Nanotechリーフレット/「あんしん」Ａ4_4P（表1-表4） No.00_タイトル汎用性の高いCOセンサーのモジュール化 −警報器、燃焼機器の安全装置などの多様な用途展開へー今後の展望 18 身の回りに潜む危険を感知、 NEDOが拓くあんしんなくらし電池駆動ガス警報器がくらしに安全と安心をプロジェクト名称小型ビーズ構造の低消費電力半導体式COセンサーの開発と実用化センサモジュールの概要非加熱期間で精度良く検知するCOセンサーの開発 −半導体方式で0.01mWの低消費電力を実現− 成果の概要設置がしやすく、美観も良い電源コードが不要な電池駆動ガス警報器の早期実用化を目的として、低消費電力、高信頼性半導体式COセンサーを開発しました。熱衝撃性に優れた小型ビーズ形状の半導体式COセンサーの構造を基に、間歇加熱で駆動し、非加熱期間でCOを検知させ、感ガス材料を工夫したことで、家庭用CO警報器の要求仕様を満足し、消費電力0.01mWの電池駆動可能な超低消費電力半導体式COセンサーを実現しました。プロジェクト参加機関問い合わせ先エフアイエス（株）（独）新エネルギー・産業技術総合開発機構電子・材料・ナノテクノロジー部 TEL：０４４−５２０−５２２０ Nanotechリーフレット/ 「あんしん」Ａ4_4P（2-3） No.00_タイトル 0.1mW以下の高信頼性半導体式COセンサーを実現し、電源コード不要のガス警報器の早期実用化に貢献技術内容 −低消費電力化− 熱衝撃性に優れた小型ビーズ形状の半導体式COセンサーを用いて、感ガス体を間歇加熱し、非加熱期間でCOを検知する手法を用いました。その構成により、 0.01mWの低消費電力で、各種評価により寿命5年以上の高信頼性を実現できました。また、従来の製造工程を活用し、安価で早期の実用化に目処を得ました。ナノ技術による検知性能の改善技術内容 −信頼性− 高信頼性を得る為に、高湿鈍化の対策と水素感度抑制の検知性能の改善が必要でした。新製法による粉砕技術を用いて、ナノオーダーで均一な粒子サイズの材料を作製し、感ガス体を緻密な構造にすることで高湿耐久性が向上し、過酷な試験条件でも鈍化せず、課題を解決できました。誤報要因となる水素感度抑止は、センサ信号の応答波形から水素とCOの弁別性を見出し、水素補正方法を考案することで、水素感度抑制を実現できました。非加熱期間でのCO検知メカニズムの解明技術内容 −低消費電力化− 寿命5年以上の信頼性を確保 −加速試験の確立により、長期信頼性を担保する− 技術内容 −信頼性− 多様な環境下の日本各地域で660台の実環境特性変動試験を実施し、その故障モードと同じ加速条件を導きました。開発しましたCOセンサーは、その加速試験から５年以上の高信頼性を確保できます。 CO O2- Pd e e SnO2-x 実用性を評価する為にCO警報器を試作しました。 JIA検査規定などの警報器検定に合格する目途が立っており、約2年間の経時特性も良好な結果です。この試作品の消費電力は0.06mWを実現しました。設置がしやすく、美観も良い電源コードが不要な電池駆動ガス警報器の早期実用化が見込めます。