SWIFTにおけるBIC1の取り扱いについて

スイフトにおける BIC1 の取扱いについて
確認事項
① 被仕向銀行を表すのに BIC1 は利用できるか。
スイフトからの回答
BIC1 は、ネットワーク上でバリデーション(妥当性確認)の対象となっており、MT 電
被仕向銀行は、スイフト電文のヘッダ、本文いずれについても入
文のヘッダでは使用できない(送信銀行・受信銀行の識別コードとしては使用できない)
。
力できるとの理解で正しいか。また、ヘッダ、本文のいずれにつ
MT 電文の本文(Block 4)においてのみ使用可能である。
いても BIC1は利用できるか。
なお、BIC1 であってもフリーフォーマットの箇所に記入する場合を除き正式に ISO
9362 としての登録(ISO 登録機関であるスイフトへの登録申込み)が必要である 。
(仕向銀行と BIC1 の関係)
仕向銀行=送信銀行の場合:MT 電文のヘッダでの BIC1 使用はできない。
仕向銀行=Ordering Institution 等として MT 電文本文に A オプションで記載される場
合には BIC1 が使用可能。(正式な登録が必要。
)
(被仕向銀行と BIC1 の関係)
被仕向銀行=受信銀行の場合:MT 電文のヘッダでの BIC1 使用はできない。
被仕向銀行=Account With Institution 等として A オプションで MT 電文本文に記載さ
れる場合:BIC1 使用可能。(正式な登録が必要。
)
② 中継銀行等の、仕向・被仕向銀行以外の取引当事者を表すのに MT 電文本文(Block 4)であれば使用可能である。
(例:Intermediary Institution 等と
BIC1 は利用できるか。
して MT 電文の A オプションで記載。)
なお、中継銀行等は、メッセージヘッダには表示されない情報と ただし、A オプションのようなフリーフォーマットの箇所以外での使用については、バ
確認事項
理解している。
③ 上述の①、②のいずれかについて BIC1 が利用できない場合、仮
スイフトからの回答
リデーションの対象となるため正式な登録が必要である。
MT 電文のヘッダにおける BIC1 の使用:
にメッセージ送信者がヘッダまたはメッセージ内のフィールドに
スイフト製品のシステムでは、BIC1 は MT 電文のヘッダで使用できないようになって
BIC1 を入力すると、当該メッセージは NAK で送信者に返信され
いる。
るのか。すなわち、スイフトネットワーク上、BIC1 に関する検
スイフト製品以外のシステムを使用して BIC1 を MT 電文のヘッダに入れた電文の発信
証は行われるのか。
が行われた場合は、スイフトネットワーク上で NAK される(エラーコード H50)。
MT 電文の本文での BIC1 の使用:
BIC を指定する仕様となっているフィールド(Ordering Institution の A オプション等)
では、ISO への BIC の正式な登録がなされていれば利用可能である。一方で ISO への正
式な登録がされていない場合に BIC を利用するとバリデーションにより NAK となる。
フリーフォーマット(72 番フィールド:Sender to Receiver Information 等)では正式
に登録されていない BIC が記入されていても NAK は返らない(フリーフォーマットに
おいては BIC は単純にアルファベットと数字として認識されるため)。