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分析事例C0322 2014/03/21 2014/03/21
水素注入サンプルのSRA/SIMS評価事例
ライフタイム制御サンプルのキャリア濃度分析事例紹介
測定法 :SIMS・SRA
製品分野 :パワーデバイス
分析目的 :微量濃度評価
概要
パワー半導体デバイスでは、ライフタイム制御のために、Si基板内に結晶欠陥を形成することがありま
す。ライフタイム制御領域の作成に用いられる元素の一つである水素イオンの熱処理条件の違いによる
キャリア濃度分布を評価した事例を示します。
データ
n-
10
Si基板
10
10
10
n型
17
10
(SIMS)
16
Hydrogen
10
15
10
14
10
13
n
nnnnn
n nnnnnnn
nnn
n
nnnnn
n
nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn
12
n
10
n
n
n
nn
nn
11
n
n
n
10 nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn
10
10
(SRA)
10
10
Carrier(熱処理前)
10
0
10
20
30
40
50
10
60
19
18
17
16
15
14
H 濃度 (atoms/cm 3 )
Hイオン注入
10
キャリア濃度 (atoms/cm 3 )
■熱処理前
n-Si基板にHをイオン注入したサンプル(図1)について、
SIMSでH濃度を、SRAでキャリア濃度を測定した結果を
図2に示します。
Hの注入ピークのある表面から約30μmまでの領域は高
抵抗を示しました。
これはイオン注入時のダメージが影響しているものと考
えられます。
13
12
深さ (μm)
図2 熱処理前のサンプルのSIMSとSRA重ね合わせ
10
このことから熱処理によって
①Hの活性化が進み、抵抗値が変化したこと
②再結晶化が進み、結晶欠陥の分布が変化したこと
が考えられます。
このようにSRAではHイオン注入や熱処理に伴うキャリ
アの挙動を高感度で評価することが可能です。
10
キャリア濃度 (atoms/cm 3 )
■熱処理後
熱処理を行ったサンプルについてSIMSでH濃度を、
SRAでキャリア濃度を結果を図3に示します。
熱処理後のサンプルでは、注入ピーク付近でのキャリ
ア濃度が高くなっている一方で、深さ20μm付近では
キャリア濃度の低下が見られました。また、表面から約
20μmまでの領域はp型を示しました。
p型
17
n型
(SIMS)
16
10
10
10
10
Hydrogen
nnn
nn
n
n
n
nn n
nn
nnn
n
nn
n
14 p ppppppppppppppppppppppppppp
n
ppp
10 ppp
pp n
n
p
p
n
p
13
n
pn
10
p
n
10
10
15
10
10
(SRA)
10
n
n
nn
nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn
12
n
10
19
18
17
16
15
14
H 濃度 (atoms/cm 3 )
図1 サンプル構造
Carrier(熱処理後) 1013
11
10
0
10
20
30
40
50
10
60
12
深さ (μm)
図3 熱処後のサンプルのSIMSとSRA重ね合わせ
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