LPガス事業者の電力事業参入について

LPガス事業者の電力事業参入について
平成26年 6月4日
LPガス産業について
総合資源エネルギー調査会
資源・燃料分科会(第6回)
石油・天然ガス小委員会(第4回) 合同会合‐配布資料より抜粋
輸入されたLPガスは、タンクローリー等によって運ばれ、充てん所にてボンベ容
器に詰め替えられて、各需要家へ運搬されます。 一般家庭での利用の他にも、
業務用、産業用、化学原料用、自動車用などに幅広く利用されています。
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LPガス事業者の概要
事業者数
約21,000社
供給エリア
山間・離島を含む日本全国。
需要家数
約2,400万世帯(全世帯数の約半数)
事業規模
8割以上の事業者が 需要家数1,000件以下の中小零細企業。
戸別配送の流通網を活用した宅配事業(酒・米・水など)や、灯油・石油の販売、お客
様との接点を活かした福祉・介護関連事業、リフォームなど住宅関連事業、水道事業、
通信事業、飲食事業など多角経営を行う販売事業者が多数存在します。
近年では、再生可能エネルギー固定価格買取制度を追い風に太陽光発電事業に参入
する事業者も増加しています。また、特定規模電気事業者として電気事業に参入する
事業者も増加しています。
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エネルギー基本計画(平成26年(2014年)4月閣議決定)抜粋
第7節国内エネルギー供給網の強靱化
1.石油備蓄等による海外からの供給危機への対応の強化
LPガス備蓄については、2013年3月に2つの国家備蓄基地が完成し、5基地体制となった。同年8月末には、これら2基地に備蓄す
るため、米国からシェールガス随伴のLPガスを積んだ第一船が入港した。今後、国家備蓄LPガスの購入・蔵置を着実に進めていく。
2.「国内危機」(災害リスク等)への対応強化
(1)供給サイドの強靱化
石油については、LPガスとともに、東日本大震災時にエネルギー供給の「最後の砦」としての役割を再認識されたことに鑑み、危機時
の供給制約となる可能性のあるハード・ソフト両面の課題への対策を進める。
LPガスについては、LPガス輸入基地への非常用電源車の配備、災害時に地域における燃料供給拠点となる中核充填所の設備強化
を進めるとともに、「災害時石油ガス供給連携計画」に基づきLPガス販売事業者等が共同で供給運用を行うことや訓練を実施するなど、
緊急時のLPガスの供給を円滑にするための体制を整備する。
(2)需要サイドの強靭化
被災直後の交通網等の混乱を想定すれば、「供給サイド」の取組だけでは、発生直後の数日間、通信網等の重要インフラの利用に必
要となる石油・LPガス供給を行うことは容易ではない。このため、社会の重要インフラと呼びうる政府庁舎や自治体庁舎、通信、放送、
金融、拠点病院、学校、避難所等の施設では、停電した場合でも非常用電源を稼働させて業務を継続し、炊き出し等で国民生活を支
えられるよう、石油・LPガスの燃料備蓄を含め個々の状況に応じた準備を行うべきであり、対応を検討する。
3.LPガス産業の事業基盤の再構築
・LPガスについては、熱電供給により高い省エネルギーを実現する家庭用の定置用燃料電池(エネファーム)等のLPガスコージェネ
レーション、ガスヒートポンプ(GHP)等の利用拡大、都市ガス事業、水素燃料供給事業への進出や、アジアへのLPガスの安全機器の
輸出などに取り組むことが求められる。また、現在でもタクシーなどの自動車はLPガスを主燃料としており、運輸部門における燃料の
多様化を担うことも期待される。
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防災協定の締結と災害対応バルク
災害時に他のエネルギー供給網が途絶した場合でも、避難所等に電力、温水、温かい食事、暖房が供給可能。
自動車も移動・連絡手段に使用可能。
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特定規模電気事業者(PPS)
現在、13社のLPガス事業者(関連会社含む)が特定規模電気事業者として登録されています。
特定規模
電気事業者名
JENホールディングス株式会社
事業開始
予定年月日
平成20年4月1日
供給区域
(予定含)
25年度販売量
(MWh)
784
-
東京
東北
中部
ミツウロコグリーンエネルギー株式会社
平成22年5月1日
348,978
関西
中国(予定)
九州(予定)
東北
東京
中部
伊藤忠エネクス株式会社
平成22年10月1日
230,669
関西
中国
九州
株式会社吉田石油店
平成24年4月1日
-
-
鈴与商事株式会社
平成25年9月1日
-
-
シナネン株式会社
平成25年8月1日
-
-
株式会社サイサン
平成25年12月1日
-
532
須賀川瓦斯株式会社
平成27年4月1日
-
-
関彰商事株式会社
平成27年3月1日
-
-
三愛石油株式会社
平成26年2月1日
-
-
小平株式会社
平成27年9月1日
九州
-
つばめガス株式会社
平成27年4月1日
-
-
両毛丸善株式会社
平成26年9月1日
-
-
※ 「供給区域(予定を含む)」の名称は一般電気事業者の供給区域を指します。
参照元:資源エネルギー庁HP(平成26年5月16日現在)
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メガソーラーへの参入事例について
荒木燃料
北ガスジェネックス
島根県出雲市 1.9MW
全国LPガス協会調べ
北海道石狩市 1.2MW
九州液化瓦斯福島基地
長崎県松浦市 1MW
チョープロ
サイサン
長崎県平戸市 1MW
青森県六ケ所村 2MW
山口県防府市
2MW
埼玉県大里郡寄居町 2.6MW
カメイ
宮城県刈田郡蔵王町 1.99MW
伊丹産業
須賀川瓦斯
兵庫県赤穂市 1.75MW
福島県東白川郡棚倉町 1.3MW
ミツウロコ(共同事業)
茨城県潮来市 14.7MW
千葉県君津市 40MW
関彰商事
茨城県行方市 4MW
茨城県かすみがうら市 1MW
ENEOSグローブ
堀川産業
鹿児島県薩摩川内市 3.5MW
千葉県袖ケ浦市 0.95MW
古川(共同事業)
神奈川県足柄郡大井町 2.1MW
大同ガス産業
香川県高松市 1MW
岩谷産業
沖縄県国頭郡今帰仁村 0.28MW
TOHKAI
伊藤忠エネクス
大分県玖珠郡玖珠町 1MW
日本ガスコム
静岡県浜松市 1MW
静岡県島田市 0.15MW
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各発電事業への参入事例について
全国LPガス協会調べ
胎内ウィンドファーム株式会社
(伊藤忠エネクス)
風力発電事業
防府エネルギーサービス株式会社
(伊藤忠エネクス)
エリス(つばめガス)
小水力発電事業
石炭火力発電事業
株式会社的山大島風力発電所
(ミツウロコ)
神栖グリーンエネルギー株式会社
(ミツウロコ)
風力発電事業
ミツウロコグリーンエネルギー株式会社
風力発電事業
株式会社ミツウロコ岩国発電所
バイオマス発電事業
尼崎エネルギーサービス株式会社
(伊藤忠エネクス)
天然ガス発電事業
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