適正であることを確認する。
2)圧力計、液面計の指示値が正常であるこ
とを確認する。
酸素圧力は他のガスより約30kPa高くなっ
ていることを確認する。
3)容器連結導管の硬化、変形、折れの有無
を点検する。
- 35 -
周 期
3M
3M
3M
備
考
4)ボンベの転倒防止対策の良否を点検する。
5)液酸供給装置、切換装置の圧力調整器等
に異常な霜付き、結露の発生の有無を点
検する。
6)容器置場の周囲2m以内に、火気又は引
火性若しくは発火性の物がないこと、及
び室温が10~40℃の範囲であることを確
認する。
7)切換装置のハンドル、又はレバーに「使
用側」などの表示の有無を確認する。
8)消火設備が適切に設置されていることを
確認する。
9)ケース、機器の塗装剥離、腐食、変形、
損傷の有無を点検する。
10)マニフォールド室出入口の施錠の良否を
点検する。
11)警戒標識、立入禁止、火気厳禁等の法定
標識が表示されていることを確認する。
12)ガス漏れ音の有無を点検する。
13)ガスの残量を確認し、記録する。
14)異常なガス流音の有無を点検する。
15)圧力計等の損傷の有無を点検する。
16)管理責任者名、緊急連絡先が明示されて
いることを確認する。
17)圧力調整器のシートの漏れの有無を点検
する。
18)容器連結導管の両端部の漏れの有無を、
漏洩検知液等により点検する。漏れがあ
る場合は増締めする
19)逆流防止弁の機能の良否を点検する。
20)圧力スイッチの作動の良否、設定値が初
期設定値であること、また、警報発信の
連動の良否を点検する。
21)非常供給システムが確保されていること
を確認する。
22)固定ボルト等の緩み、損傷、腐食等の有
無を点検する。緩みがある場合は増締め
する。
23)切換装置のハンドル又はレバーの作動状
況及び切換機能の良否を点検する。
24)可搬式液化酸素供給装置のエコノマイザ
弁の作動圧力が正常であることを確認す
る。
25)リレー類の損傷、端子の緩み等の有無を
点検する。端子の緩みがある場合は増締
めする。
26)装置内配管等のガス漏れの有無を、漏洩
検知液等により点検する。
27)常時操作する弁の開閉動作の良否を点検
する。
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3M
3M
3M
3M
3M
3M
6M
6M
3M
3M
3M
3M
6M
1Y
3M
3M
3M
3M
6M
6M
6M
6M
6M
1Y
28)液面計(容器付属品は除く)、圧力計、
圧力スイッチ等の校正を行う。調整が必
要な計器等は調整する。
29)2段減圧の場合、1段目調整圧力の異常
の有無を確認する。異常がある場合は調
整または報告する。
30)安全弁の作動圧力、吹出量の異常の有無
を点検する。異常がある場合は調整又は
報告する。
31)絶縁抵抗値が、5MΩ以上であることを
確認する。
1.2.7
圧縮空気供給装置
及 び 吸 引 装 置
1Y
1Y
1Y
1Y
圧縮空気供給装置及び吸引装置の点検項目及び点検内容は表 1.2.7 による。
表 1.2.7 圧縮空気供給装置及び吸引装置
点 検 項 目
点 検 内 容
圧縮空気供給装置及 1)起動、停止等の運転動作の良否を点検す
び 吸 引 装 置
る。
2)運転中の異常音、異常振動の有無を点検す
る。
3)電動機の温度の良否を点検する。また、室
温が 10~40℃の範囲であることを確認す
る。
4)電流計、圧力計等の指示値が正常であるこ
とを確認する。
5)各バルブの開閉動作の良否を点検する。
6)機械室の施錠の良否を点検する。
7)ケース、機器の塗装剥離、腐食、変形、損
傷の有無を点検する。
8)給水を要する設備では、給水量、水の循
環、水温、水位等の良否を点検する。
9)機械室内に不要な物が置いてないことを確
認する。不要の物等がある場合は除去す
る。
10)管理責任者名、緊急連絡先の表示の有無を
確認する。
11)消火設備の完備を確認する。
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周 期
3M
3M
3M
3M
3M
6M
3M
3M
3M
6M
3M
備
考
圧 縮 空 気 供 給 装 置 1)リザーバータンク、ドライヤー、フィルタ
ー、アフタークーラー等の気密はよいか。
また、ドレン溜まりの有無を点検する。ド
レンがある場合は除去する。
2)オートドレンの作動の良否を点検する。
3)駆動ベルトの損傷、緩みの有無を点検す
る。緩みがある場合は調整する。
4)エアドライヤーの放熱板の変形、汚れ、目
詰まりの有無を点検する。著しい汚れがあ
る場合は清掃する。
5)アフタークーラー等の給水を要する設備
は、給水量・水温が正常か、 配管接続部
からの漏れはないかを点検する。
6)コンデンサーの汚れの有無を点検する。汚
れがある場合は清掃する。
7)フィルター等の目詰まりの有無を、点検す
る。目詰まりがある場合は清掃又は交換(
予備品がある場合)する。
8)安全弁の漏れの有無を点検する。漏れがあ
る場合は調整する。
9)圧力スイッチの機能及び設定値の良否、ま
た、警報発信の連動の良否を点検する。
10)圧力調整器の二次圧力が正常であることを
確認する。異常な圧力の場合は調整する。
11)固定ボルト等の緩み、損傷、塗装の剥離、
腐食等の有無を点検する。緩みがある場合
は増締めする。
12)リレー類の損傷、端子の緩み等の有無を点
検する。端子の緩みがある場合は増締めす
る。警報検出器の作動を確認する。
13)コンプレッサーにおいて、手動運転にて最
高使用圧力到達時間を測定し、規定値以内
であることを確認する。(吐出空気量・吐
出圧力等)
14)機器及び接続部について、緩み、漏れの有
無を点検する。緩みがある場合は増締めを
行う。
15)ストレーナーの目詰まりの有無を、点検す
る。目詰まりがある場合は清掃する。
16)安全弁の作動圧力が適正であることを確認
する。異常の場合は調整する。
17)圧力計、電流計等の校正を行う。調整が必
要な場合は、調整する。
18)圧力調整器のシートの漏れはないか点検す
る。
19)絶縁抵抗値が、5MΩ以上であることを確
認する。
20)露点計の指示値が正常であることを確認す
る。
21)吸着式フィルター性能の良否を点検し、必
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3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
3M
6M
6M
6M
1Y
1Y
1Y
1Y
1Y
3M
3M
要に応じて交換する。
22)供給装置直後の採取口(または、最も近い
アウトレット)のCO、CO2、油分、水分量
及び露点を点検し、表-3の清浄度である
ことを確認する。
吸
引
装
置 1)駆動ベルトの損傷、緩みの有無を、点検す
る。緩みがある場合は調整する。
2)真空スイッチの機能及び設定値の良否を点
検する。異常がある場合は調整する。
3)油回転式ポンプの油量の良否及び油の汚れ
等の有無を点検する。また、必要に応じて
濾過フィルターの交換を行う。
4)サイレンサーの異常の有無を点検する。
5)除菌フィルターの著しい目詰まりの有無を
点検する。除菌装置の清掃及び殺菌灯があ
れば清掃と光源を点検する。また、フィル
ター、エレメント及びガスケットの清掃又
は交換(予備品がある場合)する。
6)固定ボルト等の緩み、損傷、塗装の剥離、
腐食等の有無を点検する。緩みがある場合
は増締めする。
7)リレー類の損傷、端子の緩み等の有無を点
検する。端子の緩みがある場合は、増締め
する。警報電源装置の機能を確認する。
8)手動運転にて所定の真空度に到達する時間
を測定し、規定値以内であることを確認す
る。(排気速度・到達真空度等)
9)リザーバータンク等のドレン溜まりの有無
を点検する。
ドレンがある場合は除去する。
10)排水管の目詰まりの有無を点検する。目詰
まりがある場合は除去する。
11)機器及び接続部の緩み、漏れの有無を点検
する。緩み、漏れ等がある場合は増締めす
る。
12)真空スイッチ、真空計、電流計等の校正を
行う。調整が必要な場合は、調整する。
13)絶縁抵抗値が、5MΩ以上であることを確
認する。
(機器が接続された状態では1MΩ以上)
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1Y
3M
3M
3M
3M
3M
6M
6M
6M
6M
6M
6M
1Y
1Y
14)逆止弁の作動の良否を点検する。作動不良
の場合は内部機構の分解点検をする。
15)水槽内部の、異物侵入の有無を点検する。
異物等の侵入がある場合は除去する。
16)水槽内の水量を確認する。水量が不足して
いる場合は適正水量に吸水量を調整する。
17)自動運転用の真空スイッチの作動範囲はよ
いか確認する。
1Y
1Y
3M
3M
表-3 空気の清浄度
空気供給源装置の新設又は改造を伴わない延長配管の場合、次の洗浄度試験を行う必要は
ない。生成される治療用(駆動用)空気の汚染物質の限界は、次による。(公共建築工事標準
仕様書(機械設備工事編))
汚染物質の限界(治療用空気)
・最大総油量
0.5mg/㎥(環境圧力下での測定)
・最大一酸化炭素量 5mℓ/㎥
・最大二酸化炭素量 500mℓ/㎥
・露点 5℃未満(配管圧力下において)
汚染物質の限界(駆動用空気)
・最大総油量
・最大水分量
0.5mg/㎥(環境圧力下での測定)
60mg/㎥ (環境圧力下での測定)
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